遠藤正明⑥
アクター「そういえば今日あの子見なかったな」
遠藤「え? 誰のこと?」
アクター「お前のファンの子だよ
週に1回は必ず来てたじゃん
今日は日曜日だぜ
気づかなかったのか?」
遠藤「確かにそうだ
この仕事をやってると曜日の感覚が狂うから分からなかったが今週は来なかった
気にする程でも無いだろうが」
スタッフ「おい、遠藤いるか?!」
遠藤「どうしたんだ?」
スタッフ「お前のファンの子がいたろ
ゲートの受け付けから聞いたんだが救急車で運ばれたらしいぞ」
遠藤「え!
それどういうことだよ」
スタッフ「分からない
俺も市民病院に運ばれたと聞いただけだから」
どうしよう、今から病院に向かうか?
だが今日に限って代わりに任せられるアクターがいない
それよりまず彼女の安全を確認するのが先か?
でも連絡先なんか知らないし
そもそも俺なんかが行って何ができるんだ
篠崎「行ってこい
遠藤」
遠藤「リーダー、でも」
篠崎「お前は
ゲストの危機を知った上で何もしないのか?
ましてやファンとして慕ってくれてる人を
そんな事はリーダーであるこの私が許さない」
遠藤「でもパレードは」
篠崎「余計な心配するな
あとの事は任せろ」
遠藤「すいません
失礼します」
篠崎「ったく、世話のやけるやつだ」
スタッフ「でも彼の抜けたら誰がミッチーをやるんですか?」
篠崎「そんなの私がやるしかないだろ」
スタッフ一同「おー
すげー
レジェンド復活ですか?」
篠崎「くだらない事行ってないでさっさと配置につけ!」
スタッフ一同「はい!」
篠崎(しゃーねーな
私もまだまだ夢を見せれるって事かな
てなると気張っていかねぇと)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます