第34話 一人で!?
「ええええエッチな攻撃⁉」
「うん! 私たちの魅力で南くんの鈍感さを無くしてあげよう!」
「でもどうやって……?」
私と鹿野ちゃんがいくら南を誘惑したって、鈍感さは変わらないだろう。現に南は誘惑しても私達に欲情しなかったわけだし。
「そりゃ~、一肌脱ぐしかないよね~」
「それは内面的な意味? それとも―――」
「もちろん外見的な意味だよ?」
要するに、体で誘惑しろと………いかにも鹿野ちゃんが考えそうなやり方だ。
「いつもみたいに胸を押し当てたり、上目遣いで誘ってるような感じですればいいの?」
「うんうん~。でも、今までそれで南くんが堕ちたことはなくない?」
「……だよね」
「2人でやったって、火力が2倍になっても多分南はダメだと思う」
いつもみたいに呑気な顔して「どうした?」とか言ってきそうだ。ホントに鈍感すぎてムカつく。
「だから、一肌脱がなきゃ意味がないって事よ!」
「一肌脱ぐってのは、言葉の意味まんま?」
「そう! 多分2人で下着姿で押し倒したら絶対に襲ってくると思うの!」
「は、はぁぁぁぁぁ⁉」
ちょちょちょっ⁉ 下着姿で南を押し倒すってマジなわけ⁉ そりゃーあの南でさえ一発で堕ちるとは思うけど……流石に恥ずかし過ぎる‼
朝寝込みを襲った時の胸元開けた状態でさえ恥ずかしかったのに、下着なんて多分襲うどころじゃなくなるって‼
あわわと目を回す私に、
「それに、頑張ったら南くんとエッチ出来るんだよ?」
と、耳元で囁いてくる。
「……っ」
その言葉に、一瞬心が揺らぐ私。
念願の南とエッチ。この豊満な胸で南を包むチャンス。それも鹿野ちゃんより先に出来る可能性もある。
南の童貞を奪う一生で一度のチャンスだ。これは私が踏み出すしかない。
「具体的にどのタイミングでする……の?」
もじもじとしながら聞くと、
「おぉ~、綺海ちゃん乗り気だね~。やっぱ南くんとエッチしたいの~?」
ニマニマとこちらを見てくる鹿野ちゃん。
「別にっ! 私はそこまでだけど……やっぱ経験は大事かな~って」
いやヤりたい。南をめちゃくちゃに犯したい。
「そーゆー鹿野ちゃんはどうなわけ? 南とその……したいの?」
「もちろん! したいに決まってるじゃん!」
「意外にハッキリと……」
「私、南くんとエロゲーしてる時、濡れてるんだよね」
「濡れ……っ!」
「だから南くんの隣で一人でシてるんだけどそれでも気付かれなくてぇ~」
「一人で⁉」
「そのまま襲ってきてくれれば一番いいんだけど~、そう簡単に上手くいかないもんだねぇ」
ハァーっとため息を吐く鹿野ちゃんだが……南隣でオナニーしてるわけ⁉
一番意味分かんないんだけど⁉
もしやバレるかバレないかの中ですることに興奮してるとか……鹿野ちゃんならあり得る話だ。
まぁ、私だって南とエロゲーしてた時濡れてたけど……それはエロゲーが過激なことと南が隣にいるからで……その状況で一人でシようとは思った事ない。
「とりあえず! また今度私の家に南くん呼ぶからその時実行しよう!」
フンスと意気込む。
「でもその前に……南くんの誤解解いておいてね? 鈍感が原因だって事は伝えなくていいから」
「あ、そうだった……」
「鹿野ちゃん……予想してた100倍エッチな子だ………エッチで可愛い子なん
て……南先に鹿野ちゃんを襲うんじゃないの……いや! 私にはおっぱいと言う武器がある! だから大丈夫な……はず? これもるちに相談かな……」
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