ep.18 ザガルゴーダンジョン地下41階層

 通路の先は、階段だった。


 あれ?

 モンスター出てこなかったな?


今の状態を見ておこう。


□□


名前 

シックス・フォン・ルットライン

(辛党 大助)


ジョブ リベレーター

    Liberator


レベル 35/100

   (950/100000)



体力 1  (+∞)


魔力 1  (+∞)


スキル 鑑定(精密)(new!)

    生活魔法

    全魔法滴性

    限界撤廃

    マジックボックス(∞)

    身体強化防御∞(100分)


状態 呪い150

   披露+60 


称号 「この世界で1番貧弱な

   肉体を義務付けられた者」

   なる試練を修了した者


   次なる試練を受けし者


□□


うわ!

レベルがかなり上がってる!


あのドブスライム(仮名)の

大群を燃や続けたから上がったのか?


状態が疲労…、

確かにかなり疲れた。

あの転送陣を起動させるだけで

物凄い魔力を吸い込まれて

ヘロヘロなんだよな。


今日は、休むか?

うん!休もう!


そして、もう一日休む事になった。

アレ?

転送陣の横に

古代魔導書とかにある

古代の文字が、浮き出てきている?


ほ〜!


読んで見ると

え?

地下32階層から下は、

ゾンビスライムが出てくるエリア?

ゾンビスライムを一定以上の

数を討伐しないと

地下39階層から地下40階層の

階段は現れない?


え?

アレ、ドブスライムじゃなくて

ゾンビスライムって言うんだ!


え?

あのスキル玉は、

地下25階層から始まる

聖なる職(ジョブ)のもつ者の

神聖魔法初級の試練の階層において

修行の階層を突破した者に対する

褒美なの?


で、

あのゾンビスライムを一定以上

討伐すると、自動的に地下40階層に

送られるらしい。


罠ではなかったのかよ!


だけど、もう少し優しく

おくってほしいよな!


そしてここから始まるのは、

闇の初級試練の階層なのだとか…。



なるほどね。


つまり…

あのスライムは、

[ファイヤーウォール]で

焼くのではなく

[ターンアンデッド]を

使うべきだったのか!


で?

俺に必要なスキルは

鑑定だと判断されて

それが授与されたってことか…。


あれ?

これは?


転移陣の柱の横の壁に


↓ ■ 10 ■↑


  ■ 20 □


  ■ 30 ■


  ■ 40 ■


なる表示がある。

あ!

これって!

エレベーターの表示そっくりだ!

10と20の所がよく点滅している。

上がりと下だりか!


30と40は沈黙している。

という事は、まだ30には

追っては来ていないと

言う事か?


いや、俺が地下32に入って

ここまで来るうちに、かなり

休憩とかしたから

時間が経ちすぎている。


すでに追手は来ているだろう。


まぁ、あのゾンビスライムは

半端なかったから、

少しは休めるだろうな。


よし、思い切って休もう。


そしてねた。




次の日、

俺は、闇の初級試練の

意味を考えていた。


つまり!闇魔法を使って突破しろよ!

ってことだよな?


確かに、地下25階層からは

[ターンアンデッド]だけ

乱射していたら簡単だった!


なるほどね。


そして、階段の向こうは闇だった!


真っ暗だ!すでに、闇魔法の結界は

張っている。


闇魔法の暗視とか

闇の剣とか、闇の鎧も展開する。


まぁ、暗視スコープでみる

緑の世界になるのだが、

うわ!

なんだ!


コウモリか!

剣では駄目だな!

いくぞ!

ダークアロー!


これは、魔法陣を作るときに

かなり改良を、加えて自動追尾の

性能を加えている。


後ろから、攻撃されないように

闇の壁を通廊一杯に展開する。

棘付きだ!


うわ!出てきたぞ!

鑑定が、モンスターの名前を

次々と教えてくれる。


ダークバット レベル51

ダークナメクジ レベル55

ダーククネクネ レベル65


クネクネってなんだ?


はい?

蛇にトゲがついてる!

ハリネズミの蛇版か?


[ダークボール]

[ダークバレット]

[ダークカッター]


なかなか、数が多いな。


光魔法を使おうとすると

発動が阻害されていた。


火魔法とかもだ。

水魔法だけ使えた。

それも、水分補給程度だ。


つまり!やはりこの階層は 

闇魔法縛りなのか!


ダーククワガタ レベル10


む!

硬いな!

[ダークバーン]


爆破する事でなんとか倒す。

黒い魔石がかなり集まりだす。


ゴブリンとかの魔石は黒だが、

この階層のモンスターを倒して

ドロップする魔石と比べると

ゴブリン魔石は、

灰色だと言わざる得ないほど

真っ暗だ!


待てよ!

クワガタが、、出たとすると…


ダークカブト レベル5

ムシは付かないのか?


え?

ダークカッターが、効かない!

く!

ダークシャンベリン!

え?

効かない?


ダークバーン!


爆破してもびっくりかえるだけ?


なら!

ダークメルト!

闇で溶かしてやる!


ハァハァハァ、

やっと倒せた。

あれでレベル5かよ!


ドン‼


うわ!

後ろの闇の壁に突進してきた

奴がいるな!


ドン!


ドン‼


ドン!!!


クソ!

壁が保たない!


[ダークバーン]


壁が崩れると、ともに攻撃する。


黒いテントウムシ?


ダークレディバード レベル5


ハァ?

バードって鳥だよな?

どう見ても、テントウムシだぞ?


く!

[ダークバーン]

[ダークメルト]


びっくり返すしか無いのか?


身体が保たない!

ヒィヒィヒィ!


しかし、そんなこと

モンスターは待ってくれない。


そして、ついにやってきた!


通路スペースを最大に使って

飛んできたダークカブトレベル10!


飛んでる?

ダークシャンベリン!

床から闇の槍を多数撃ち出す!


クソ!

裏側まで硬い!


レベル10だと、ここまで硬いのか!


ダークバーンを撃って

羽を爆破することに成功するが

今度は突進してきた。


そんな戦いをしているうちに

ダンジョンの壁から、モンスターが

湧き出てくる。


な! 

親指大の黒い蜘蛛が

大量発生してきたのだ!


クソ!

[ダークフレイムウォール]


バチチチチチチチチチチ!


蜘蛛たちが焼けるおとがする。


少しでも、気を抜くと、

炎に穴を開けると

蜘蛛にやられてしまう。


カブトムシも、火が付いて

のたうちわ回っていた。


火が弱点なのか?

それも闇属性の火なのか?


弱点をつく!


元の世界でも、ゴキブリに

殺虫剤スプレーを吹きかける

ぐらいしかやっことが無いオレに

敵の弱点ついて、戦うなんて

本気で考えた事はなかった。


はっきりと言うと、

物凄い燃費の悪い戦い方を

していたことになる。


あの、ゾンビスライムがいい例だ!


[ターンアンデッド]を使えば

良かったのに、悪臭と水分多めの

見た目で、[ファイヤーウォール]での

力押していたのか。


オレは、

[ダークフレイムウォール]の

外に意識をずらして、

この細かい黒い蜘蛛をよく

空間把握で観察する。


蜘蛛は、ダンジョンの壁から

発生している。

それもかなり大量に発生している。  


闇の炎で焼いているが

時間がかかっている。


あのカブトムシはすでに灰になって

魔石をドロップしていた。


闇の風魔法はとか

試していく。


そして、一瞬で討伐出来る属性を

探す!それしか無い!


そして見つけた!


[ダークアイスバーン]


壁!天井を闇で凍らせた!


バラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラ!


天井からも、壁からも、床からも

小さい魔石、

それでもゴブリンの2倍はあるが

降って来る。

壁から落ちてくる。

床からは、湧いてくる!



蜘蛛が、湧いた途端に

闇の氷と、冷気によってすぐに

討伐されて魔石をドロップするのだ!


いかん!

今度は、魔石に埋もれて

しまうぞ!


アイテムボックスを使って

収納していく。


範囲固定しての収納には

まだ慣れていないが、

これはこれで、命の危機だ!


片っ端から、収納していくのだが、

う!

暑い!


身体が汗をかきだした!

これはレベルアップの

時なのだろうけど

今は、ステータスを

確認できるほど

余裕が無い!


とりあえず最適化することにする。


後ろの方面を闇の氷で

壁を作り、塞ぐ。


そして、前の方向に

長く闇の氷の世界を展開して

魔石を収納しながら、歩いて

進みだす。


だいぶ楽になった。

しかし油断は出来ない。


いつ、また種類が違う

モンスターが出てきても

対応出来るように

余裕を持つことが大事だと

戦闘の最適化の重要性を知って

すぐに実行しないといけない

ハードすぎる空間を突き進む。


かっこいい?

オレは、○○属性だけで

戦うんだ?

なんて、言うような

生易しいものではなかった。


あ?

あれは?


階段だ!

気を抜くな!

罠を警戒して、ゆっくりと歩く。


やっと、階段まで来た!

しかし、後ろを向いたら、

バーン!と言う音とともに、

通路を埋め尽くす細かい蜘蛛の

濁流が押し寄せてきた!


ヒィーーーーーー!

Σ(||゚Д゚)ヒィィィィ


階段には敵性反応なし!


[ダークフリージング]


蜘蛛を凍らせて、

ドロップする魔石を

マジックボックスで収納して

を同時にする。


少しでも、突破されると死だ!


いつまで続く?この濁流は?




□□

次話は、

シックスが、第40階層開放で起こる

騒動です。









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