ep.20 [幕間]どうやって、この事態を取集するのか。
地獄となった迷宮都市ザガルゴーの
領執政会議場は、
領主の気絶により会議の場所を
王都の王城会議室に移された。
王都ルットライン侯爵邸宅には、
騎士団が入り、侯爵の妻ビスガス
と、その子供達と執事が連行される。
シックスに対する、虐待容疑、
及び殺害未遂とビスガスの帝国の
貴族との不倫から出てきた
機密情報漏洩容疑などで
逮捕されたのだ。
グッソ公爵は、王都の屋敷の妻に
今の状況の詳しい説明を執事に
させて援護射撃を頼んで
妻に登城してもらう。
辺境伯ビルガーは、
自分の考え方と、感性が
間違ってなかったと自身をもって
王都の邸宅に、自分のサポートを
する体制をすぐに命じる。
国王ダーベベイダルは、
どうするべきか悩んでいた。
そこに、今日は教会から
帰って来ていた娘のリーナが
この騒動を詳しく聞いて
言うには、
王女リーナ・聖女
「お父様?その子シックスは、
グッソ公爵の孫ですわね?
王位継承権は、何位なのですか?」
国王ダーベベイダル
「あ!それがあった!」
すぐに、調べられたが
実はルベイドは、王城に出生届けを
していなかった!
これだ!
実は、この騒動は
辺境伯ビルガーに投げるという、
事も表向きには出来る。
だが、辺境伯ビルガーの
父親の前辺境伯は、
帝国との戦争の時に
前国王に援軍を出すことを渋られて
見殺しにされた過去があり、
そのことで、辺境伯ビルガーと
前王は対立していた。
前王派のグッソ公爵とも
辺境伯ビルガーは、対立している。
表向きは、今の王とは
対立していないが、
恨みは忘れていないのは
一目でわかる。
隠していない。
つまり、いつ王国に剣を向けるか
わからない。
グッソ公爵も、国王の座を狙っている。
ルットライン侯爵は、
グッソ公爵派だとされてきたが
この事態で、グッソ公爵も、
国王も、辺境伯も、
本当にグッソ公爵派なのか
わからなくなった。
このシックスのジョブは、
わからない。
だが、地下40階層に行ったとすると
無視するわけにはいかない。
国王は、王国に出生届が
出ていない事を確認したあと、
シックスの貴族の3歳のお披露目
パーティーが、されていないことも
確認した。
貴族の3歳のお披露目パーティーは、
出生の周知の貴族の義務と
されている儀式でもある。
それがされていなかった。
辺境伯も、
パーティーがされていない事まで
把握していた。
グッソ公爵は、そんな事を
忘れていた。
駒の気遣いなんてしないのが
グッソ公爵なのだ!
○○○
そんな中、王女リーナは
教会に馬車を走らせる。
教会に辺境伯の娘がいるのは
確かなのだが、
それと、もう一つの目的があった。
女神教会バルガード王国支部
大司祭
「聖女リーナ、少し待って下さい。
女神教会は、政治に口を出さない!
これは、規則です!
辺境伯の娘さんも、
これまで、全く言いませんでした!
王女である、あなたも
ここは、謹んで見習って下さい。」
なんと、王女リーナが、
大司祭に要請したのか?
シックスのことを、
自身が平民だと表明していると
証言することである。
「授かりの儀」では、シックスは、
平民の部での、申込みを自身で、
書き込んだ。
それは、ルットライン家とは
もはや関係ないとする
意思の表明だとする主張である。
政治不介入!
女神教会が、政治利用されて
痛い目にあった過去があり
不介入となった。
それは、王女も知っているが…
ここに、一つ教会が
王女達に黙っていた事が、
弱点として存在していた。
そこをつく事にした。
王女・聖女リーナ
「では、この危機に大司祭は
女神様の意向を無視して
シックスを危険な目に
合わせようと、
殺そうとしているのですね!
今回の、城で事の顛末を聞きました。
当時私は塔に籠って
修行中でしたから
しりませんでしたが、
ジョブが聖女者、全員にも
知っておくべきことを
隠蔽しましたね!」
女神教会バルガード王国支部
大司祭
「聖女リーナ!
言っていい事と、悪い事が
ありますよ!
慎みなさい!
辺境伯が娘さんを見てみなさい!
黙って、祈りを捧げているでしょう!
見習いなさい!」
王女・聖女リーナ
「辺境伯家は、
黙るしかないでしょうね。
国王を殺すための
布石でしょうから!
そして、現場でいた辺境伯家と、
聖女ご本は、教会が隠蔽した内容を
知っていたのですから!」
王女・聖女リーナの側近
「確かに、先程の発言は
国王を殺す事を前提とした
発言ですな!
しっかりと録音しておりますよ!」
と、高価な録音魔導具を見せる。
顔を真っ赤にする、大司教
しかし、近衛騎士団が既に教会を包囲
そして雪崩混んできた。
王女・聖女リーナ
「あなた方は!
(授かりを儀)において
シックスと名乗る子供の儀式に
おいて、その場の者達の
一時的記憶喪失!
及び、名簿の一時的消失
文字記録のすべての
一時的消失という
女神様の御業を、
ジョブ・聖女を授かった
者達の、ジョブ上知る規則を
破り!
隠蔽しましたね!
つまり!
シックスの身分を
一時的に、隠す必要と
そして、邪なる目的を
持つ者たちから
身を隠す必要がある
と、されたから出された御業!
なので、王位継承権を持つはずの
彼を危険に晒す事から
守る事を拒否する事は
教会の女神様に対する
謀反と、みなされます。
女神教会バルガード王国支部
大司祭
「隠蔽…、
そ!それは…、
女神様の御業を、
許可なく庶民に広めるには
長い議論が必要だと
あなたも、知っているでは
ありませんか。
私が、王家転覆の片棒を
担いでいると?
そんな訳ないではないか。」
王女・聖女リーナは、
聖堂に集まる司祭達に向けて
自分のステータスウインドウを
皆に見えるモードにして
掲げる!
王女・聖女リーナ
「皆さん!
みてください!
今この前の大司祭は、2つの
国家転覆の、意思があるとの
言葉を出しました。
とんでもない、政治介入と
女神様に対する、裏切りです!
女神様の御業は、議論の後
庶民に公開されるのは
教会の普通の方針です。
しかし!私のジョブは、
正真正銘の、聖女です!
議論する側です。
今、この大司祭は、私のことを
庶民と言いました!
国王でも、女神様の前では
庶民である!
これは、教典にかかれています。
だが、聖女は女神様の下僕!
この大司祭は、女神様の意向に
反逆して、聖女だと言わず
庶民と言った!
これは、女神様に対する
反逆である!」
「大司祭様!なんてことを!」
「なんて言うことだ!」
「私は、大司祭にてごめにされそうに
なったことがあります。」
「賄賂を出せと、言われたことも
ありますぞ」
「なんてことだ!」
王女・聖女リーナ
「そして、シックスと名乗る
子供がなぜ?
一時的にも、女神様によって
隠されたのか?
それは、何かの
使命があるからに
違いありません!!
決して、人の欲に
使うべきでは無い!
だが、それを戦争に使おうとする
者たちから守ろうとすると、
それを、女神様の
本来の教えを曲げて
そこに、政治不介入の決まりまでを
混ぜて、女神様から使命を受けた
シックスを戦争の道具に
落とし込めようとしようとしたのです。
私が、大司祭に
求めたのは、
(授かりの儀)の時に
シックスが、
自分の生まれの
ルットライン侯爵家を、
名乗らず、
自分の意志で平民として
儀式の申込みをしたという、
証言だけです!」
「それは、大司祭が悪い!」
「信徒の、身分を守り
信徒を守り!
そして身分を言えない者に
代わって、言う!
これは、教典にはっきりと
書かれていますね!」
「私、大司祭が辺境伯から、
賄賂をもらっていた現場を見たことで
左遷されました!」
「私も、それを知っている。」
「おい!シックスって、
虐待からの保護対象候補として
ルットライン領の司祭から
リストが、送られている
者ではなかったか?」
「大司祭!教会本部に
この事は、報告します。
覚悟して下さい。
騎士団の方は、この元大司祭を
連れて行って構いません。
だだ、教会本部から
取り調べが官が来たら
協力をお願い致します。」
そして、一応教会本部に
許可を取ってから、
副大司祭が、代わって
王女・聖女リーナと共に
王城に入ったのだ。
そして、深夜の
地獄会議が始まった。
グッソ公爵は、祖父であることから
親権を主張して、
ルットライン侯爵である、ルベイドは
生きているなら、自分の子供なので
自分が育てると、
関心すらこれまでなかったのに
そんな事を言い出し、
辺境伯ビルガーは、ルベイドの
放置虐待を指摘して、
辺境伯家で、親戚でもあるから
養子として引き取ると
主張するが…
ここで王家からは、
○王国に出生届が出ていない事
○シックスの貴族義務の3歳のお披露目
パーティーが、されていないことも
確認したとして、
まず、ルットライン家の
子育ての義務放棄とみなして、
その監督的立場になっていた
グッソ公爵の優先的親権も
公爵が派遣した執事の
シックスに対して
暴力をふるっていた事を
証拠に出して、
親権の優先権を認めなかった。
辺境伯家の主張は、
反論するつもりもなく
養子に入れようとする事は
褒める事だとした上で!
ここで、教会からの
報告が出た。
辺境伯は、日頃から
人材のスカウトの為に大司教と
仲良くしていたが…
副大司教が、出てきたときに
何かが脱線した事を感じ取り
黙ることに終始する事に
急遽変更する事にした。
なので、シックスの身分の主張とか
の教会の証言にも、
そのとおりだと、
全く反論しなかった為に
宰相も肩透かしを食らった
感覚だった。
そして、レオーネの
冒険者ギルドでの
本人の言った事の防犯記録
映像の公開が、
その会議に冷水を浴びせた。
自由を束縛しようとすると
反撃するという決意の行動と
言動と、
伝説の束縛魔法が
千切りサラダにされた映像は、
辺境伯ビルガーのシックス獲得の
やり方を変える事を決めさせて、
ルベイドの、どうすればいいのか
わからないが、武力での
無理矢理の鎮圧は無理だと悟らせ、
グッソ公爵の、こいつをものに
してしまえば、俺が国王に
なれるとの確信を強固にして、
国王は、なんとしても
王国に取り組もうと決めた。
国王は、ルベイドが王国に
出生届けを、だしていない以上
国王が身分を保証すると言って
血統も、国王と同じ王家の血を
引くものとして、養子として
迎え入れて
末娘のマーナの次の
王位継承権とするとした。
本人たちが望むなら
王女・聖女ニーナと
王女マーナともに、
結婚をすることを前提に
すると表明する。
ハァ??
他の者達は、そう言うしかなかった。
グッソ公爵は、
王位継承権の事を
全く考えていなかった。
孫なのだから、
有るのだが忘れていた。
ルットライン侯爵ルベイドは、
妻のビスガスのろくでもなさに
妻が王家の血筋だったことすら
忘れていた。
辺境伯も、ビスガスが王家の
血筋だった事を忘れていたのも
あるが、まさか!
ルベイドが、出生届けすら
出していなかった事が、
完全に予想外だった。
出生届けを、出されなかった
王家の血筋の者は、
保護するために、優先養子を
取れる決まりがあった。
辺境伯は、黙っていて正解だったと
自分の感性が狂って無かったことを
再確認して、シックス獲得のための
次の一手をすでに、計画し始めていた。
しかし、このやり方が
王家にとって、
最善の一手なのか?
実は、そうとも限らない。
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