ep.16 聞いてしまった者は驚愕する。
迷宮都市ザガルゴー
高級宿のとある一室
宿が全て満室なので
しぶしぶ高級宿に入った
シックス(辛党 大助)
商人とか、やることになるかも
しれないから
隣の部屋で何を怒鳴っているのか
聞いてみようと
風魔法と、闇魔法を駆使して
荷物の整理をしながら
フンフンフ〜ンと、
楽しく作業を、しようとしていたが…
はあ?
え?
辺境伯さん?
商人ではなかった!
辺境伯ビルガーって、確か
ルットライン領のお隣の
辺境伯さんだよな?
ハイ?
オレの名前が、出てきたぞ?
オレ、犯罪なんて犯してないぞ!
なんだって?
そうか!一時的記憶喪失って
いっていたから、
解除されたのか!
え〜?!
オレを陣営に引き込む?
マジか?
いや、今のジョブは
リベレーターだけど
体力も魔力も1表示だからな。
捕まれば、やはり
散財させやがった!
とか言われて処刑されるな。
金は、ある程度もった!
服も買った!
後は、調理器具が欲しいけど…
食料も、もっと持っておきたい。
だが、不安があるけど
このまま、ここにいたらまずいな!
こうなったら、早めに逃げるしか
ないぞ!
急ぎで、魔法使いグッズとかを
仕分ける。
錬金術の釜とか、買ったけど後だ!
すぐに仕分けを済ませて
足りないものリストを制作する。
はっきりと言うと、今ガリガリだ!
栄誉が足りていない。
タンパク質もいる!
調味料が欲しい。
だが、捕まれば処刑!
ルットライン家に突き出されて
ビスガスに、殺される?
それもイヤだ!
生き延びる事を最優先にしよう!
よし決めた!
明日朝一番の馬車で
この街を出よう!
それがいい!
どこへ行こうか?
隣国の様子は、よくわからない。
帝国は、吹雪なんて
食らわしてくれたから
歓迎してくれそうもないな。
とりあえず、国境目指して
行くか!
次の日の朝。
辺境伯さんの部屋からは
何も音が聞こえない。
ゆっくりと、音を立てないで
自然にチェックアウトをする。
すぐに、大門を目指して
すすむしかない。
途中、露店で地図とか売っていたから
すぐに購入!
乗り合い馬車を、待つつもりで
大門に向かったが…
え?
大門の開く時間じゃないよね?
開いてる?
なぜ?
そして、大門前には騎士団が!
あ!
マップに、マーキングのされた
反応がある‼
2つ!
あの馬車の女か!
3年前の乗り合い馬車の女は
騎士だったのか!
なら?なぜ、盗賊から逃げた?
ただの騎士団ではないな。
紋章は…
近衛騎士団?
マジか?
何しに来た?
乗り合い馬車の待ち合い場に
俺くらいの子連れの家族が
やってきた。
子どもにステータスを開示させている。
まさか、ターゲットは
オレ?
よくわからんが
かなりマズイ。
引き返すしか無くなった!
途中で、露店がすでに出ていたので
果物などを買って行く。
あ!
スパイス!
塩!
もちろん、全て買った!
冒険者ギルドの前には
大勢の冒険者が集まって
何かの紙を配っていた。
シックスの文字が見えた!
似顔絵は似てないぞ!
こうなったら!
ダンジョンに向かう!
もう逃げる所はそこしかない!
ダンジョンにも、衛兵の
集団が進んでいた。
急げ!
なんとか、ダンジョンに入る!
そして、転移陣に入って
すぐに移動する。
地下30階層!
しかし、安心出来ない!
地下32階層にいったという
パーティーを呼び出して
追いかけてくるかもしれない。
いくか!
未知なるその深層へ!
[ターンアンデッド]専用
手袋を使用して、
突き進むしか無くなったので
行くことにした。
地下第32階層!
そこは…
何?
このドブの臭い!
そこにいたのは、ドロドロの
アメーバーみたいな
よくわからん生き物だった。
ファイヤーボール!
効くがわからないけど
撃ってみた。
ジュ〜!
消えた…
やはり水分が多いみたいだな。
そして、この臭い!
恐らく毒ガスだな!
[ファイヤーウォール]
もう、燃やして行くしかないな。
[ファイヤーウォール]で
前後を封鎖して
ゆっくりとすすむ。
ジュ〜!
ジュ〜!
この焼けているのは
スライムか?
よく見ると
スライムの焼けた跡とそっくりの
状態だ!
だけど、魔法陣魔法が
あるから焼けるけど、ずっと
ファイヤーウォールを、展開
するなんて、普通無理だよな。
なんとか、焼いて行くが
やはり、火魔法とかは
身体に反動があって
かなりキツイ!
だって体力1ですから。
駄目だ、疲れてきた。
1回ファイヤーウォールを
解除して、様子を見たが
この臭いスライム?
が通路ぎっしり詰まっていて
通るには、焼いて行くしかない。
なるほどね。
これが、地下32階層で探検が
ストップした原因だったのか!
くっそ…。
ファイヤーウォールを解除した途端に
どんどん押し寄せて来やがる。
後ろの方も、確認したが
既に塞がれていた。
つまり、ファイヤーウォールを前後
2面展開しながら、
移動するということだ。
魔力の消費力が半端ない。
進むにつれて、火力を上げないと
燃やしきれなくてすぐに
突破される。
ファイヤーウォールの
最小火力での展開の消費魔力は20
ぐらいだと魔導書には書かれていた。
それは、高さ2メートル
幅1メートル厚さ10センチの炎を
30秒間展開する魔力量である。
今の消費魔力量は
恐らく100/秒は最低消費している
計算だ。
確か長男ワンの魔力は
1500くらいだという。
レベルは知らないけど…
あいつ、大魔導士ってジョブだって
言っていたから、
多いほうだろうな。
他人のデーターが、あまりにも
ないからよくわからないけど
ヤツで15秒!
恐らく奴の100倍強い奴が
これをやっても150秒
たった2分半しか保たない
計算になる。
そして、魔力が全開になる
のが3日間かかるから…
詰みだよな!
そして、もう後戻りは出来ない。
もし、俺が追う方の司令官なら
こんな事になると
知っていたなら、
地下31階の階段の所で待つ!
つまり、退路は絶たれた。
いや、元々絶たれている。
大門を塞がれた時点ですでに
絶たれている事を気がついた…。
が!
ここまで来ると…
と考えて進んでいると
アレ?
アレって扉?
通路の壁に扉が有るのを
見つけた。
モンスターハウスとかでも
扉はなかった。
このダンジョンは
中ボスとかのようなボスらしい
ヤツも、いたとか情報にはなかった。
だが、事態はオレの身体が
悲鳴をあげているって事だ。
素が、体力1なので
いくら生命力生成をしても
1を維持するので、
精一杯なのだ。
0.001位までなら
なんとか耐えて1まで戻す。
その繰り返しなのだ。
つまり、ファイヤーウォールを
維持するのにも限界点が存在する。
恐らく、後1時間保たない。
一か八か!
部屋に入ると決めた。
罠を警戒して扉の遠くから
ファイヤーボールを撃とうとしたら
パカッ!
?!
扉の位置を含む見える限りすべての
床が消えた!
は?
ヒュ〜!
真っ黒な空間を落ちてゆく?
わな?
つづく
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