ep.48 帝国の刺客との戦闘 その2
しぶしぶ、会談するシックス達が、
丁度昼食をとっていたころ。
ドドーガー帝国の
皇帝 ルインベートの命令を受けた
帝国騎士団長 リーベイドは、
やっと、商業都市ヴァッカダロに
到着した。
ここにシックスはいる。
ドドーガー帝国のスパイは
突き止めていたが、
目的が、禁書の行方が
メインだったので
シックスが、当時7歳児だとわかって
ノーマークであった。
そして、ルットライン侯爵家の
呪いの嵐から、禁書は自らの魔法に
耐えられなくて砕けた為に
制御不能になったから
あの大惨事が起きた事になったのだが、
多額の賠償金を払うくらいなら
戦争を起こそうとも、思っていた。
皇帝 ルインベートは、
しょせんそれくらいの論理感しか
なかったのだ。
ドドーガー帝国
騎士団長 リーベイド
「あ…あ〜!
やっと来たぞ!
おお!血を求めるか!
聖剣ミナゴロシ よ!
そうか、そうか!
あ〜!聖剣の力を開放させるために
殺しまわりたい気持ちを
押し留めて、ストレスを貯め込んで
いたが、あ〜!
クッ!!
殺したい
殺したい!
あーーーーーーー!」
ドーン!
商業都市ヴァッカダロの町中の
宿が、聖剣ミナゴロシの力の開放と
共に半壊する。
宿屋の娘マイーナ
「イヤーーーーーー!
おとうさーん!」
今朝、女神教会本部騎士団長に
襲われた後さらなる災難に会う
宿屋の娘マイーナ。
急いで、血を流す父親をなんとか
瓦礫から助け出して、介抱する。
衛兵達は、またかと
出動すると、まさかの当たりで、
重症者多数な状態だった。
ドドーガー帝国
騎士団長 リーベイド
「あー、もう我慢できねえ!
ひと暴れするか!
お!!
暴れる前に、
いい女がいるじゃないか!
うりゃー!」
ビリビリビリビリビリビリ!
宿屋の娘マイーナ
「イヤーーーーーー!」
シックス(辛党 大助)
「コラーーーーーー!」
ドーン!
ドドーガー帝国
騎士団長 リーベイドに
シックス(辛党 大助)の
渾身の拳がめり込む。
そして、隣の酒場に
吹っ飛んで行ったリーベイド。
王女マーナ
「なんて、運の悪いと言うか、
運の良いといえばいいのか…。」
メイド・リリー
「足手まといにならないように
避難させましょう!」
ドドーガー帝国
騎士団長 リーベイド
「誰だ!俺様に許された唯一の
楽しみを邪魔したやつは!」
シックス
「誰が、許可した!
そんな事、
許すはずがあるわけ無いだろう!」
ドドーガー帝国
騎士団長 リーベイド
「貴様かーーーーーー!
俺の名前は、偉大なる大帝国
ドドーガー帝国の無敵を、誇る
騎士団長!リーベイド様だ!
この聖剣ミナゴロシが、証拠だ!
俺は、この剣をもつかわりに
女性を襲う自由がある。
邪魔をするな!
するなら殺す!」
シックス(辛党 大助)
「おいおい!
ここは、一応バルガード王国だぞ!
貴様のいる国ではないぞ!
やれやれ、朝は露出狂!
昼は、狂った自称騎士団長かよ!
本当に狂った世界だな。
大体、ドドーガー帝国?
バルガード王国に、攻撃を仕掛けて
賠償すらしていない国じゃないか?
その国の騎士団長が
昼間から暴れる?
殺していいと言うなら、
そのまま、暴れろや!」
ドドーガー帝国
騎士団長 リーベイド
「あ〜?いかんいかん!
殺してやりたい気持ちが溢れてきて
ヨダレが出てきてしまった。
ヒャッハーー!
死んでくれ!
皆殺しだーーーーーー!
ドドーガー帝国流
ミナゴロシ旋風斬り!」
ヨダレを垂らして、
聖剣ミナゴロシを振り回して
襲いかかる騎士団長 リーベイド!
シックスは、
聖剣?ミナゴロシ?→皆殺し!
ハァ?なぜ聖剣?
あれだと、殺人狂だよな?
と、思っていた。
シックス
「(あのドロップ品の剣を使うか?)
出よ!魔法剣オールヒール!
行くぞ!身体強化発動!
剣撃強化発動!
古流・雷剛一刀流・一の太刀
雷瞬斬!」
バチーーーーーーン!
(ボキン!)
聖剣ミナゴロシと、
魔法剣オールヒールが
ぶつかる!
バチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチ!
剣と剣の力が反発して、
火花が散っている!
先程の(ボキン!)の音は、
騎士団長 リーベイドと、
シックス(辛党 大助)の
腕の骨が折れた音だ!
シックスは、もう慣れていたので
瞬間的に自分の腕に回復魔法を
かけて治していたが…
対照的に騎士団長 リーベイド側は
聖剣ミナゴロシから
黒い紐見たいなものが、無数に
ニュルリにゅるりと出てきて
リーベイトの、腕に突き刺さり
ゴキゴキゴキゴキゴキゴキゴキ!
と、音がなっている。
ドドーガー帝国
騎士団長 リーベイド
「ウギャーーーーーーー!
いてーーーーーーー!
痛い痛い痛い痛い痛い!
止めてくれ!」
そして、リーベイトの腕が
2倍に膨らむ!
腕と、聖剣ミナゴロシが
ほぼ同化していた。
ドドーガー帝国
騎士団長 リーベイド
「あわ〜!痛い痛い痛い痛い!
あーーーーーーー!」
聖剣ミナゴロシからの
黒い触手が、右腕からリーベイトに
侵入していき
リーベイトが、真っ黒になる。
ドドーガー帝国
騎士団長 リーベイド
「アバ〜!
あ〜!
ミナゴロシ!
皆殺し!
みなごろし!
皆殺しーーーーーー!」
ギン!ガン!ギンギンギンギンギンギンギンギンギンギン!
(ボキン!!ボキン!ボキン!ボキン!)
何度も折れる両者の腕の骨!
30分続いたが…
結果が出てしまった。
シックス(辛党 大助)は、
毎回毎回すぐに
治療をして復元している。
対してドドーガー帝国
騎士団長 リーベイドは、
聖剣ミナゴロシからの触手で、
骨を縫い合わせているだけだ!
ついに、リーベイトの骨が
粉々に、なったらしい。
右腕がタコみたいになった。
すると、聖剣ミナゴロシが
触手を使って、左手に持ち帰られた。
その隙に、氷魔法フリーザーで
リーベイトを凍らせる!
聖剣ミナゴロシの触手が、
それをガードしようとするが、
できないとわかると
特攻を仕掛けてきた!
ドドーガー帝国
騎士団長 リーベイド
「シャラピーーーーーー!」
もう、何を言っているのか
わけわからん!
シックス
「アイスカッター!アイスカッター!アイスカッター!アイスカッター!アイスカッター!アイスカッター!アイスカッター!アイスカッター!アイスカッター!アイスカッター!」
徹底的に、氷の刃を撃ち込んで
いくと全て聖剣で迎撃するが…
アレ?
聖剣?凍ってきていません?
聖剣の根本が凍って来てる…
ビシビシビシ!と音がたっている?
そして、凍りだした聖剣だが!
上からのジャンプしての聖剣の
振り下ろしに対して
すぐにシックスは、避けての
聖剣に対しての刃の根本対しての
一撃を撃ち込む!
バッキィ!
折れる聖剣ミナゴロシ!
だが!
聖剣ミナゴロシの刃は中を浮いて
シックスに一筋の光となって
襲ってきた!
ズブリッ!
腹から背中に一直線に刺さる
聖剣ミナゴロシ!
しかし、その時シックスの
身体が光る!
バギバギバギバギバギバギバギ!
聖剣ミナゴロシの切っ先が
シックスの背中から出ていたが
引っ込んでいき、
腹の方に残りの刃が
めり込んで行った。
ピカッ!と、光って
そこには、あれ~?と、
なっているシックスがいた。
ドドーガー帝国
騎士団長 リーベイド?
あら!
地面に倒れています。
聖剣ミナゴロシの持ち手が
白い砂となって消えて行った。
【ピンポン♪パンポン♪
ピンポン♪パンポン♪
初級世界管理者・神級杖から
分離された能力が帰って来ました。
復元します。
神級杖の核に格納されました。】
聖剣ミナゴロシも、
あの杖の機能の一部だったのか…。
そして、
ドドーガー帝国 殺人狂!
騎士団長 リーベイドは牢に
入ることになった。
宿にて…
シックス
「今日は、
いろいろあり過ぎる日だな。
ハァ〜。」
メイド・リリー
「王家の方はどうされますか?」
シックス
「行動を規制しないなら、
黙っておくか?
どう思う?」
メイド・ルリー
「宰相は、沈黙しました。
まあ…、聖剣が二本も
折れたのですから
嫌でも、主の力をわかったと
言うことでしょうね。
ルットライン侯爵家が、
やはり問題にはなります。
あの男は、権力の鬼でした。
国王を暗殺しようとしていたのです。
しかし、風龍様のお告げで
それを阻止して、
女神によって曲げられた
心を元に戻すのが私達の仕事でした。
しかし、ある日変わったのです。
あれは、主がビスガスに
蹴られて、頭の骨を折った時でした…」
どうも、あの女神との
ファーストコンタクトの時
俺は、頭蓋骨骨折をしていたらしい。
その時にメイド・リリーとルリーは
お告げがあり、
当初の予定を変更して、
俺を保護するように風龍様から
指令が、出たらしいのだ。
え?
つまり、二人は俺の
元の魂の事を知っていた?
そして、話しは
深く深い話へとなっていった。
□□□□□□□□
あれ?
帝国の刺客との戦闘 その1は?
ハイ!刺客その1さん
イヤ、その1さん達は、
名乗ることもなく、
バルガード王国へ、
(主にルットライン侯爵領と、
辺境伯ビルガーの領地)
禁書魔法攻撃を行って制御出来ず
大暴走させて、自分の国の帝都の
半分を機能麻痺させて、
自分自身も、
氷漬けになってしまった、
帝都近衛魔道士団です。
このことによって、
帝都近衛魔道士団は、
全滅しています。
魔道士をスカウトして集めていますが
帝都近衛魔道士団全滅により、
皇帝の側には魔道士はいません。
まあ…それが、ダンジョン踏破した
シックスを、聖剣ミナゴロシを
使ってでも連れてこようとする
きっかけになったのですが…。
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