ep.27 やっぱり、買い出しに行きたい…

 だだいま、ダンジョン地下50階層!


 呪いを解いたから、一気に神経が

正常に6歳児の身体に合うように

成長を始めせいで身体がヒリヒリする。


 マジックボックスから、

前に作り置きしていた

豆のスープとかを出すと、

時間停止機能のお陰で

ホカホカの食事にありつけるのだが、

大問題が、起こっていた。


塩だ!

コショウだ!


無くなってしまった!


はっきりと言う!

マズイ!

調味料が無いと、ここまで

致命的に食事が不味いとは。


まぁ、元々自炊といっても、

カップ麺とか、多かったよな…。


何が足りないのだろう?

醤油?

いや、グルタミン酸?(味の○)

出汁?


うつ伏せになって、

皿の上に焦点を合わして

醤油をイメージして集中する。


ハァ、幻覚すら出ない。


クソ!


食べたいモノ?

あ〜!

この体になる前に

駅の近くのラーメン屋に

よく行っていたよな〜


あ〜、会社の引き出しに常備していた

カップ麺〜。


あ〜。せめて、カップ麺〜。


う!

なんだ!この魔力の抜ける感覚は、

自動的に、魔力が生成されるので

いいが…

まさか…


先程の純粋な食欲に見を委ね

カップ麺を力を入れないで

思い出す感覚で

夢想する。




ぽんっ!



ハイ?


皿の上に乗っていたのは

カップ麺!


いや、カップ麺の

容器だけかもしれない。


あけてみる。


中身はあった。  


少しかじる。


まさか…、本物か?


焦るこころで湯を魔法でだす。


3分待つと…


匂い!

よし!


麺を、すする。


うん! 定番の

そんなに美味しくないけど

カップ麺だな。


あ!


無くなった!


う!


夢中で、動いたから

後から身体が痛みだした!


え?

これって、物質製作  レベル1の

能力なのか?


うどんスープを出すので

精一杯だったのに!


確かめたが、レベル1のままだった。

状態が、疲労に、神経成長の痛みが、

書き足されていた。


これは!そこから、

カップ麺生成の修行が始まった。





3日後、


地下50階層にちらばる、

カップ麺の容器…


そして、なんとか身体をもみほぐす

シックスの姿があった。



ふぅ…

他の味のカップ麺は

できなかった。


だが、このカップ麺の味が

屋台の売り物と似ていたから

出来たと考えると、

一度、地上に行って、

作るサンプルを沢山仕入れたほうが

いいのかもしれない。


そんな結論が出たシックス。


そうなると、一度地上に

いったほうがいいのだが、

と、様子を見ることにした。


うん?


地下10と20階層の様子は、

元に戻ったのかな?


出入り口の前に、騎士が座っている?

クソ!見張っているのか!


ギルドカードを確認しているぞ!


あれは、ギルドマスターか!

様子を視察しにきたのか!


何か、方法は無いのかな?

変装とか出来てもギルドカードを

確認されたら、終わりだな…。


ギルドカードを、偽装できないか?


やってみたが、出来なかった。


クソ!

どうにかして、あの検問を

突破する方法は無いのかな?


すると、ギルドカードのある所に、

騎士が魔力を通しているのが見えた。


その時に、何か情報が見えているらしい。

鑑定を起動して、みていると

なるほどね、

その日の入場日時と、

到達階層とが、表示されている。


うん?

アレを錬金術で作れないか?


ギルドカードを鑑定で、

よく見てみる。


半分だが、魔力の流れがわかった。

騎士のまねをして、魔力を流すと

なるほどね。


こんな情報が出るのか!



これまでのドロップ品で

作れないか、いろいろと

試してみる。


偽造ギルドカードをつくる。

やってはいけないのだが…


うん?!待てよ!

偽造しなければいいのか!


そっくりさんの、

別のカードを作ればいいじゃないか!


ほら、お札のそっくりの

メモ帳とか、あるじゃないか!


よし、え〜、

表は、ギルドカードっぽいと、

表記して…


駄目だ。


今、また見落としがないか

出入り口を監視していたが

魔力パスを繋ぐと

出入り口の音声が消えることが

わかった。


なんだって!

カードリーダー!


それで検閲する事に変更するだと?


え?

幻惑魔法で、騙される事を

防止する?


過去にやったやつがいるだと!


その手があったのか!

なんて言うけど、実は

幻惑魔法は知らない…。


こうなると、やはり実力強行突破か?


だけどな〜。

そうなると、この王国から

逃げるわけだけど

どれくらい行けば

他国に出られるか…


あ!

知ってる!


一つだけ知ってる。

帝国領だよな。


そうすると、またルットライン領に

戻る事になる。


だけど、向こうは俺が6歳児で

地理とかまだ知らないことを

知っているから、

すぐにルットライン領に、

追手を向けるだろうな。


帰巣本能?

ってやつを理解する奴がいると

考えよう。


奴らの狙いは、

実は大したことがない、

オレの能力だ!


恐らく、あの水晶玉の

光り方からすると、

かなりのインフレな、

そして妄想的な、

巨大は力を想像している。


そうでもなかったら、

こんな大げさな事をしない。


あの警戒を解かす方法…

それは、情報開示…。


だけど、それはオレの大弱点を

公開することにもなる。


そして、もう一つの懸念。


国王の隠し子疑惑!

それだと、オレは冤罪で

殺されていなかったことにされる。



何か、別の手は無いのか?

困ったな〜。


そうだ!

このダンジョン…

横に掘れないか?


ダンジョンの壁は

すぐに修復されるから

破壊できないと書いてあったけど、

空間魔法ならどうた?


[ディメンションカッター]


オレは、今出せる

最高の攻撃魔法を撃ってみた。


スパン!


お?

切れた!


だけど、すぐに切り口が

無くなった。


ハァ、だめか…


まぁ…、まだ、ダンジョンは、

続くまたいだから後で考えよう。


そして、階段に向かう。


[火の試練]


と、階段前に書かれてあった。

そして、その下に

[火の魔法で、くぐり抜けてみよ]

とある。


なるほどね。


では、行きますか。



階段を降りて行くと、

草原が広がっていた。


へ〜!

フィールド形のダンジョン?


しかし、上から火を纏っつた

ワイバーンが現れる!


フレイムワイバーン レベル10


え?


口が開いたと思ったら、

火炎放射がやってきた!


火の魔法で対応する?


今なら、身代わりの腕輪が有るから

なんとかファイヤーウォールを

出せるが…


アレ?


あの火炎放射…

中心火が薄くない?


鑑定でも炎が、10センチ薄いと出た


火魔法と、風魔法を混合する。

[ファイヤードリル]!


螺旋の回転の風を起こして

それにファイヤーアローを

風の流れに沿って纏わせる。


どうだ!



ブィーーーン!


え?


ワイバーンから、変な音が出て

身体が膨張している。


あ!

オレの攻撃を吸い込んだのか!


パン!


うわ!


ワイバーンが破裂して、

火の粉が飛んできた!

酷い花火だ!


そして、それが合図となって

フレイムワイバーンの大群が

やってきた!


このダンジョン…

スタンピード起こりすぎだろ?


鑑定で見ると

弱点属性は、やはり水だ。


うん…

地下30階層から

見た目と違った弱点だったけど

やっと、見た目と弱点が一致する

奴が出てきたよ。


だけど、ここからの階層は、

火の魔法で踏破しろってことだろ?


どうすればいい?


もう、向こうの空は真っ赤!

フレイムワイバーンの炎で、

真っ赤なのよ!


それが、近づいてくる。


恐らく、隠れるところはない。


土魔法で、穴を掘るけど

すぐに埋まる。


逃げ場なし!


弱点は水系魔法!

しかし、火魔法で討伐!


考えろ〜

考えろ〜


クソ!何か思いつけ!

俺の脳細胞!


[制限撤廃スキルで、脳活動の

制限を一時撤廃しますか?]


ハイ!


もう、やばいので使います!


う!

うん?


ハァ?

水で火魔法を再現すれば

いいじゃん!


なんて、俺が考えたのだが、

なぜか、俺が考えた感覚でない

答えが出た。


あ!

だけど、思い出した。

高校の時に、水にフッ化水素を

垂らして、暗くすると

青い炎が、少し見えたよな?


あれか…

確か、水が酸化されるんだよな…


だけど、魔法で水を酸化するって

事は…毒魔法で酸を作るか?


そして、それに火をつける?


やって見よう!



ボッへーーーン!



うわ!


やばい紫の煙が、出てきやがった!


クソ!


無理だ!

できるかもしれないけど

時間をかけて、魔法陣構築をすると

できるだろうけど、

今は無理だ!


どうする?


予想!

あと10分で、ワイバーンの射程距離に

入ります。


クソ!


変に俺の脳細胞が仕事をする。


あ!


霧は出るのか?

動かせた!

霧の形状は、魔力で制御出来るのか?

まさか!


霧を細かくなるように

念ずるとかなりの、

細かいミストになった!


魔法陣の中の、燃料替わりに

炎の魔力を噴出させる部分を

水の魔力のミストにする。

水の魔力に、無属性の魔力を

コーティングして…


いや、強酸の魔力と火の魔力を

コーティングする

プログラムを詰め込む!


クソ!時間がない!


フレイムワイバーンが近くに来た!


火炎放射ブレスが来るぞ!


もう、やってしまえ!



すると、水のデカい塊が燃えながら

ワイバーン達にぶつかる

変な攻撃になる。


あれ?

そうか!

威力が足りない!


えっと、


もう、どうにでもなれ!


あれ?

結構、ワイバーン達に対して

迎撃出来てるぞ!


うわ!力を込め過ぎて

制御を…

そうか、オフスイッチだけ作って

調節機能を省けば、

プログラムが軽くなるな!

あ!

そうだ!

あの帝国の禁書魔法のように

制御せずに、暴走させよう!


これと、この行を消して〜


グオーーーーーーー!


ハァ?


あれは!


まさか!初めて見るが

ドラゴンだよな!

燃えてるドラゴンだよ!


勝てるか?

いや…

無理だ

無理無理!


退却〜!!!

ない!


出口に石の扉が閉まってる、


クソ!


もう、クソも焼いてやる!


制御プログラム!

ディレート!


行くぞ!

制御不能!

アクアダイナミックボルケーノ!


床に設置した、魔法陣が

シックスの魔力とダンジョンの

魔力を、どんどん吸い出して

光出して行く!


すでに、辺りは

水の炎を出す、爆弾化した

水の炎の固形物を散弾している

地獄絵図なのだが…


魔法陣が、光って

大爆発した!


水の炎の大噴火である。


魔法陣の側で、

空間魔法で甲羅結界を

できるだて丸まって

作った魔力をどんどん魔法陣に

入れていく!


ギョワーーーーーー!

グオーーーーーーー!

ドカーーン!

ドカーーン!

ドーーーン!


耳を塞いで、

上を見ると、破裂するワイバーン!

ボコボコにされている

複数のドラゴン?


鑑定


イビルバーンドラゴンレベル15


補足

比較戦闘力

ワイバーン×1500



ハァ?

1500倍のつよさ?


道理で、この噴火を食らっても

まだ生きているはずだ!



イビルバーンドラゴンレベル

「グオー!小癪なーーーーーー!」


ヒィ!

伝説とか、ラノベのテンプレ通り

喋った?うわ!強者だ!


イビルバーンドラゴン

「喰らえ!ブラックバーンブレス!」


口から、黒い光の炎が出てきたよ!


クソ!

脳みそフル稼働!

魔法陣転写!×11

全部起動!


アクアスーパーボルケーノ!

円形に、魔力を流しやすく

配置して、制御抜きの

大噴火を起こさせる!



シックスは、立ち上がり

吠えながら魔力を出し続ける!


そして、ブレスと大噴火は

衝突して、世界は青い炎となった。







 

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