ep.26 [幕間]王都に広がる謎の病…。しかしそれは帰って来たあるものが原因だった。2
ルットライン領
宰相デスマルダが率いる
軍隊は領都にあっさりと
検問も無く着いた。
そして、なぜこんなに
人がいないのか聞くと、
出稼ぎに行って、村や街には
ひとがいないらしい。
衛兵は、1週間前までいたが、
領主に呼ばれて、帰って来ないという。
そして、何か復興策とか
なかったのか?と、聞くと
全く無いと言うのだ。
何を考えているのだ!
復興のためだと言うから
長期休暇を、認めたが…
そこに、領主邸を見に行った
兵士が、息を切らせて報告する。
兵士
「あれは、もうやばいとしか
言えない状態です。
昼なのに、屋敷の周りだけ
真っ暗で、黒い濃い霧が
叫び声を出して周囲を上空を
旋回しています。
周りに、死にかけの領兵が
いましたので、今報告して
隊長達が、介抱しています。
臨時救護所にいます。」
宰相デスマルダは、
最悪の事態を想定しないと
いけないと腹をくくる。
救護所前では、すでに500を超える
衛兵達とかが、運ばれて
地面に寝かされ水を飲んだり
して介抱されていた。
その中に、一人メイドがいた。
メイド・リリー
「ハァハァハァ、どこの御仁様か
わかりませんが、
ありがとうございます。
国王陛下に!国王陛下に!
恐ろしいことが、起こっていると
報告しないと!」
?!
エルフ?
あ!思い出した!
前辺境伯と共に戦死した
前ルットライン侯爵に仕えていた
者だった。
確か、グッソ公爵の娘が
嫁いで来て先代侯爵が戦死してから
見なかったが、
メイドをやっていたのか。
宰相デスマルダ
「久しぶりじゃな。
当時、国王の護衛をやっておった
デスマルダじゃ。
今は、宰相をやっておる。
なぜ、あの騎士がメイドを
やっておる。
何があった!」
そして、聞くと
宰相デスマルダの、若き頃に
稽古をつけた後の起こった
帝国の侵攻での、
先代侯爵の死亡後の
グッソ公爵達の介入に
対抗するために
リリーと、妹のルリーは、
メイドに、転身して
侯爵に、まず全ての子供が
侯爵に似ていないと
合うたびに教えていた。
そして、やっと先代そっくりの
六男が生まれたが、
ビスガスに、邪魔をされて
なかなか側にいられない。
王都に、どこか世話になれる
家がないか探しているうちに
帝国の禁書魔法攻撃が来て
それ以来、六男シックスと
あえなくなった。
そして、戻ってきた時に
発見される、物置小屋の
血文字の書き置きと、
ほぼ特徴を、とらえた
当主の絵を見て、
リリーとルリーは
3歳児のシックスが、
どういう方法かわからないが、
生きていると確信したという。
その後ビスガスに、
呪詛の帰りがやってきて
完治するまでということで
王都から帰って来た?
逮捕されたはずの
ビスガスとその子供は
幽閉されているらしい。
しかし、ほぼ1ヶ月前から
丁度、シックスの王都騒ぎの
頃から、次女の身体から
呪いのヘビとかが、
呪いの帰りとして
出現し始めて、
屋敷の者達が倒れだした。
だが、侯爵は何もしない。
なので、なんとかしようとして
自分達が、助けを呼ばせるように
侯爵に言って、やっと
衛兵達を集めだした。
だが、どんどんやってくる
呪いの帰りが、
予想以上だったので、
屋敷を出ようとしたら
倒れてしまい、
1週間倒れたままだったらしい。
すぐに王都や周辺の街の教会から、
聖水を取り寄せさせて
街の司祭にも、協力させる。
決死隊が、突入して
かわるがわる休憩を挟んで
前に、逮捕されて牢獄にいたはずの
ビスガスと、その子供達が、
釈放されて領舘に匿わられていたのを
再逮捕した。
そして、ルットライン侯爵は
重体で見つかった。
侯爵は王都に連行する事にしたが…
呪いの化け物が
ビスガスとその子供周辺に
展開しているために、
急遽、屋敷を牢獄に改造して、
食料を滑り台で、運ぶ方式
の屋敷牢獄を作る。
人が近寄れない以上、仕方ない。
領都には、
騎士団が駐屯することになった。
辺境伯が来たら、
見せていいと、許可を出しておく。
丁寧に対応しろと厳命した。
宰相は、リリーとルリーの姉妹に、
シックスの事を言って、
協力を頼んだ。
その時、辺境伯がきたが…
ルベイドと、領館を見て絶句していた。
うん!完全に不良物件だよな。
宰相がビスガスがバケモノになって
襲ってきたら討伐してもいいと
騎士団に命令している
所を見て頷いていた。
そして、王都にて
国王に、よる辺境伯の説得があり、
先王派のグッソ公爵の
今回の事件のシックス暗殺未遂の
側面を強調することと、
禁じられた呪詛に関わった
教会の人間の後始末を
一緒にすると言うことで
教会の支援を受けて
グッソ公爵は数々の
実権を失い、領地はシックスが
相続したことにして
国から管理官を置くことになった。
事故物件化した、ルットライン領は
とりあえず、教会で呪い耐性を
修行した者同伴での管理官を置いて
の統治となり、シックス本人の
希望を聞いてから
決める事になった。
後、辺境伯の娘が
希望したら、シックスと婚約できる
権利を引き換えに
剣聖と拳聖に王都の学園に
学園の!騒動が終わったら
通うように話しがまとまった。
なぜ、辺境伯が折れたか?
シックス嫁候補序列が、
1.辺境伯の娘の聖女
2.末王女娘のマーナ
3.王女・聖女ニーナ
になったから。
辺境伯は、国王が関係修復に
本気だと、分かったから
折れた。
グッソ公爵は名前だけ残して、
とある小さな元商家の家に
住むことになる。
グッソ公爵にも、何か黒いものが
漂っているらしいが
放置することにした。
そして、リリーとルリーの
エルフ姉妹は、
一応ルットライン侯爵家所属だが、
王家所属として
シックスが出てきたときに
説得を、頼む事にした。
王家の紋章メダルを、渡しておく。
そして、シックスの事を
最優先に動く事を許可した。
日頃は、ダンジョン近くの
教会で王女監視役と
辺境伯の娘さんの世話役も
することになった。
知らなかったが、聖騎士の
ジョブをもっていたらしく
教会に問題なく護衛として
入れたらしい。
頭が痛い最後の問題は
ルベイドだ!
ボケーーーーーーとしている。
なので、謹慎処分にした。
シックスが出てきて
話し合うまで、
そのままにしておこう。
だが…
それで、騒ぎは収まらなかった。
ダンジョンの転移陣が、
「地下50階層の開放がされました。」
とアナウンスをして、
地下50階層の表示が
追加されたのである。
ハァ?
国王と、ともに出た声が
これだった。
これから、どうなるのだろうか?
わからなくなってきた
宰相であった。
□□
[呪い返し]とか、の言葉があるから
呪いは、返るである。
と、言われる方もいますが、
呪詛系のや、陰陽道などの古書には
呪いは、自分から発する思念を、
分離して発射したようなものだという
概念説明があり、
元々自分のものが、
呪いが成就してしまうか、
まぁ結界とかで阻まれるとかで、
帰ってくる。または帰ってきた。
という、概念が、あるらしい。
まぁ帰宅の感覚なのでしょうね。
なので、この作品では
[返る」と[帰る]を併用します。
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