異世界領都誕生編 第10話 森の番人


 日が段々と傾いて、木陰が広がりを見せた頃。

 そろそろ夕食の準備でもしようかと思っていると、一人の少女から歓声が聞こえた。呼応するように歓声が連なっていく。

 急にどうしたんだと俺が振り返ると、どうやら村奥にある森から誰か近づいてきたようだ。駆け寄るようにして、子供たちがその人物にへと走っていく。

 おそらく知り合いなんだろう。そうか……、やっとこの村にも保護者が来たか。それなら俺の役目も終わりかな。もう誰も来ないのかと思ったが、そんなことは無かったか。

 そうして俺は、群がった子供たちの中心にいる人物を視認する。

 

 外見からして女性のように見える。緑を基調とした民族衣装。

 現代風に言うと、和服と洋装が合わさった着物ドレスのような風貌だろうか。背景にある森林と相まって、どこか幻想的に見える。膝丈から見える脚も実にグッドだ。

 切れ長の目。クールな佇まい。顔が綺麗すぎるくらい整っていて、金色の長い髪が風になびいている。どこか一枚の絵になるような美しさがそこにはあった。

 ただ、対照的に少し身長が低い。横に並んでいるハルカと変わらないくらいか。そのせいで若干幼く見える。

 他に気になる点があるとすれば耳だ。細長い耳が髪から主張するように生えている。ファンタジーの世界で言うとエルフのような耳。村の入口とは正反対にある森から来たので、本当にエルフなのかもしれないな。


 しばらく俺を抜きにして、エルフと子供たちが話し合う。

 何となく親しい仲に見えるし、やはり保護者みたいな関係か。

 村人では唯一ルルーナだけが駆け寄らなかったので、恐らく行商人では無いだろう。知らない人が来たからか、ルルーナも手を握ってくる。

 うーん。悪い人では無いと思うんだがな。

 エルフと挨拶しようにも、言葉が伝わらない。どうしようかと悩んでいると、不意に俺の脳裏から言葉が響いてきた。


『おぬし、見ない顔じゃな。どこから来たのかえ?』


 とっさの事だったので、俺は振り向いてキョロキョロと辺りを見回した。だが該当者が見当たらない。

 目の前にいるこのエルフから発信したのだろうか?


『そう慌てんでも良い。おぬしのことは小童らに今聞いておるわ。何でも他言語を話すと言うし、ちょっと事情を聞かせてもらおうと思っての』


 頭の中に響いてくる澄んだような音色。

 それでいて年上を感じさせるような口調。

 実際には声を発してないのだが、俺の脳裏には直接聞こえてくるような感覚がある。初めて異世界に来て、異世界らしいことに遭遇したような気がした。


『こちらに言葉を送るように念じてみよ。さすれば届くようになる。念話が出来るように繋げてあるから、もう大丈夫なはずじゃぞ』


「繋げるって言われてもな……」


 まぁいい。言われた通りにやってみるか。試しに頭の中で電話をするように、『もしもし』と気軽に声を掛けてみる。

 ……なるほど。何故か目の前にいるエルフと、意識を共有したような感覚がある。現代でいうとグループチャットのような感覚か。しかも思ったことを翻訳までしてくれるのか。

 試しにチャットに文字を書き込むように、エルフに意識を送ってみた。


『こんな感じか? あー、俺は日本という国から来た蛭間 真だ。蛭間でもマコトでも好きに呼んでくれ。この村に来た……いや、迷い込んだという方が正しいか。一ヶ月前からお世話になってるんだ。宜しくな』


『そうそう。マコトと言うのじゃな。初めての念話にしては上出来じゃ。にしても、よくぞこんな聖樹の森に来たものぞ。普通ならこの村に近寄ることすら出来ないはずじゃぞ』


『近寄れないって言っても、たまたまとしか……』


 依然としてエルフと子供たちの会話は続いている。村の現状を知ったのか、時々悲しそうな表情を浮かべるエルフ。俺にも念話を送ってくるあたり、互いのやり取りを聞き分けているのだろう。まるで聖徳太子みたいだな。そんな器用な真似なんて俺には出来そうにない。


『それにニホンという国など、聞いたことも無いわ。おぬしの後方にある面妖な物も見たことがないゆえ、どう判断していいか分からぬ。おぬしは一体……何者かえ?』


『何者かと言われると、言葉に詰まるんだが……』


 後ろにある物とは、俺がこの村まで乗ってきた自動車。それにテーブルに置いてある電子機器だ。異世界には勿論無いし、俺がどういう人物なのか測りかねているようだ。怪しむのも分かる。

 誤魔化そうかと思ったりもしたが、これだけ子供たちと親しいんだ。このエルフなら信用できる。そうして俺はこの村に来た経緯をエルフに話すことにした。



 この世界とは別の世界。日本から来た俺が迷いながらも道に従って、この村まで来たのが始まりか。村に着くと子供たちが飢えてやせ細っていて。会話が出来ないから仕方がなく日本語を教えてやったり、子供たちに食料を提供したりと色んなことがあったんだったな。

 実に楽しい一ヶ月を過ごさせてもらったと説明する。

 ひとしきり語り終えると、エルフも合点がいったように俺を見る。


『ふむふむ。小童らの内容と一致するし……嘘はついてないようじゃな』


『そうか。あいつらも楽しいと思ってくれたんなら何よりだ』


 俺の役目もエルフが引き継ぐだろうし、これでおさらばか。出来れば最後まで面倒を見てやりたかったんだが仕方ない。

 タクシー運転手の俺には、ここまでが限界だ。


『ただのぅ。二、三点気になることがあってのぅ……』


『ああ、俺に分かることなら何でも聞いていいぞ』


 どうせ最後になるだろうし、もう思い残すことも無い。

 そう思いながら、エルフからの問答を待つ。


『ふむふむ。どこから話そうかの……。まずこの村には、付近に魔物が跋扈しておるので、安全を考慮して結界を張っておる。入るにはこの村の誰かに許可をもらう必要があるのじゃ』


『許可って……俺が村に入る時には、そんなの無かったぞ?』


 村に入るのに許可がいるなんて知らなかった。魔物が入れないのは知ってたが、まさか結界が張ってあるとは。だから子供たちも村から出ようとしなかったのか。


『まぁ許可と言うても手を繋ぐだけで良いし、一度でも入ればあとは許可もいらないのじゃが、例外もある』


『……その例外ってのが、もしかして俺なのか?』


『御明答じゃ。本来ならこの結界には魔力を持つ生物は入れぬように出来ておる。そうして魔物の侵入を防いでおるのじゃが、おぬしは魔力を持っとらんゆえ、いとも容易く村まで入れたんじゃろうと、わらわは推測しておる』


 エルフがじろじろと俺を観察してくる。

 あーそういうことか。俺に魔力なんてあるはずが無い。

 魔法が存在しない世界から来たんだからな。


『なるほど。魔力が無い俺だからこそ、偶然村に入れたわけか』


『さよう。この世界の生物は少なからず魔力を持っておるゆえ、本来なら許可なく結界には入れぬのじゃ。村に魔物が入られては安全に管理も出来んからの。だからこその結界じゃ』


 エルフが子供たちの頭を撫でる。

 どうやら子供たちとの会話は終わったようだ。

 確かにこの村には魔物が入って来ない。

 村に来る途中で魔物を見かけても、追って来そうな気配が無かったからな。どういう原理で防いでいるのか分からなかったが、まさか魔力の有無で判断していたとは。

 俺にもし魔力があったら、今頃村には入れなかったってことか。

 エルフが蠱惑的な表情を俺に向けてくる。


『ただ……今は魔力があるようじゃけどな?』


『うん? 今はあるって、どういうことだ?』


『おそらく聖樹の森から影響を受けたんじゃろうよ。わずかに魔素が体内に溜まっておるように見えるわ。おぬしは最近、魔物とか倒したことは無いかえ?』


『……そういえば村まで来る時に、たまにゴブリンとか跳ねてたな』


 最初に出会ったゴブリン。それにオオカミのような魔物は、森の中で何度か見たことがある。車のライトに反応するのか、帰り道でもたまに見るからな。

 森でクラクションを鳴らすわけにも行かないし、ゆっくりと走行して襲ってくる魔物だけは仕方なく通過させてもらってる。前に出てくる方が悪いと思って諦めることにしたのだ。


『ならそれじゃろう。ほんのわずかに魔力があるようじゃからの』


 そうしてエルフと話していくうちに、この世界の仕組みとやらが段々と分かってきた。

 この世界を簡単に表すと――レベル制か。

 魔物を倒して成長すると、体内に魔素が溜まる。この魔素が溜まる器官を《魔力》というらしい。ここら辺はRPG風にいうとMPみたいなもんか。要はレベルアップするとMPが増えるらしい。

 反対に魔物を倒さないと、魔力が増えることはない。魔物を倒してない、例えるならレベル1の状態では魔力は限りなく1に近いそうだ。

 MP1では魔法すら使えない。それどころかレベル1の人間では、体力すらままならないらしい。まぁ俺でも初期ステータスで異世界生活は御遠慮したいところだ。要するに、この世界の人間は初期値がMP1から。でも俺は魔力が無い世界から来たせいでMP0からスタートしたってわけか。


 でもそういえば……俺が偶然異世界に来た時にも、ゴブリンを倒したような。

 あれではレベルが上がらなかったのか?

 ……まぁ厳密に言えば倒したのはタクシーだし、異世界転移と同時に跳ね飛ばしたからな。車両の先頭は異世界だが、俺の身体はまだ日本。だから経験値にカウントされなかったのかもな。

 それに最近は夕暮れに帰ることが多かったし、魔物に遭遇する機会が増えた。そのお陰でレベルが上がったんだろう。

 だから今の俺には魔力がある。そんなところか。とするとだ。


『それなら俺も、魔法を使えるようになるのか?』


『それは分からぬ。使えない人種もおるのでな。じゃがおそらく簡単な魔法なら使えるようになるじゃろう。こうやって念話が出来ておるのが証拠ゆえにな。ただ、それが良いとは限らないのじゃが……』


『良いとは限らない?』


 魔法を使える方が便利だし、使える方が良いに決まってる。

 そう思ったんだけど、違うのか?

 エルフが子供たちを慈しむように見て答える。


『この国が戦争をしておるのは、知っておろう?』


『·····まぁ何となくは聞いてるよ。隣国同士で争ってるんだってな』


『さすれば、見えてくるじゃろうに。魔力を持つ者と持たない者の明確な差というものが。この五人の小童らにも関係することじゃぞ。ここまで説明したなら分かるじゃろうて』


 エルフが悲しむような表情を見せる。なんでも聞くようじゃ駄目か。俺はエルフからの問いを真剣に考えてみた。

 数ヶ月前までは、この村も戦争の余波を受けずに暮らしていたと聞く。戦時下でも冬を超えるまでは、村として形を成していた。でも誰かがこの村にやって来たら村人が居なくなった。それは何故か。

 ……おそらくだが成人男性や女性がこぞって居なくなったことを見るに、無理やり連れ去られたのだろう。じゃないと子供を置いて出かけるわけがない。

 暗い過去を思い出させたくないので、子供たちにはどういう経緯で連れ去られたかは聞いていない。だが戦争で人が連れ去られる理由なんて、捕虜か徴兵のどっちかだ。村が荒らされてないところを見るにおそらくは後者だろう。

 村から出られない子供たち。魔力がある者と、無い者の差。

 とすると、この子供たちは――


『戦力として見なされなかった、というわけか』


『さよう。この状況を見るに、村に居た連中が居なくなった原因は、憲兵が戦力として連れ去った可能性が高い。それだけ戦争が激化しておる証拠じゃな』


『まぁ戦争は数の暴力だからな。たとえ老人や子供でも戦力に使えるなら徴兵させてくるか』


『うむうむ。対してこの小童らは、魔物を倒しておらぬゆえ魔力が少ない。なので使えないと判断されて、戦地に送り込まれなかったのじゃろうな。だから良いとは限らないと言ったのじゃ』


『そういうことか·····』


 男なら荷物運びに使えるが、女性だとさらに非力だ。

 レベルも低いので、魔力が少ない。それに貧弱だから連れていく価値もない。だから少女たちだけこの村に残されたのか。

 戦力として扱われないから戦地にも呼ばれない。確かにレベル1で魔力が少なかったからこその利点と言えるか。


『じゃあ俺もこのままいけば、戦争に巻き込まれる可能性があるんじゃないか?』


『いや·····もうここに憲兵が来ることもないじゃろう。おそらく廃村として処理されとるわ』


 寂しそうにエルフが言葉を漏らす。

 まぁ俺がこの村に来た時には、食料すらままならなかった状況だ。憲兵もあちこちの村を回っているし、このまま行けばどうなるかくらい想像がついてるか。そりゃ廃村扱いにするだろうな。


『ということは、この子供たちにはもう……身寄りがないってことか』


『小童らには言うでないぞ。まだ断定したわけでは無いゆえ。じゃがのう、少し不可解な点もあるのじゃ』


『不可解?』


『いやのぅ。あの温厚なリコッツ国王が、このような愚策を起こすかと疑問に思うてのぅ』


『……リコッツ? 食べ物の名前か?』


『ああ。おぬしはまだ、この地域の地理を知らなんだか。まずはそこから話そうかの』



 そうして俺は、この世界の地理についてエルフと念話で話し合った。

 まずこのエルフがどこから来たかというと、どうやら村の北東にあるノワールという国から来たらしい。ちょうどエルフが来た方向の先にある国だという。あとこの地は、《聖樹の森》と呼ばれる場所の端に位置する村なんだとか。


 それに対して戦争をしているのは、リコッツ王国とメデス帝国だと言う。

 互いの国家間には山脈があるんだが、近年山脈を越える道が出来たことにより、小競り合いが絶えぬようになったらしい。面倒な話だ。

 この村はリコッツ王国に位置する場所だということで、戦争に巻き込まれてしまったとエルフからの情報で知らされた。


 元々リコッツ王国とメデス帝国を結ぶ道は、山脈を迂回して北東にある聖樹の森を抜けなければいけなかった。そしてその聖樹の森を領土とする国が、エルフが住んでいるノワール国だ。

 その際に作った宿場町が、この村だという。


 地理で例えると、大阪と奈良の間に生駒山脈があって迂回するために京都に旧道を作ったようなものか。そして生駒山脈にも新道を作ったら戦争になったと。そんな感じだろう。

 この場合大阪がリコッツで、奈良がメデス、京都がノワールか。

 そして俺たちがいるのがノワールとリコッツの境界線にある旧道の村というわけだな。


 聖樹の森自体は、ノワール国の領土らしい。

 だから一見この村にも森があるし、ノワール国の領土に見えなくも無い。

 だけど厳密には、この村はリコッツ王国の領土なんだと言う。村奥に流れる川が、ノワール国とリコッツ王国の境界線なんだが、森林はあとから増えたんだとか。そのせいで元の聖樹の森と混同して非常に分かりにくくなったので、今はノワール国も共同で管理するようになったらしい。森が大きくなったせいで、どっちの領土か分からなくなってしまったというところか。


 まあ地理なんて今の俺には必要ないし、話半分で聞いておこう。

 タクシー運転手だから分かるんだが、地理なんて言葉に出しても伝わりにくいものだ。地図があれば良いんだが、正確な地図はエルフも持ち合わせてないようだし。

 それに念話を使っているので、お互いが傍にいなくても会話が出来る。じっと聞くだけでは辛いし、会話しながらでも夕食の準備をしておくか。まだ話が続くようだが、話だけに集中したら日が暮れるからな。


 どこまで聞いてたっけ。そうそう。道の話だ。両国を結ぶ道路の話。

 昔はリコッツ王国とメデス帝国を結ぶ道路が一つしか無かったので、この村も宿場町として栄えたらしい。しかし数百年経った後に、互いの山脈の間に新しく道路が出来たことによって、段々とこの森林道を利用する人がいなくなってしまったとエルフが言う。確かに北上して森を抜けてから、また南下するのは大変だもんな。とまぁ地理はこんなところか。


 最後にこのエルフが何しにここまで来たのかというと、当時に決めた条約の名残で、定期的に森林道の落ち葉を掃除するために来たらしい。森林道の落ち葉なんて風魔法で一瞬なんだとか。あとは結界の管理なんかもするそうだ。このエルフ、ちっちゃいくせにマジで優秀だな。

 最近はめっきりと人口が減ったので、このまま近いうちに自然と他村に移り住むのではとエルフも気にかけていたところに、今回の出来事があったと。それが事の顛末みたいだ。


『この村とノワールの間には川が流れておるので、簡単には往来が出来ぬようになっておる。じゃがそれでもこの村はリコッツとノワールが共同で管理している土地じゃ。今回の件を見過ごすわけにはいかぬ』


 エルフが村の現状を見て興奮冷めやらぬのか、ずっと熱く語ってくる。

 子供たちはすでに飽きたのか、俺が買ってきたアニメを堪能しているようだ。そりゃ念話だもん。無言でずっとやりとりしているのを見たら飽きるよな。俺も途中から夕食づくりで忙しいし。

 とりあえずエルフも念話だけだと手持ち無沙汰に見えたので、お菓子をあげてみたら妙にフレンドリーになった。もぐもぐと食べる姿が愛らしく見える。よしよし、餌付け成功だな。


 なんでもこのエルフは、村が出来た時からずっと政務官として見守るように指示されたらしく、村人のことなら全員生まれた時から知ってるんだとか。結界を張っていることから、村人からは《森の番人》として親以上に尊敬されたらしい。まぁ数世代に渡って接したなら、血は繋がってなくても家族同然か。あくまで見守るという形だったので、揉め事や統治には手を貸さなかったようだが。

 とするとこのエルフは一体何歳だという話になってくるんだが、そのへんは深く追求しないでおこう。俺は優しいからな。


『なにやら馬鹿にしているように感じるが、それはこの際どうでもよい。単刀直入に言うゆえ、ちゃんと聞いておけよ? おぬし……この村の村長になってみる気はないかえ?』


 暗くなる前に夕食を作っておこうと、準備をしながら聞いていたが、事態は思わぬ方向に進むことになった。

 ちょっと待て。――俺が村長ってどういうことだ?

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