ep.36 計画通りにいかないジレンマ

 少し遡るのだが…


 バルガード王国の

 王城では、


 占い師が、

「レオーネ様の様の、

極大魔法で、弱った所を

私のユニークスキルで

イチコロよ〜♬


さぁ喰らえ!

[運命歪曲]!


ハァ?

フンぎゃーーーーーー!」


まるで、悪さしたネコが

人間の手によって捕まって

後ろの首の皮をつかまれているので

暴れて、逃げようとするような

叫びと、暴れ方を

占い師が始めた。


占い師は、帽子が落ちて

ツルッパゲになった

頭をさらす。


そして、中に浮き出して

亀甲模様に服がめり込みだした!


そう!

レオーネと共に、

縛られてしまったのだ。


(シックスとしては、

5円玉を紐で縛って作る亀を

元に縛っのだが…


東京のお土産屋さんで

時々見かけるものですね。)



それを見る、宰相は

計画の失敗をすでに予感していた。


そして、水晶に映る

オークション会場の爆破と

謎のモンスター!


国王ダーベベイダルは、

あれは、王家に対する呪いだと

直感する。


そして、触手には王女リーナ!


そこから、シックスの戦いを

見ていた3人。


開放された、占い師も

目が、戦いから離せない!


モンスターの断末魔が、

水晶越しにも聞こえた。


白い霧がかかる。


そして、ヨロヨロのシックスが

貿易船に向かおうとしていた。


宰相

「今だ!早く!」


占い師

「キョエ〜!

スキル発動!」


ビビビビビビ〜!





□□


商業都市ヴァッカダロの現地では?


(シックス(辛党 大助)視点)



レオーネから、何か

やばそうな光線がやってきたぞ…



すぐに、回避したいのだが、

計画が有る。


クソ!そこに、ブチギレ顔で

「禁制品を出せーーーーーー!」

なんて、わけわからん事を

叫んでメイスを振り降ろしの体制で

襲ってくる冒険者ギルド職員。


これだ!

俺は、このキチガイ職員に

対応するフリをして、

足を転がして、

この訳のわからない光線に、

キチガイ職員と、入れ替わって

当てさせる。


キチガイ職員

「ウェアーーーーーー!」


なんだか、やばそうな光線だな!


鑑定


ユニークスキル[運命歪曲]の光線


とか出たよ!


そして、解析完了と出る。


真 鑑定にランクアップしてから

スキル構成の解析が出来る用に、

なったのだが…、

これって、呪いじゃね?


 クソ!

それも、使用者が王国の城から

遠隔発射とか鑑定で出てきている。


完全に、国王はアウトだよ!


どうする?

アレ?

光線受けたこの女…

目が上に上がってる

えっへっへ〜

なんて言ってるぞ!


ラリっている?


これを見ると、

俺を奴隷にさせる気満々だなと

改めて認識する。


そうだ!

キチガイ達を、見る目で

ろくでもない奴から逃げる

という風で、退散しようか。


シックス

「ヒィーーーーーー!

なんて奴らだ!

人間やめてやがる!

何が、悪い話ではないだ!

この悪魔共め!」


しまった〜!

演技どころか、本音を

そのまま言ってしまった。


まぁ、いい!

さて、ヨロヨロしながら

船に向かおうかね。


王女が動かだしたようだな。


王女リーナ

「待って下さい!

話があります。

なぜ、避けるのですか!」


俺は、無言で

ラリっている、

ギルド職員を名乗る女を指差す。


シックス(辛党 大助)

「奴隷は、お断りだ!

呪いもお断りだ!

貴様らの事は、よくわかった。

もう、関わるな!」



王女リーナは、ギルド職員の

様子を見て顔を引きつらせるが、

騎士達に、指示を出す。


来たな!


騎士達と、戦って自爆の筋書きの

方で行くか?


その時、またレオーネから、

怪光線が、発射される。


またかよ!

すぐに、キチガイ職員を盾にした。


ビバババババババババ!


冒険者ギルド職員

「ウギャーハッハッハッハッハッ!」


うわ〜、イヤだ〜、


盾にするのも、気が引けていたが

こんな状態にされるのは

かなり嫌だから、まず逃げる。


騎士達が、鎖を持ってやってきたぞ!

よし、暗幕をはる!


煙玉を出して爆発させる!


ドカーーーン!


は?

しまった!

火薬の量を間違えた!

辺り一面に煙が立ちこもる。


隠蔽で自分を隠して、

パペットと入れ替わった。


そして、俺はすぐに港の施設の

建物横に隠れて様子を見るが…。


煙が晴れると、あれ?


騎士達が、倒れている?


ハイ?


火薬の?やっぱり多過ぎた?


隠蔽で、匂いとか姿、魔力も消す。


ドルチェが、魔力を目に集めて

ずっとパペットを観察しているな!

バレたか?


そして、辺りを見回りしている。

パペット君は、ゆっくりと貿易船に

向って歩いている。


プログラム通りだ。


レオーネが、ブチギレた顔で

あの蔦の召喚魔法を使い

パペット君を拘束しようと

魔法を発動して拘束した、時に

あの怪光線が、また発射された。


パペット君が被弾して、

目が上になる。

ホー? 

魔力パスのケーブルを繋いで

魂の所を直接干渉するのか?


ウイルスを送り込む感覚だな。


だが、甘い!

自爆装置が起動して…


パペット・シック君

「俺は、自由だ~!」


チュッドーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!


大爆発を、起こした。



やり過ぎた…。

木端微塵にするためにやったのだが…

仕込みの硫黄の匂いが漂い出す。


アレ?

やはり、ドルチェだけ

顔を変えていないな。


王女リーナか?

鑑定では、放心状態だと

出ているな。


マーキングをしておくか、

ついでに、あのキチガイ職員も…。


聖女?

あの次女と同僚か?


クソ!あいつと共謀している

疑惑もあるな。


さて、退散するか…。



□□□



バルガード王国 王城


国王ダーベベイダル

「ハァ?

自由だ、だと?」


宰相デスマルダ

「じ、自爆しおった!」


占い師

「ウギャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」


また、占い師は火だるまになっていた。



□□


商業都市ヴァッカダロの港


レオーネは、

蔦の防壁を作って、

爆風から身を守ったが、

港の施設の石壁に叩きつけられていた。


騎士達は、たおれている。

王女リーナは、放心状態。

冒険者ギルドのキチガイ職員は、

倒れていた。


ドルチェだけが、魔力防壁を

解除して、後ろの王女の

無事を確認してから

「まさか…」と呟いていた。


王室用の施設にて、

休みを取る、王女リーナ達。


騎士団長が、忙しく指示を出している。


ドルチェは、モンスターの

暴れた現場を魔力眼で見て

騎士に指示を出していた。


ドルチェ

「何かの、重い魔力の石を

回収した?


あのモンスターの核か?


港には、無かった。

つまり…、ハァ、一杯食わされたね。


しかし、しょうがない。


困った事になったよ。

完全に、私達は危険人物認定だね。

国外に、移動するのを阻止するのは

国を壊す覚悟がいるか…。」



そう!ドルチェは呟いて

王室施設に帰っていった。


□□

現場から少し離れた

ある、裏通り。


シックスは変身魔法を使い

少女の姿になる。

完全なる性転換である。

ボロ布を着て、公衆浴場に入り

まず、身体を洗う。


間違いなく、身体も少女に

変化していた。


魔力消費は、かなりしているが

仕方ない。


あ!

今は、客はシックス1人なので

覗きでもない!

いや、女性体で堂々と入っているから

覗きでなく、なんだ?

まぁ、いいか?

花のニオイの合成ジャンプーで

ニオイを付けて、すぐに

着替えを始める。


モチーフは、町娘にするかと

迷ったけど聖女風にした。


偽装・隠蔽ステータスは、

すでにジョブを聖女表示にしている。


これで、鑑定で見られても

聖女となる。


名前は、マックスエルにしておいた。


女性モード


 偽名 マックスエル


ジョブ 聖女


レベル 3


体力  30


魔力  30


スキル 神聖魔法レベル3

    


称号 隠れた聖女


まぁ、こんなものか?

そして、あるき出す。

港湾施設は、騎士団でいっぱいだ。


冒険者ギルド覗きでもない前に

やはり、緊急クエストが

張り出されている。


俺の手配書みたいだな。

犯罪者扱いかよ。

よくわかった。

お前達の気持ちよくわかったよ。

対立すると言うなら

やってやろうじゃないか。



さてと、どこの国に行くか

吟味するか?


聖女風の姿で街を歩くが、

宿が無い!


ハァ…


そして、ロクロウ名義で借りていた

宿に向かうと、

騎士団が詰めかけていた。


仕方ないから、街を出ようとしたら、

街の大門が閉められている。

なんでも、緊急事態でしばらく閉鎖。

商業組合の王族暗殺未遂事件に

発展したらしい。


王女を助けた英雄を探し出した者には

報奨金が出ると、張り紙があった。

似顔絵と、シックスって書いてある。

実質指名手配だな。

爆死したはずの人間を探す?

何が、英雄だよ!


しかし…おかしな事も…。


その張り紙の下に、

不良職員は、処罰されました。

なんて書いてあって、

あのキチガイ女職員が、

柱にくくりつけられている絵が

描いてある。


冒険者ギルド横にて、

執行中と書いてあったりして、

?が頭に浮かぶが、

知らないふりをする。


関わりたくない。


それが、本音。


どこかに、宿を探す。

すると、アラートが鳴る!

3人だ!

レオーネと、

前の宿を追い出しやがった

女戦士二人の反応だ!


バレたらバレたで丁度いい!

その時は、禁書魔法で

氷漬けにしてやる。


知らん顔して、前を通りすれ違うが

向こうの魔力とかの乱れは無かった。

騙せたか?


かなり、酷いが安宿ばかりの

地区に行くことにする。


あった。

まぁ薄い壁だが、まぁいいか?

1週間ぶん払って

しばらく、大人しくしておく事にした。


□□


その頃

商業都市ヴァッカダロの

商業組合は、存続の危機にあった。


オークション関係者は、

グッソ公爵の危ない品だと

わかっていて、商品をオークションに

出したとわかって全員逮捕され、

オークションの独立経営権は、

取り上げられた。


火遊びが過ぎたと言うことである。


冒険者ギルドでは、初めは

シックスを犯罪者として

扱っていたが、ドルチェが

そんな事をして、

もう後戻り出来ない対立を

生み出すつもりか!

と、ブチギレてレオーネ達を、

説教して、

あの英雄探しの広告に変更された。


あのギルド職員は

職務をしていただけだと主張するが、

冒険者の品物を、強奪する権限は

なかったよな!


魔導書の反応があれど

ご禁制品では無かった可能性と

シックスが、王家養子扱いなので

免除制度があることから、

シックスが、見つかるまで

磔になった。




王女リーナは、あとから来た

妹のマーナに吊るし上げられていた。


王女マーナ

「お姉様は、対立して何を

お望みなのです?」


王女リーナ

「いや、私はあのクラゲモンスターに

やられて、ぐったりしていたので…。」


王女マーナ

「(待って下さい!

話があります。

なぜ、避けるのですか!)


って、何なのです?

この、聖女のかけらもない言動は!


こんな事を言うから!

レオーネさんの失敗の上塗りを

することになったのです!


【あぁ!私の英雄が

やっと来てくださったのね?

リーナ嬉しい!

どうか、一夜でも!】

とか言って!

魅了のネックレスでも使って、

話しやすくしてでも、

彼の胸に飛び込むとか

できなかったのですか?


よく、それで聖女なんて

やってられますねなのです!」


王女リーナ

「いや…、そんな小説まがいな

セリフを言えと言われても…。」


王女マーナ

「それを、成立させるための

魅了のネックレスだったのに!」


横で聞いていたドルチェも

できるかなぁ?という顔になり、

後から戻ってきたレオーネは、

マーナの説教を聞いて、小さくなり

冒険者ギルドマスター室は

修羅場となっていた。


□□


その頃、シックスは

ダンジョン名鑑を読んでいた。

未踏破ダンジョンは

有名なものが7つあるという。


一つはシックスが踏破した。

残りは6つ!


どうするべきか?

しばらく、ここに居て

商人として活動するか、

それとも、他国に行くか?


全く別名義の商人として

まずは、身分を確立して

それから、諸国を渡ろうと

考えた。


では、アジトはどこにする。


実は、狙っているところがある。


港湾施設の奴から、聞いた事だが、

少し海に出ると島がある

だが、海流のせいで上陸不可能。


まぁ、飛んで行くしか無いらしい。


その島にアジトを作ろうと

シックス(辛党 大助)は

考えていた。





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