ep.37 予言の手紙が牙を剥く(序 その1)

 バルガード王国 王城


 あれから11ヶ月が終わろうと

していた。


 商業都市ヴァッカダロでの

グッソ公爵が、オークションで

繰り出した自爆の一手は

グッソ公爵に跳ね返り

グッソ公爵は、ついに降格となった。


 国王ダーベベイダル

「では、報告してくれ。」


側近A

「諸各国にいる、スパイからの

報告をまとめますと、

シックスと名乗る者、

または、呼ばれる者は、

見つかりません。


また、特徴を同じとする

者は見つかっていません。」


側近B

「冒険者ギルドの方でも、シックスの

特徴を持つ者は、確認されていません。

新規登録をしたものの

中にそれほど、強い者は

発見できておりません。」


側近C

「商業ギルドの商人の登録の中で

シックスと思われる者は

ロクロウ以外、

まだ発見されていません。


ロクロウも、商業ギルドに

登録されていない者なので

データーが、ありません。」


側近D

「陛下、商業都市ヴァッカダロで

今活動しているロクロウは

やはり、前のロクロウとは

別の人物だとおもわれます。


かなりの顔と髪の色など

違いすぎます。」


宰相デスマルダ

「商業都市ヴァッカダロで、

今、勢力を広めている

[マックスエルの祈り]の

監視はどうなってる!」



側近D

「自称・修行中の者マックスエルを

発見した、衛兵が取り押さえようと

しましたところ、

できなかったとの事です。


全身が麻痺して、うごかず。

それが、2日間続きました。


冒険者ギルド所属のA級パーティー

「キャットクロー」が、

マックスエルと、遭遇。

戦闘になりましたが

全員鎖で繋がれて

海に、投下されそうになった所を

S級の冒険者達の参戦で

なんとか助かりましたが

その後、S級冒険者達は

クエスト離脱を表明しました。


王命であるとして、

強制指名クエストだと言うと、

冒険者ギルド脱退を言い出して

冒険者ギルド本部より、

王命の撤回の、要望書がでています。

そして、撤回しないと

撤退すると、本部より

文書が来ました。」



宰相デスマルダ

「わかった。わしが対応する。」


「冒険者ギルド本部より、

グランドマスター ベック様が

やってこられました。」


国王ダーベベイダル

「なんだ?

早すぎないか?

で?用事は?」






冒険者ギルド本部

グランドマスター ベック

「失礼!手紙を出しているから

わかるだろうが、

国王陛下に、お会いしたい。


 できないと、言われるなら

すぐに冒険者ギルドは

撤退する事になる。


 そう、お伝え下さい。」


 門番は、すぐに持たされた、

手紙を持って、城に駆け込んだ。


 しばらくして、すぐに

入場するグランドマスター。


 

宰相デスマルダ

「恐ろしい殺し文句を、お使いで。」


冒険者ギルド本部

グランドマスター ベック

「なぜ? この様な事態になるまで

冒険者ギルドにも、報告されず

放置されていたのか、

お答え願いたい。」



宰相デスマルダ

「何のことでしょう?」


冒険者ギルド本部

グランドマスター ベック

「この期に及んで、とぼけなさるか。

すでに、女神教会もうごいたぞ!


貴様らだけで、この世を動かして

いるつもりか!


手紙にもあったが、確かに

とんでもない下郎の疑惑があるわ!」


そこに、やってきたレオーネ。


国王ダーベベイダル

「グランドマスター、

まずは、話の内容がわかりませんな。

教えてもらいたい。」


レオーネ

「どういう事だい?

返答によるが、

覚悟はあるのだろうな?」


冒険者ギルド本部

グランドマスター ベック

「レオーネよ!

貴様も、原因一つだとすでに

調査済みだ!


返答の仕方? 

良くも、ウソを報告してきたな!

返答の仕方によるが、

宣戦布告とみなすぞ!


迷宮都市ザガルゴーの

ダンジョンのウソの報告!


商業都市ヴァッカダロでの

戦闘での、ダンジョン踏破者の

勝手な隷属の強制から

発生した、警告と、

その放置による

これからの災害!


すでに、商業都市ヴァッカダロでの

勝手な、釈放をされた

冒険者ギルド職員・通称キチガイは

逮捕して、牢獄に放り込んだ!


商業都市ヴァッカダロにて、

ダンジョン踏破者から

ダンジョンをこれまで、

維持されて、怒り狂った

創造神様の使徒様を抑えておられた

御使い様の言葉を、書かれた

文章を騎士に託されて

お前たちは読んだはずだ!


だがな!

お前たちが、実行しようとしないから

女神教会本部と冒険者ギルド本部に

直接送り付けて来たぞ!


第2に警告を受けた

商業ギルドは、無視して罵詈雑言を

発表した為に、昨日から

決済システムが停止したらしい。


無力だと思うなよ!

報復をしてやろう!


そう、かいてあった。


そして、このことがあって、

やっと俺の部下が、こちらの

手紙の事をゲロしたから

ここまで来たのだ!


さぁ、答えたぞ!

答えてもらおう!

なぜ、創造神様の御使い様の

伝言を無視した!


いえ!

言わねば、戦争だ!」



レオーネ

「訳のわからないことを

言ってないで、

謝ったらどうだ!」


冒険者ギルド本部

グランドマスター ベックは、

手紙をレオーネに渡す。


冒険者ギルド本部

グランドマスター ベック

「お前も知っている、

エルフの長老様からだ!


長老様も、世界樹様から

お言葉をもらって、

すでに動き出したよ。


みろ!そして、自分がやらかした事を

少しは、反省しろ!」



レオーネが、

エルフの長老の手紙が本物だと

確認して、すぐに読み出して

真っ青になる。

 

何が書いてあるのやら…。



冒険者ギルド本部

グランドマスター ベック

「さぁ? お答え願おう!

今すぐ、できるだな?

すぐにやらないと、

手遅れになるぞ!


この事は、諸各国に確認したら

昨日の時点で知らされていたらしい。


もう、大騒動の所と

無視する帝国とか、

さまざまな状態だな!


だがな!レオーネ!

貴様は、エルフの里との

連絡役の為に特権を認めてきたが

こんな、不祥事をやらかすとは!


どう、貴様らは責任を取るつもりだ!」


宰相デスマルダ

「何の事を、先程から

おっしゃられているのですかな?」



冒険者ギルド本部

グランドマスター ベック

「もう、3日後だぞ!

 「授かりの儀」は!

どうするつもりだ!」



国王ダーベベイダル

「やれやれ、あの手紙の事ですか?

私は戯れ言に振り回されません。


シックスという、王位継承権のある

子供を、引き取るという当たり前の

事をしただけで、

冒険者ギルドから、とやかく

言われる筋合いはない!」


冒険者ギルド本部

グランドマスター ベック

「ほ〜!戯れ言!

ふん!

戯れ言で、エルフの長老が

動くかな?


3日後、もし事が起これば

冒険者ギルドは、世界に発表する。

覚悟しろ!」


そう言って、グランドマスターは

城から出ていった。


レオーネが、床にへたり込む。


レオーネ

「とんでもない事になった。

とんでもない事になった。

どうしよう…。


今から、全員処刑する?

どうする?」


近衛兵

「陛下! 今教会から明日の

 「授かりの儀」を中止にしたいと

司祭から、報告がありまして

司祭は達が、全員旅の支度を

始めたと報告もありました。」



宰相デスマルダ

「ならん!大門を閉めろ!

今すぐ!閉めろ!

そして、儀式は予定通りにさせろ!」



国王ダーベベイダル

「ドルチェに、連絡をつけよ!

今すぐだ!奴の協力がいる。」




さて、何があの手紙に

書いてあったのでしょう?


そして、これから何が

起こるのでしょう?








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