ep.11 いったい、どうなったのか?

 夢の中


 いきなり、ぽつんとイスとPCと

デスクなどが出てきた。


あ!ルーターがフル稼働している!


そして、いきなり

世界が変わった!


 すごく、落ち着いていて

清らかな男の人?いや、

カミサマ?がいた。


 そして、会議の結果とか

教えてくれた。


 まず、反対派は自分担当の

人間が死ぬ事を知っていて

賛成することは、自分の担当の

人間を殺す行為だから、

オレ事は、確かになんとか

してやりたいが

反対するしか無いと主張する。


 な、なるほど…

確かに、殺す訳にはいかないよね。


 で?

どうするのか?


実は、とある方々が

オレの日本の戸籍を無理矢理

残して置いて、

異世界で修行中って事にすれば?

と提案したらしい。


 修行して…

まさか、野菜人みたいに

超野菜人とか?になるの?


とか聞くと、


概ね、当たってます!


と回答がきた。


え?

どういうこと?


その時、初め俺があの

女神とはなした時(ep2)に

俺は、


(俺は、もうこの世から解脱して

次の段階に行きたいのだが?)


と言った事が取り上げられて

なら、解脱の修行チャレンジで

どうだ?


って、会議で提案したらしい。


ハァ?

え?

マジ?


それって…。


そして、見事成功したら

そのまま、地球世界に帰ってきて

活動すれば

タイムパラドックスも起きないという。


え?


確かに…、

仙人になった方の物語とかでも

仙界に行く準備として

今で言うところの偽装死亡とか

しているし…


マジか?

認められるの?


反対意見はなかったらしい。

なんでも、オレの魂の経歴が

かなり特殊でそろそろ

修行に入ってもいいのでは?

って段階だったらしいのだ。


その過去に試験になった

お題目が、そこ世界で

物凄くけちょんけちょんに

されてしまうジョブやスキル

称号を持つ者である

事が条件だったらしいのだ。


実は、そんなジョブをつけることすら

禁忌だと教えてもらった。


で、

その試験・修行が終われば

天界公認の異次元異世界移動許可も

出るらしい。


つまり、もう一回死ぬ事なく

今のままで日本に戻れる

ということだ。



どうしようか…


しかし、

いつか、誰もが受けないと

いけない試験なのです。


と言う言葉で、俺は

この身体でこの世界での

やることをやって

元の世界に戻るコースを

選んだ。


そして、ステータスの

数値の横の謎の文字は

ある一定の強さの状態になると

起動して訳がわかる表記に

なるのだとか。


つまり、今は冬眠中。




□□□□□□□□


カバッ!


起きた!


そして、いろいろ整理する。

3日寝ていたのか。


さて、

今日からシックス(辛党 大助)

として活動する事になったのか。


そして、今日から4歳。


ハァ〜。

4歳…、

日本時代…どんな感じだった?

幼稚園?

お絵描き?

砂遊び?


今は?

冒険者…。



さて…

どんな感じの

過ごし方をするのか?


これからの方針を

考えよう。


ギルドランクはF級!

あ!

ダンジョンに、もぐれる。

よし、ダンジョンにも、潜ろう!


そして、ルットライン家には

要注意だな。


後、儀式の時にいた貴族…

いや、貴族全員要注意だな。

近づかないでおこう。



そうなるとに搦手などを

警戒しないとな…


基本ソロでしばらくは

動かないと…


だって、今は4歳だからな。


そして、この身体にかけられた

呪いを、解いていかないと…。


正直、前に1つ呪いが解けたけど

かなり、身体が楽になった。


それが、後201あるのか…


解いて行くか…。


そして、安定した生活基盤を

作らないとな!


この迷宮都市ザガルゴーで

ある程度いろいろな力をつけたら

このバルガード王国から

出ても、いいのかもしれないな。


あの父親ルベイドが

俺の味方かどうかすらわからん。


そして、今回の教会での

儀式の事を考えると、

うん!バルガード王国からの

脱出!これが1番いいかもな!


よし!

当面の目標は出来た!


さて、

奴らは、薬草集めとか

やってる奴をターゲットに

ステータスウインドウとかを

無理矢理開示させて

オレを探し出そうと

するだろうな。


もし、俺が貴族の立場だと

そうする。

あれだけ光ったんだ!

物凄い強い戦士のジョブだとか

思うだろ。

だが、最弱者なんてジョブだったら

「この期待ハズレめ!」

なんて、言われて殺されるだろう。


逃げの一択だよな。


まだ、戦える状態ではない。


だとすると…


やはり、ダンジョン?


よし、やってみるか。




□□

次の日

俺はダンジョンに入る。


「ボウズ! はじめは深く潜るなよ!

ゴブリンが2匹出たら逃げろよ!」


シックス

「ありがとう!」


こんな、感じで

ダンジョンに入った。


え?

洞窟っておもっていたが

石畳とレンガの整備された…

うん! 迷宮だよな!


俺は、ゆっくりと移動して

人目につかない

モンスターの溜まり場を目指す。


なぜって?

効率よくレベルアップをするため。


はっきりと言うと

俺は弱い!

マジで弱い!


普通のレベル1だと

体力も魔力も最低10はあると

三男の騎士科の教科書に

書かれていた。


だが俺は1しかない。

つまり、10分の1しか

戦闘力が無い!



実は、それだけでは無い

かなりのデメリットが

わかってきた。


虚弱体質…

つまり、体力どころか

筋力が無い!

そして、強力な魔法に

耐えられる身体ではない。


例え、生命力を生成して

身体をすぐに回復させる

事が出来ても、

身体が魔法に耐えられなくて

吹き飛んだら死ぬ!


つまり!

魔力生成や、生命力生成が

出来たとしても

身体が強力な魔法に

耐えられないのだ。


これまで、ファイヤーボールを

3発打つと手が骨折している。


5発打つと、手が捻れた。


あのときは、「ヒール」を

痛みで気絶するギリギリの

所でなんとか元の形に捻って

戻しながら使って治した。


あんな、思いをするのはいやだ!


なので、まずはモンスターハウスと

呼ばれるモンスターが、

うじゃうじゃいる所に

部屋の外からファイヤーボールを

撃ち込んで、経験値を稼ごうと

言うわけだ!


まぁ、4歳の身体では

まず肉弾戦は無理!


なので、これしか効率のいい

レベルアップ方法は無い。


このダンジョンの情報に

地下1階モンスターハウスは

部屋の扉は無くて

出入り自由だと書いてあったのも

決めた理由。


そして、焼くだけ焼いて

討伐しら、ダンジョンでは

モンスターの肉体は消えて

ドロップアイテムが落ちる。


スライムなら、ほとんどの

場合魔石をドロップする。

そのドロップアイテムを

冒険者ギルドに納品して

その魔石代をもらう。


それが、ダンジョン潜りでの

冒険者の収入となる。


時々宝箱なんてものもあるが…


まぁ期待しない。


そして、しばらくすると、

ダンジョンでは

モンスターが湧く!


この繰り返し!


俺が、魔法陣魔法を使えるのは

バレないほうがいい。


なので、不人気ナンバーワンの

スライムモンスターハウス!


剣で斬るなんて

スライムの場合は

初心者ではかなり難しい。


そして、スライム魔石は

安い!


では、魔法使いが

相手にすれば?


確かに簡単に討伐できるけど、

魔力を消費する。


クソ兄弟達の教科書でも、

魔力は、全回復するのに3日間かかる

らしい。


マナポーションと、呼ばれる

魔力回復アイテムが有るが

全て、ダンジョン産!


宝箱か、ある強力なモンスターの

ドロップ品でしか手に入らない。


なので、ファイヤーボールを

撃てるなら、地下3階からの

コボルトを討伐して

最低ドロップするコボルトの魔石

のほうが、スライムの魔石よりも

3倍の値段でギルドが

引き取ってくれる。


傷やケガ用のポーションは

錬金術で下級のものなら

作られている。


しかし、高い!


それを使って、スライム相手を

するメリットなんて無い!


だからすっごく不人気!


さて!

着いたぞ!


え?

(´`lll)

へ!

部屋が!スライムで

埋まっている…


入る事すら無理じゃん!


やってみるか!


魔力生成!

ウオ!

なんだ!

このダンジョンの中で

魔力生成すると

とんでもない量の魔力が、

生成される!


生命力生成!

こちらは

いつもと同じだ!


よし、ゆっくり!

ファイヤーボール!


ドン‼


ボキ!


ウッ!クソ

魔法の威力が強くて骨が折れた!


ジュ〜〜!


ウソ!

スライムが、いくつか

消えたけど

まだまだあるな〜


「ヒール」


あ!

「ヒール」の威力も上がってる。


ふ〜!

一発!一骨折!


ヒィーーーーーー!


レベルアップして、強化するしか

無いのか…。


そして、これを

何回も繰り返して

いるうちにやっと

スライムモンスターハウスが

空っぽになった。


ハァハァハァ、

疲れた。


今日は、もう帰ろう。


外に出ると、もう夕方であった。


屋台で買い食いして

果物を買い込んで宿に帰る。


魔石は、かなりあったが、

ギルドには、騎士がつめかけて

いたから行くのを止めた。


湯を作り、身体を拭く。


手が痛い。


ファイヤーボールの使いすぎ?

いや、身体が悲鳴を上げていた。


結界を張って、

すぐに寝た。


次の日、

今は宿から出ていない。


近くを、騎士達がうろうろしていた。


ここで、宿を出るという

選択肢は無いだろう。


それに、身体が痛いから

今日は休む事になった。


今日は、火魔法の上級のランクの

魔導書を読んでいる。


う〜ん。

だいたい理論はわかった。

魔法陣化はできるな。


よし、やってみよう!


時々、窓の外を見る。


騎士の数が増えている。


どうなっているんだ?


血眼で探しているらしい。




これは…


嫌な予感しかしない。


そういえば、昨日どれだけの

レベルが上がった?


ハァ?

レベル1?

マジか?

どれだけ経験値を

積まないと1上がらないの?


あ!

そうだ!

あと、呪いが

どこまで解けるか、

やってみよう!


初級「解呪」の魔法陣で

また、やってみる!


ジジジジジジジジジジ!

やはり、何かが反応している。


身体の限界まで

出力を上げてみた!


バリン!


お!


何かが割れた音がするぞ!


フラ〜


アレ、限界まで

やりすぎたか?


ベッドに寝転がる。


その時、頭に

[経験値吸収阻害の呪いが

解呪されました。


これまでの、ステータス獲得まえの

経験値も、全て今から

吸収されます。]


え?


この時、オレは目が上に上がって

気絶した。













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