ep.44 とんでもない事になっていると、気がついた者(その1)
続きです。
(王女マーナ視点)
「まさか、大助ちゃん?」
つい、口から出てしまった言葉…。
王女マーナになる前の生
違う世界、地球という星の
日本で暮らしていたときの生
その時の記憶が、私にある。
幼馴染の 辛党 大助 と言う
同級生がいたが、
まぁ、イケメンでは無かった。
友達から、ダサいと言われていたから
付き合おうにも、突き放していた。
好意を持たれていたのも
知っていたし、私もそれで良かった。
だけど、スクールカーストの下位に
墜ちるのは嫌なので、
大助と付き合うわけには
いかなかった。
そして、何回目かの告白を
強要して、振って
スクールカーストの地位維持の為の
降った時の苦い顔をカメラで写して
同級生と遊ぶんでいたある日
車にはねられた。
白い輝く世界に行って…
と、なったのだけど…
暗い、怖い、血が飛び散り
ムチが舞い、まぁ地獄にいきなり
場所が、かわった…。
ある日…
「(仮)出所の高待遇観察処置が
出された!
お前は、弄んだ者の魂を救え!
もし!また弄んだら
今度は、みろ!ここが…
そうだな、お前の世界なら
ディ○ニーランドや、○SJ
だったと、認識出来る本当の
地獄of地獄に行くことになる。」
見せられた、地面の奥には
恐怖を遥かに超えた恐怖があった。
私は、ガタガタしながら
ハイと返事をした。
記憶が戻ったのは
シックスの
ダンジョン最深層突入騒動の時。
正念場だ!
失敗は出来ない。
「わ、私には…………。
ヒィ!」
いきなり、目の前の
エルフ二人に捕まっている
少年から地獄の職員並みの
威圧と殺気が放たれた。
あれ?
そして、意識が無くなった。
(メイド・ルリー視点)
えらいことになってしまった。
物凄い殺気の放射だった。
風龍様には、かなりの修羅場に
なるだろうと言われていたが…。
そして、シックス様にしがみつく。
離したくない。
シックス様が、王女の名前を改めて
聞かれたのでマーナだというと、
大きなため息をつかれた。
え?
これも乗り越えないと
いけない試練か…。
と、言われた。
リリーも反応している。
リリーもうなずく。
だから双子二人で言った。
「「王国との戦争する心構えは
できております。
風龍様から、すでに心の準備を
するように
お告げがありましたから。」」
今、はっきりというと邪魔な
王女マーナは、
鍵付きの部屋に寝かしつけて
3人でお茶を飲む。
「このお茶は、俺の故郷の物を、
再現したものなのだ…。」
そして、シックス様はご自身の事を
言って下さった。
□□□□□
商業都市ヴァッカダロ
港湾施設群に佇む女騎士二人。
そして、ドルチェとその姪、ルル。
ドルチェ
「隠蔽?そして伝説の魔法・転移…。
困ったね。
アレ、あ!そうか!
この老けた姿ならわかるかい?
私の名はドルチェ!」
平伏す二人の女騎士。
4人は、近くの港が見える宿に入った。
(ドルチェ視点)
二人の女騎士から事情を聞く。
隣国留学先から、
この都市に来たこと。
王女マーナの作戦。
だが、その随行する者に
違和感を覚える。
エルフメイド?
リリーとルリー?
なんだろう。
物凄く、大きな力が動き出した予感が
し始めた。
二人の女騎士は王女マーナが
なんとかしてシックスと接点を
持とうとしていた事を聞く。
だが?
なぜ聖女マックスエルだったのか?
なぜ、追いかけたのは
マックスエルなのか?
その答えは、ドルチェを困惑させた。
メイド・リリーとルリーが、
そう決めた。
風龍様のお告げらしい。
ハァ?(゚Д゚)
確かに、風龍様に…
いや…精霊世界樹様のお告げに
港湾施設に行けとあったが…。
彼女達には、風龍様の直接の
お告げあった?
どういうこと?
エルフのリリーとルリー…
どこかで聞いた事が、あるような…
すぐに、魔導珠を出して
エルフの里にお伺いを立てる。
エルフの長老
「ハァ?( ºдº )エッ…!!!」
びっくりした顔を晒す長老…。
リリーとルリーとは、
ドルチェの少し年上のエルフで
世界樹様のお告げではなく
風龍様のお告げを直接聞いたとして
異端視されて、
里から出された者だったらしい。
そして、里を出されるとき
[本当の主を探しだした時、
主に敵対するなら滅ぼす!]と、
言っていたらしい。
これは…
不味くないか…
姪のルルも、顔が青い。
本当に、リリーとルリーが、
風龍様のお告げが聴ける
巫女だとしたら、
主が、シックスである可能性がある。
そして、私が世界樹様から、
バルガード王国との
戦争をするかどうか聞かれた事が
物凄く気にかかる。
つまり、そこまで…
とんでもない事になったと言う事…。
そして。[授かりの儀]の
ノージョブであり、ノースキルは
例え国王であっても、
どうすることも出来ない問題…。
困った…。
その事を、二人の女騎士にも言うと…
同じ事を、リリーとルリーから
言われたらしい。
やはりあのお告げは、本物だ。
中立的な立場は、
もはや存在しない…。
腹をくくるしかないね。
そんな時に、宿に騎士が
入ってきた。
国王ダーベベイダルが、呼んでる?
魔導珠を起動する。
国王ダーベベイダル
「ドルチェ、力を貸してくれ!」
ドルチェ
「あの警告を無視して、
天になめた態度を取って、
ついに望んだ結果が出たのかい?」
国王ダーベベイダル
「議論は後だ!
どういう事なのか、シックスは
知っていた!
だから本人に聞かないと
いけない。」
ドルチェ
「呼び出そうと、斜め上から
見下げる態度だから、失敗したのが
まだわからないか?
失敗を呼び出したのは、お前だ!
言っただろう?
私は、別行動に入ると!
そうそう、お前よりも
お前の末娘のマーナは
よく動いているよ!
すでに、シックスの側近に
接触した。
今は、その成果を待つだけ。」
ドルチェの姪ルル
「(ドルチェ姉が、エルフだとは
まだ言わないほうがいい。
私が、言います。)
国王陛下、世界樹様のお告げを
聴いて現場に来た次第です。
陛下?国を潰すつもりなら、
その態度でシックス殿と
向きあればいい。
国を存続したいなら、
邪なる者を屠っていき
行動ある証明を持って
シックス殿に謝罪せよとの
言葉です。
「授かりの儀」の異変は
これからの変革の
しょせん、始まりに過ぎない!
とのことです。
伝えましたからね。
世界樹様のお告げを!」
国王ダーベベイダル
「なんだと。
なんとかして、シックスに会わせよ!
そうしないと、話が始まらんぞ!」
宰相デスマルダ
「ドルチェ!頼む!」
ドルチェ
「すでに、ルットライン侯爵家夫人の
不貞三昧が露見した、
物置き小屋の血文字のメッセージから
話しあいすでに始まっていたのだよ!
まだ、わからないかね?
国王が不貞を取り締まらない侯爵家を
放置するとは、黙認したと言う事!
つまり、シックス抹殺を認めた。
そして、その確認の為に
3年も月日をおいたということは
かなり用心深く見ていたという事だ。
呼び出す!なんて言葉出すと言う事は
殺してやるから来いと
殺人鬼が言っている事と同義なんだよ。
そこまで、解説しろと言うのかい?」
国王ダーベベイダル
「そこまで、事態を読むと言う事か?」
ドルチェ
「読んでるね。
冷や汗が出たよ。
レオーネ達と王女リーナが、
あんなことをしなければ
ここまで、こじれなかった。
なめてかかった代償だね。
どうする?
ダンジョンを踏破した者と
戦争をするか?
それとも、
対等に話すか?
選ぶ時だよ?国・王・陛・下!」
宰相デスマルダ
「その前に、話す事は
できんのか?」
ドルチェ
「デスマルダ…。
悲しいね〜。
ボケちまったのかい。
今、話すなら、それなりの行動を
起こせって言ったよ。
本気でやれば、すぐに出来る。
侯爵家の屋敷にいる奴らの
首を斬って、ここに届けて
見えるところに置く!
それだけだ!」
宰相デスマルダ
「それは、話を終えてから
決めることだ。ドルチェ!」
ドルチェ
「ハァ、決めた!
知らん!
もう知らん!
ワシらは、ワシらの仕事をする。
お前たちの事を心配して
動いたが、ムダだった。
じゃあな。」
国王ダーベベイダル
「待ってくれ!
何を知っている?
どういう事だ!
それを知りたいのだ!」
ドルチェ
「知りたければ、
まずは、やることをやれ!」
それで会話は、終わった。
騎士も宿から、帰された。
その事を聞いた、騎士団長は
宿に向かったが、
もう、誰もいなかった。
□□□□□
バルガード王国 王城
占い師
「し、城が、燃えています。
宰相様が八つ裂きに、されて
燃えています。
わ、私が、レオーネ様の
プラントバインドと同じ技を
食らって串刺しにされています。
ヒィーーーーーー!
これ以上は、見えません。」
国王ダーベベイダル
「本当に、戦争か…。
なめた代償か…。
ルットライン侯爵を捕らえよ!
商業都市ヴァッカダロに向かう。」
宰相デスマルダ
「なんて事だ…。」
□□□□□□
その頃、シックスの第2アジトでは?
王女マーナ・前世名 曲苗(まな)
は、シックスに論破されていた。
容赦ない、追及!
スクールカーストの維持の為に
仕方が無かったと、弁明すると、
ニッコリと笑って、
「なら、俺は生きるために
皆殺しにしても合法だ!
良かったよ!
これで、心置きなくぶっ殺せる!
国王を倒して、合法化すれば
全て解決する。
他国が攻めてきたら
戦ってぶっ殺す!
それで解決だな!
ヤツら(国王や、ルベイド)は、
自分方が強いから
上からの目線で奴隷にしようと
してきたのだから
そのカーストを叩き潰さないと
俺は自由では無いと
言うことだな。」
王女マーナは、あせっていた。
ここまで、憎まれていたか…。
そしてすべての謝罪と説得が、
王国との戦争に繋がってしまう。
そしてエルフメイドの二人は
シックスの後ろに、
立っているので
なんとかしろと、
サインを送るが…
どうすれば…。
メイド・リリー
「主様?あの〜一応〜。」
シックス
「わかっている。
さて、曲苗(マナ)
俺はガックリ来たよ。
言い訳ばかりで
結局、オレをまた奴隷にしようと
するとは、困った事だ!
だけどな〜。
一度だけ!助け船を出せと
あるところから、言われているんだ。
だから、お前には腹が立つが
出す。
決して、お前の為ではない。
この世界の為でもない。
あ〜、そのな、
お前達は、見られている。
見るのは、王族だけの特権ではない。
俺が助け船を出して
どう出るかを見られるだろうな。
まぁ、俺も見られているのだが、
俺は、俺で動くよ!
で!
今から、お前を港湾施設に戻す。
で、伝えるがいい。
これまでのことを。
お!国王がこの都市に向って来ているな。
ふ〜ん、
それで、俺を殺す方針だと
肯定するなら、そのままにしておけ。
つまり、宣戦布告なら
「話し合おう」とか言っておけ!
焼き滅ぼしてやる。
で?平和を望むなら
罪人達を処罰しておけとな!
「処罰を相談したい」とかの
ウソはいらない。
証拠は…、港湾施設の前の広場だな。
そこに置いておけ!
トレイを人数分置いておく。
まぁまぁ平和的対応を求めるよ!
では、曲苗(マナ)よ
お達者で〜!」
王女マーナ・曲苗(マナ)は
国王ダーベベイダルが、
港湾施設についたときに
目の前に、転移で現れた。
□□□□□
皆様、おまたせしました。
ついに、
戦闘が始まります。
まずは戦闘に入る前の序章です。
ヒロインは誰だ!
さて、どんな戦いになるのでしょ!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます