ep.45 騙そうとする者が、間違えてダイナマイトに火をつける。その1

 商業都市ヴァッカダロ


 そこには、国王ダーベベイダルが

王家の施設にいた。


 王女マーナのシックスからの 

伝言に宰相デスマルダが激怒する。


 「処罰を相談したい」とかの

ウソはいらない。

だと!

クソッ!

こちらの言動を見透かすような

事をいいおって。


シックスと言うのは奴は

本当に7歳児なのか?


そう怒る宰相を横目に

国王ダーベベイダルは、

占い師が出した未来の王都の映像を

思い出していた。


もうすぐ、騎士団が追いついてくる。

だが、王都炎上…

そんな戦闘能力に対して

騎士団なんて、役に立つのか?


いや…無理だろう。


罪人の処罰…。

グッソ準騎士爵は降格だが…

ルットライン侯爵自身は

忙しくて、王城にいただけだ。

己の子供を暗殺する事に

同意していた訳では無い。


それを説明しようにも…


どうしろと言うのだ。


王女マーナ

「当時の、ルットライン侯爵は

帝国の攻撃に対応するのに

多忙だったと言うと、


 [だから、血文字で真実を伝え

5年も待ったのだよ。

 裁判?断罪?うん!十分な時間だよね!


そして、王家も沈黙していた。

つまり、俺の暗殺の黙認?

いや、表立っての推奨だよな!


養子という名の、奴隷になれば

活かしてやると言うなら

こちらも、自由に生きるために

手段は選ばない。]


と言われました。」



宰相デスマルダ

「クソ!クソ!クソ!」


宰相は、仮想問答を全て見透かされて

悪態をついていた。



騎士

「ドルチェ様達の居場所が

わかりました。


 その…

教会の内部で、司祭とずっと話して

おられています。


 国王陛下が来たと、言っても

微動だにしません。」



ドルチェ達は、教会の中にいた。

何やら話し込んでいるらしい。


その横には!

秘密宗教結社「マックスエルの祈り」

の幹部だと思われる者達がいた。


ドルチェ

「フン!なんだい?

その論破されて、

それでも王だからと逆ギレして

国を滅ぼそうとしているような

顔をして?」


宰相デスマルダ

「ドルチェ!

言っていい事と、悪い事があるぞ!」


ドルチェ

「ハァ…。

こんな、深刻な事態になっているのに

まだボケるか?


これは、明日から戦争かね…。」



国王ダーベベイダル

「司祭?

何を話していたのか?」


女神教会司祭

「もう、司祭では在りません。

この教会の者達は、いや、

この都市の者達は

聖女マックスエル様に

救われたのです。


私は、聖女マックスエルさまの

下僕なのです。」


宰相デスマルダ

「ハァ?」


国王ダーベベイダル

「ほう?

幹部に弱味でも握られたか?」


[マックスエルの祈り]幹部

エトーリー

「国王陛下、発言をお許し下さい。

[秘密宗教結社]ではありません。

ファンクラブなのです!


あの方に救われた、ファンになった

者達の集団です。


そして、「授かりの儀」の

ジョブやスキルが無かった事での

混乱と、自殺と、絶望から

この都市を助けて下さいました。」


宰相デスマルダ

「ほ〜?

どうやって?」


そこで、司祭がジョブの言葉の意味や

昔のステータスの状態に戻った事。


自分で、自分らしく活きれば

ジョブば後からついてくると、

実例を添えて説明したことを話す。


騎士団長が、

無言でステータスを公開した。

[裁縫]レベル5

確かに、ある。

それもプロ級のレベルだ。

【ep.42参照】



宰相デスマルダ

「そういう意味だったとは…。

確かに、かなり昔の物語で

大人になって、ジョブが

付いたとかの話があったな…。


会いたい!なんて、奥深い方なのか!」


国王ダーベベイダル

「確かに、会いたいな。

シックスにも会いたいが…

聖女マックスエルにも会いたいな…。」


ドルチェ

「それがね…まぁ、幹部さんの話を

よく最後まで聞いてみな。」



[マックスエルの祈り]幹部

エトーリー

「その、ファンクラブでは

公然の秘密なのですが…

彼女は、彼でもあるのです。


その、同一人物がいるのです。

ロクロウと名乗っている商人です。


風呂で、確認したのですが、

男性の時は男性の身体!


聖女の時は、女性なのです。

女性のファンクラブ会員が、

確認しています。


で、そのロクロウと言う商人は、

ラーメンという物を出す

屋台を週2で出します。」


王女マーナ

「え?ロクロウ?ラーメン?

ハァ…、そういうことだったのか…。

だから捕捉できなかった。


だから、リーナ姉様は

探し出せなかったどころか…


ハァ…


お父様?

前に私が言った事、覚えてる?

生まれる前は

この世界とは別の世界があって

そこで住んでたって話し?」


国王ダーベベイダル

「覚えとる。嘘とは思えん。

お前は、リーナよりも聡明だ!

疑う余地が無い。」


王女マーナ

「その世界の英語って言葉で

Job・ジョブの意味は[仕事]

skill・スキルは[能力]


日本語って言葉で

(ロクロウ)は(六郎)。

6男って意味にも使われる。

つまり、シックス!

ラーメンは、汁が決め手の

黄色い細麺の食べ物。」



国王ダーベベイダル

「ハァ?

なんだと!

では、彼は…

勇者の世界の住民なのか!

なら、教会に頼めば

無理矢理にでも、話せるぞ!

よくやったマーナ!

これで戦争回避だ!」


なにの事を言っているのだ?

と、その場にいるものは思ったが…


なんと、昔の教会には

魔王討伐の為に召喚した勇者が、

言うことをきかないので

女神さまに頼むと

無理矢理に言うことをきかせる

道具と魔法を授けてくれたという

話があるという。


王女マーナは

嫌な予感がした。


すぐに、女神教会本部に 

連絡が行き、教会から

騎士が派遣される。



□□□□□

その模様は、

シックス(辛党 大助)も

空間魔法で見ていた。


ブチン!


何かが切れた?


そして、怒り出すシックス。


シックス

「戦争したいらしいな。焼くか!」



□□□□□□

だが!その頃


商業都市ヴァッカダロに来たのは、

女神教会本部から来た

聖剣をもつ者であった!



女神教会本部騎士団長

「あ〜!我慢できねぇ!この聖剣コダクサンは身体を子供を、作るのに最高の状態にしてくれて女性にモテモテになる人類絶滅回避の聖剣なのだ!


これで、聖女マックスエルを身体的にオレに屈服させて思い通りにしてやる!


待っていろよ〜

ヘッへヘ〜ヘッへㇸ〜!」

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