ep.46 商業都市ヴァッカダロでの戦闘ROUND1

 国王ダーベベイダルは、

完全に舐めきっていた。


 占い師にも警告されていたのに…。


 王女マーナは、絶望を感じていた。

いや…それって束縛?

奴隷にするってことじゃない!


アイツ(シックス(辛党 大助))が

言っていたことは

当たっていたって事?


王女マーナは、【王家の保護】という

アドバンテージを

シックス(辛党 大助)に与えれば

まず、あの地獄の職員が言った

魂の救済を完了出来ると

思っていたが、

これでは【王家の保護】ではなくて

シックス(辛党 大助)のいう

【奴隷化】ではないか?


と、やっと気がついた。

そう、王女マーナは

履き違えていたのだ。


勘違いのレベルではない。

やっと、自分がなぜ

地獄送りになったのかの理由の一端に

気がついたマーナは、

このまま行くと、

間違いなく戦争だと

やっと気がついた。


自分のやるべきこと…。


王女マーナ

「お父様…。

王都を焼くつもりですか?

恐らく、あの占い師に

占いをさせても、

王都壊滅なんて結果になりますよ。


【王家の保護・庇護】ではなく

【奴隷化】させると言うなら

向こうも、抵抗しますからね。


それに、「授かりの儀」の

事を知っていた。


つまり、天の意志を知っている。


見ているのは、王家の特権ではない。

他に見ているぞ!と

言っていましたから。


そして、あるところから頼まれて

一度、私を帰したと言いました。

あのエルフ二人も

首を縦にふってましたから

[お告げ]でしょうね。


戦力は最難関ダンジョン踏破級。

論理・情報処理能力は、かなり上。

そして5年も待った、我慢強さ。


戦争を起こしますか?

もう、こちらの都合のいいように

出来る存在ではないですよ。


こちらを悪魔とみなせば、

討伐すると言い出しますよ!


ジョブが、国王から悪魔になっても

知りませんからね!」


宰相デスマルダ

「話し合いするのに

侯爵家の首が必要とするのか?」


王女マーナ

「それほどの価値が無いと言うなら

なぜ、養子になんてしたのですか?

本末転倒ですね。」


これだけ言っても、駄目ならば

もう、単独行動に移るしか無い…。


前世が、いくら糞でも危機に

気がついた王女マーナの頭の中に


[プープー!

定めの時が来た事を探知しました。

今より、一時的回避処置として

ジョブ(魔法使い)から

(魔聖)に変更されます。


己の役割を忘れぬように。]


謎のアナウンスが!


王女マーナ(曲苗)は、

単独行動が正解なのだとの、

アナウンスだとすぐに判断する。


王女マーナの変化に気がついたのは

ドルチェである。


ドルチェ

「その、黄金の魔力は(魔聖)だね。

どういう事だい?」


しばらく、目を瞑って黙っていた

王女マーナ(曲苗)は

「今、アナウンスがありました。

戦闘前提となったと、

天界も判断したと言うことです。

(魔法使い)から(魔聖)に

一時的に変わってます。


つまり、ドルチェ様は

どちらにお付きで?


私は、王家のしがらみよりも

使命を最優先にします。」


ドルチェ

「なるほど…、使命ね。

中立なんて存在しない

戦いが始まるか…


私は、私の使命をこなすかね。」



宰相デスマルダ

「(なんだと!これではワシは

昔話に出てくる

魔王の下っ端になる運命の

バカ宰相の…。


だから、王女マーナは

隣国の図書館に入り浸って

調べていたのか。)


陛下…、決断の時です。」


国王ダーベベイダル

「あのな~…。

あんな、呪われたヤツを

斬れなんて兵に言ってみろ…。


こちらが、呪われるぞ…。

ハァ…。


見てみろ、あのルベイドを…。」



そして、アッヒャヒャヒャ!

と、よだれを垂らして笑う

ルベイドが、連れて来られる。

鎖で縛られていた。


宰相デスマルダ

「初めは…

狂ったフリをしていたのは

わかっていたのだが…

やめられなくなって、

狂ったフリをしていると

心の中で思っていても

もはや、やめられなくなった

状態でな…。


呪いが、帰って来たから

そうなったと本人は気づく事すら

目をそむけている。


こんな状態だと、

処刑しても、逆恨み・逆ギレしか

せずに、怨霊となって

不幸しか、ばら撒かんのじゃ…。」


国王ダーベベイダル

「だから、聖女マックスエルの

力を半分当てにしていたのだが…。」





□□□□□


シックス(辛党 大助)の

第2のアジトの孤島。


シックス(辛党 大助)

「魔聖ね〜。

使命ね〜。

もう、関わらないほうがいいよな〜。


呪いが、帰ってきたって…

奴(ルベイド)も、

俺に呪いをかけていたのか?


ハァ〜。寝るか…。」



メイド・リリーとルリー

「「ハイ!」」


□□□□□□□



そして、それは起こった。

商業都市ヴァッカダロの朝だった。


女神教会本部騎士団長

「うひょー!

来てやったぜ!

ヴァッカダロ!


さぁ、聖剣コダクサンよ!

われに力を!


フンヌッ!」


バーン!

騎士の鎧姿の騎士団長は

筋肉モリモリに身体になり

ミスリル金属の鎧が

弾け飛んで、素っ裸になった。



女神教会本部騎士団長

「う〜!

あふれる力!

お!そこの娘!

俺の子供を生ませてやる!


うひょー!」


朝早く、パン屋で焼き立てのパンを

買っていた宿屋の娘に

飛びかかる女神教会本部騎士団長!


宿屋の看板娘

「イヤーーーーーー!

誰か助けてーーーーーー!」


ビリビリに破かれる服!


彼氏が助けに入るが

拳の一撃で

アバラ骨がズタズタにされる。


衛兵達も、10人がやられた!


女神教会本部騎士団長

「さぁ!この俺様の

聖なるや……


グギャーーーーーー!」


ドーン!

蹴られて、

吹っ飛んで行く女神教会本部騎士団長。


シックス(辛党 大助)

「てめぇ!

朝から、女性を襲うなんて

ふざけたクズだな!


叩きのめしてやる!」


シックスの朝の散歩に

出くわしたのが

この女神教会本部騎士団長の

不運?

いや…天罰では?


女神教会本部騎士団長

「う!

ゴハッ!」


血を吐く女神教会本部騎士団長。


女神教会本部騎士団長

「き!貴様!

許さんぞ!


男でも!俺で貫いてやる!」



シックス(辛党 大助)

「こいつは、いったい何を

言っている?


なんだ?この露出狂は!」


宿屋の看板娘は、

メイド・リリーとルリーに

介抱されて宿屋に逃げ込む。



女神教会本部騎士団長

「行くぞ!

マッスル2倍!

聖剣コダクサン!フルパワー!


メガミ・アタ……。

(ドス!ドスドスドスドスドスドス!)


ウゲッ…」



シックス(辛党 大助)

「テメェの汚い下半身なんて

見たくないんだよ!


興奮するのも、たいがいにしろ!」


なんて、言って正拳突きを7発

シックスパックに割れた腹筋に

撃ち込む!


女神教会本部騎士団長

「あ、あ〜かいか…」


やばく、震える女神教会本部騎士団長

に、何をしようとしているのか

わかったシックスは、

火魔法で、女神教会本部騎士団長の

元気過ぎる下半身を焼いた!


女神教会本部騎士団長

「ウギョエーーーーーー!

熱い、消えない!

ウォーターボール!

ウォーターボール!


消えない!

助けて〜!

熱いーーーーーー!」


のたうち回る、女神教会本部騎士団長。


国王ダーベベイダル達も、

この騒ぎを聴いて、

集まって、見ていた。


シックスだとわかって、

騎士団長(バルガード王国)達を

突入させずに、待機させる。




ゾリん!


女神教会本部騎士団長が、

炭化した下半身を聖剣?で斬って…

「ウヌ~!聖剣コダクサン!

回復モード!」


なんて、言うと聖剣?が光って

ずりゅ! という音と共に

下半身が再生した。


しかし、すでに 

シックス(辛党 大助)の拳が

女神教会本部騎士団長の腹に

突き刺さっていた。


女神教会本部騎士団長

「オゲッ!」


シックス(辛党 大助)

「お前?何が目的で

こんな事をし始めた。」


女神教会本部騎士団長

「貴様!女神教会本部の教帝様の

御命令だぞ!


この国の国王よりも

強く偉いのだぞ!


聖女マックスエルを呼べ!

俺様が、女神教会本部騎士団長様が!

俺なしでは

生きられないようにしてやる!」


なんて、叫びだすので…

この世界…

案外…人権と論理が無いのか?

とシックスは考えてしまう。


だが、女神教会本部の名前が

いけなかった。


ブチ!


文字通りにブチギレてしまった

シックス(辛党 大助)

「なるほど!

ヤツは、女神で有りながら、

強姦を推奨していたのか!


なんて、論理的思考と

倫理的思考力が無い奴だ!


強姦教会騎士団長!

貴様の、欲望は却下だ!


焼いてやる!」


ゴーーーーーーー!

デカいファイヤーボールの

中に閉じこめられた

女神教会本部騎士団長…

いや

強姦教会騎士団長!


女神教会本部騎士団長

「熱いーーーーーー!

ギャーーーーーーー!


聖剣コダクサン開放!

フーフーフー


貴様!タダで済むと思うな!」


思いっきり、光る聖剣からの

オーラが、ファイヤーボールを

吹き飛ばしたが…


シックスは、ファイヤーボールを

解除はしていない。

魔力の供給も止めていたない。


それはどういう事か?


女神教会本部騎士団長

「フー、貴様!も俺の子供を、

(ボッ!)


熱いーーーーーー!」


気合いを抜いた途端、

聖剣?のオーラが弱まると

ファイヤーボールが復活する。


火だるまどころか、

火の大玉になっている

女神教会本部騎士団長は

暴れまわるが、どうしようもない。


そこへ、女神教会本部騎士団長を

斬りつけようと衛兵が

加勢するが、聖剣に剣を斬られる。


衛兵

「ぐっ!すまない、

俺では刃が立たない。」


シックス

「出来るだけ、

住民を避難させてください。

火力を強めて、焼きます。 


ファイヤーピラー!」


火の柱に、女神教会本部騎士団長は

焼かれだす!


女神教会本部騎士団長

「あぢぃ~!

再生が追いつかない〜!

ぐちょ〜!


シネ〜!」


遂に、女神教会本部騎士団長が、

斬り殺しにシックスに

突進を仕掛ける。


シックス8歳!

女神教会本部騎士団長32歳!

体格の差は歴然だ!


女神教会本部騎士団長

「メガミ・スマッシュ!」


さすが、女神教会本部騎士団長!

剣から、闘気の刃を放つ!


シックス

「土魔法!樹木魔法!並列起動。

ダイヤモンドチェーンソウ!」


女神教会本部騎士団長を

取り囲むように24のダイヤモンド刃の

チェーンソウが襲いかかる。


女神教会本部騎士団長の闘気の刃を

砕いて、ダイヤモンドチェーンソウが、

迫って来るのを見た

女神教会本部騎士団長は、

「聖剣コダクサン 第2開放!

死ねや!

セントブレード・ラウンドスマッシュ!」


ズ…パンッン!


回転斬りである。

ダイヤモンドチェーンソウを

斬った!


だが、シックスは

魔力の供給を止めていない。


ワザを出したあとの

技後硬直が発生したときに

ファイヤーピラーが復活!

そして、斬られた

ダイヤモンドチェーンソウも

復活して、女神教会本部騎士団長を

襲い出す!



つづく










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