シャッター街のシャッターに、謎の絵描きが現れた。その絵描きはバンクシーのように話題を集め、集客に絶大な効果を発揮した。しかもその画家の絵は、夜明け前に描くので、誰もその正体を知らないと言う。その為、この絵描きに絵を描いてもらうために、防犯カメラを外す店まで出てきた。
しかし警察から見ればそれは犯罪だ。そして絵を待ちわびていた店で、殺人事件が起こる。殺されたのは、若い女性だった。その死は壮絶だったにもかかわらず、被害者はダイイングメッセージを残していた。そして謎がもう一つ。ペンキの缶が被害者の周りにあったにもかかわらず、缶の中身は空で、何かを入れていた形跡はない。一体何が入っていたのか?
そして一人の女性と、一人の青年が犯人として浮上するのだが……。
謎が謎を呼ぶ展開。
ミステリー好きの方にはたまらない一作。
是非、御一読下さい。