ep.33 商業都市ヴァッカダロの裏の会議室では…。
商業都市ヴァッカダロの
王室専用宿泊施設の会議室では、
ドルチェと、レオーネが
王女リーナ達と会議をしていた。
ドルチェ
「シックスとは、断定できなかった。
転がっていた子爵の5男達は
どうも、紋章メダルを使って
2ヶ月借りている部屋を
追い出そうとして、
返り討ちにあったみたいだね。
追跡しようとしたけど、だめだった。」
側近
「商業組合に、すぐに訴えられて
いました!
風貌から、10歳位の男ですね。
家を買ったみたいです。
行商人登録されています。
名前は、ロクロウ。
かなり商業実績があり、
マナポーションも、取り扱える
やりてみたいですね。」
レオーネの部下が、
冒険者ギルドの職員を連れてきた。
冒険者ギルド職員
「そのロクロウなら、よく
露店を出してますね。
あと、ダンジョンドロップ品を
よく買っている所を見ました。
こちらでも、
ダンジョンドロップ品の露店を
常時監視して、この半年で
マナポーションを集めていますが
10本も集まりませんでした。
やりてだと言う事でしょうね。
前に、偽装・隠蔽魔法の魔導書を
ゴミの山ごと、先に買われたと
他のギルド職員がぼやいていました。
鑑定スキル持ちのかもしれません。」
ドルチェ
「う〜ん、元々情報が少ないから
わからないね。」
王女リーナ
「偽装・隠蔽系の魔法ですか?
あの、なかなか成長しない
スキルの隠蔽系ですか!」
冒険者ギルド職員
「それでも、
ダンジョンドロップ品なので
高額になります。
まぁ、落札者は有名パーティーか、
公爵家とかですが。」
ドルチェ
「その、買った家の場所は
わかったのかい?」
側近
「それは、命令書を出してくれと
言われました。
どうしましょう?」
王女リーナ
「今から書きます。
調べておいて下さい。
スキル予言の持つ者は、
私が、オークションで取り逃がしたと
喚いていたと、言う場面を
見たと言っています。
この都市に、いる可能性があります。
そして、見張りを用意してください。
隠密にね。」
□□
この頃、
救護施設では、黒焦げになった
子爵の5男と、男爵の三男が
聖女のヒール代を
貴族用の割増料金でふんだくられ
宿の主人からも、
違約金の弁償をふんだくられ
泣く泣く、男二人一室で
寝ていた。
隣の部屋では、
女戦士二人が相談していた。
「パーティー抜けようか…。」
「相手、怒っていたよね…。」
「黒焦げにされているいたけど、
恐らく、手加減されてたね。」
「看破スキルが、何かに
阻まれてわからなかった。
前にレイド戦を組んで
戦ったダンジョンの中ボスを
思い出した。
あのときも、看破スキルで
わかったのは、名前だけで
体力や魔力とかスキルも
ぼやけてわからなかった。」
「まさか、ドルチェ様が来るなんて…。」
「誰かなのか、確認しようと
していたけど…大物?!」
「精算させる…。
とりあえず、戦闘回避しないと。」
「宿から、紙を買ってきて!
私は、やつらから金を取り戻す。」
その夜、その宿に男の悲鳴が響き、
女二人の、金を数える声がして、
そして、女二人は夜中に
チェックアウトしていった。
冒険者ギルドの夜中担当者は、
その夜、女二人の戦士から、
冒険者パーティー脱退届けと、
リーダーの家の紋章付の合意書が
提出され、
ギルドマスターに報告すると、
そこにいた迷宮都市ザガルゴーの
ギルドマスター・レオーネが
その二人を捕まえて
いろいろ、何かを聞いていたらしい。
□□
そんな中、オークション事務局では
出品物の情報が、漏れたのかを
調査していた。
王族が来た!
誰も、ノーマークだったときに
凄い出品が、来て悔しい思いを
貴族たちにさせて
毎回、こさせて金を落としてもらおう
作戦が崩壊の危機にある。
「誰だ!情報を、流した奴は?」
「その、どうも人を探している
ようですね。
オークション出席者リストを
出すように、命令書が出ました。
なので、いつもの定形の
招待状を出した者リストを
出しておいたのですが、
どうしましょう?
まさか、得意先の誰かを
狙っているかもしれません。」
「まずいな…。
クソ!
こうなったら!作戦Bだ!
入場時に金を払えば、
入札出来る用に、してしまえ!
招待客用の椅子は全て確保して
数を増やして、
王族が、直接介入を
嫌がるようにしろ!」
そして、各宿にオークション参加自由
の特別企画のポスターが
貼られる事になった。
□□
(シックス(辛党 大助)視点)
次の日
明日のオークションが
参加自由だと知って、
行ってみたいのと、
なにか裏が有りそうだという
予感がして
逃走経路を他に探すことにした。
実は、海図を手に入れている。
雨なので、他のパン屋とかに
少し多めに頼まれたとかいって
買って行き、食料を貯めていく。
雨の中だと人通りが無いので
不景気だから、かなり喜ばれる。
その中、ある貿易船に注目する。
なにか投げ売りの木箱が
30ほどあったので買った!
木箱から、魔力が感じられたのと
鑑定でかなりのお値打ち品が
有るのがわかったからなのだが、
その時に、船の乗船券を買っておいた。
もちろん、港区施設組合発行の
正式な物だ!
乗船名簿には、シックスと書いておく。
そして、乗船券売り場で
地図とか、名産品目録とか
買っておく。
情報は買うしかない!
宿で、整理して投げ売り木箱の
中に有るマリオットを出した!
5体ある。
横に、古代魔導人形製作工房の
名前があった。
同じ木箱の中にあった説明文には
遺跡から出たモノだったらしい。
そして、木箱に貼られた紙には
現代では使用不可なので
オークションには、出せません。
次回のサブオークションの
アンティーク雑貨祭りの時に
きれいにして、出品してください。
と、あった。
なるほどね。
やはり!
魔法陣のプログラムする
魔石コアがないだけで
使えそうだな。
すぐに、このアダマンタイト製の
金属フレームを
鉄製のフレームに置き換えた
コピーを作る。
そして、俺の4歳の時の姿に
コピーしてプログラムをする。
海に飛び込んで自爆する
プログラムをつける。
途中で、行方不明!
これが一番イイ!
お!隠蔽魔法スキルのレベルが
上がったぞ!
レベル6 指定した人、物関係なしに
隠蔽出来る。
偽装制限無し。
魔力パス製作可能。
離れたモノにパスが
繋がっていれば
操作可能。
消費魔力6000/秒〜
6000!
消費魔力6000!
この都市に来てから、
鑑定ばっかりして
情報を集めたけど、
6000を常時保有している
人はいなかった。
うわ〜
マジ燃費悪いけど
俺には必要なスキルだな。
さて、他の木箱に
魔導書の反応があるのだが?
お!
鑑定!
○変身魔法の魔導書
性別・容姿・声、関係なく
変化させることができます。
高レベルになると
服の衣装替え
模擬人格を、形成可能。
え?
幻惑の魔法よりも、
俺が欲しい物が、
手に入ったような。
変身ですか。
○変化の魔導書
魔力の膜を張り
姿を変える事が出来る魔法。
高レベルだと
他の風景なども変える事が、
出来る。
これも、幻惑よりも使えるかも?
風景を変える…?
あ!
そうか!
使い方によるが
戦闘中に、敵を翻弄させるのに
使えそうだな…。
あとは、
デカいモニター代わりにかな?
映画スクリーンにも
使えるかな?
よし!次!
○魅了の魔導書
対象に、対して好意をもたせる
事が、出来る。
高レベルになるにつれて
対象の精神強度貫通力が
高まる。
う〜ん…。
確かに…
童貞から、童帝となり
今や、魔法を使う身になった
俺としては、
どうしようとか、思う魔法だが…。
○セットアップ最適化の魔導書
この魔法によって分類別
に分けられた魔法スキルは
分類の名前表示しか
鑑定でも見えなくなる。
他人公開モードでも見えない。
本人のみ表示。
だだし、真鑑定以上の鑑定には
レベル差で見える事になる。
コレは?
ファイル化だな?
あ〜、ファイル名しか出なくなるのね。
あ!
使い方によって
ファイル名をスキルと同じにすれば
偽装出来るのか!
○ステータス隠蔽偽装の魔導書
ステータスを隠蔽偽装出来るように
なります。
高レベルだと、ギルドカードの
偽装もできます。
来たーーーーーー!
これ!
コレだ!
しっかし、よく今ほしい奴が
セットで、手に入ったな。
気持ち悪いくらい
簡単に手に入ったぞ
それも、簡単に!
なんて言いながら、
木箱も素材なので
解体していると…
▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲
ご禁制品警告!!
この魔導書は、冒険者ギルド、
商業ギルドによって
強制定額買い取り品に
指定されているものです。
よって、
当オークションでは、
取り扱いできません。
▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼
なるほどね…
御禁制品だから、
なかなか、市場で手に
入らなかったのか!
まぁ、しったことか!
冒険者ギルドは独立している!
とか言って、
近衛騎士団使って
追いかけ回した奴らを
信用することなんて
出来るか!
だから、投げ売りだったのか。
まぁ、俺には良かった買い物だよ。
では、そろそろ他の物も整理するか?
買った物は…
なにこれ?
これは…
レシピ?
これは、偽装・隠蔽の魔導書と
共に買った何かのメモの束
だったものだな。
合金?
何かの研究だな。
ブラックタイトローム合金?
なんだそれ?
ホワイトベーニャ合金?
ハァ?
魔王の魔王剣と
勇者の聖剣の材料だって?!
鑑定では、本物だと出ている。
マジか!
作者は、
タロウ・イシヤマ
そして、そのメモの最後の1ページは
日本に帰りたいと、
書いてあった。
ハァ…
あの女神…
せめて、このメモだけでも
日本に持ち帰ろう。
そう決めてマジックボックスに
収納する。
木箱の方の他の
オークションに出せなかった品は?
なにこれ?
ドレス?
女性物だな…
鑑定してみようか…。
女性用 式典服×100
バルガード王国グッソ公爵娘
ルットライン公爵ビスガス夫人の
着ていた服。
実の子供に呪いをかけて
呪いが帰ってきた者ビスガスの物。
騎士団の突入時に、強奪されて
古着屋で売られて流通されて
ここにたどり着いたが、
呪いがかかっている可能性が
捨てきれないために
オークション出品禁止になった。
ブハッ!
マジか!
俺を笑い殺すつもりか!
とりあえず、この黒い箱に
入れておこう。
ブハハハハハハハハ!
次の品物は?
呪いのハサミ
(呪われた元聖剣)
攻撃力 −5000
(+5000)
ハァ?え〜と、
よし、中級解呪の練習台に
するかな?
次の品物は?
腐らせる桶 ×25
何故か、発酵してしまう
特性を持ってしまった
桶である。
魔法道具失敗作
ハイ?
あ!
みそ作れない?
やって見るか?
次の品物は?
性転換薬
性転換をする丸薬
飲む時に込めた魔力で
性転換する時間を伸ばす事が
調整できます。
チェンジダンジョンの独占ドロップ品
チェンジダンジョン?
そんなダンジョンがあるのか?
まぁ、使い方で世の中の悩みを
解決出来る品物なのかもな。
はぁ…
まぁ、悪い買い物では無かったな。
さてと、マリオネットは
どうも王族とドルチェとか
来ているから、
明日使うとしよう。
魔導書は、全て使う!
もう、何にでも変身してやる!
そして、すぐに使うことになった。
[ステータス隠蔽偽装の魔導書に
よって、ステータス隠蔽偽装の
魔法スキルを習得しました。
スキル隠蔽と統合します。
スキル偽装・隠蔽(全)となり
スキルレベルが7となりました。
スキル偽装・隠蔽レベル7
指定した人、物関係なしに
隠蔽出来る。
偽装制限無し。
魔力パス製作可能。
離れたモノにパスが
繋がっていれば
操作可能。
消費魔力6/秒〜
ハァ?
消費魔力が千分の一に、なった!
ハハハハハ…
つづく
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます