ep.8 迷宮都市ザガルゴーとは?

 迷宮都市ザガルゴー!


 王都近くに出来た、ラビリンス!

ダンジョンともいう。

迷宮!それは、当然時空の穴が

出来て現れたという。


 中には、モンスターがはびこり

討伐していかないと、

迷宮出口から溢れて出てくる。


 しかし、迷宮の中には

なぜか、宝箱が存在していた。


 その宝箱には、今は作れなくなった

ロストアイテムや、ポーション

などがあって人を惹きつけた。


 鉱山で採掘があまりされない

ミスリルやアダマンタイトなんて

レア鉱山がインゴット状態で

見つかる事もある。


 つまり、危険を犯してでも

中に入る価値がある迷宮に

人が集まり都市が出来た。


 今から10年前のことらしい。

王都近くなので、

すぐに、都市となって

賑わい出した。


 さてあれから4日経った朝。

シックスは、起き出す。

この4日間は、

ザガルゴーダンジョンの資料を

見ていた。


資料はダンジョン横の露店で

売っていたので簡単に手に

入った。


今の、最高探検深度は地下32階層。


ギルドランクFとEの

適正階層は、地下1〜2階層。


地下3階からは、いきなり

難易度が上がってD級パーティでも

難しくて

C級パーティ推奨とのこと。


そして地下10階層までの地図が

売り出されていた。


さてと、これで上司の奴が

この都市で生活するのに

必要な物を全て揃えた。


後は、入れ替わるだけ!


それにしても、さすが虚弱体質…

運動しても、魔力鍛錬しても

体力や魔力が上がった気が

まったくしない。


魔力なんて、ほとんど

魔法陣で生成している状態だ。


そうか!

呪いだ!

まさか、ビスガスの呪いが

まだまだ!かかっていて

解けないからこんな

虚弱体質なのか?


あの日記にも

100以上の呪いをかけたって

書いてあったな。


「授かり儀」は明後日かな?


なにか、ムカつくから

神聖魔法の「解呪」魔法を

魔法陣化してみよう!


そして、徹夜することになった。




次の日の昼!の宿部屋に


そこには、3階層式の魔法陣と

シックスが存在した。


まさか、初級「解呪」で

3階層の魔法陣となるとは

思わなかった。


徹夜なんて、デスマーチで

鍛えられた魂は、大丈夫だったが

3歳の身体は悲鳴をあげた。


そして、お試しに

使って見たんだ〜


「解呪」初級だけどね!


パリン!


何かが壊れる音がする。



少し、肩が楽になった?


眠いからよくわからん!


結界を、張って目覚まし時計を

セットして眠る事にした。


まだ、昼だが明日まで寝る自信がある。


明日は、「授かりの儀」だ!


いくらなんでも、

元の世界に帰る時である。


ハァ、

この一年…

本当にしんどかったな〜。


元の世界にもどったら、

恐らく病院での再スタートだから

しっかりと療養して、

未払い給料も、払ってもらって

温泉でも行くか〜。


そうだ!

あの実質幽霊社員の

部長の、親族社員が病室に

やってきてろくでもない事を

やりかねないから、

個室取るか?


だけど、個室は1日一万円だって

言うからな〜。


困ったよな〜。


まぁ、向こうで魔法陣とか

使えたら、「ヒール」の

魔法陣で治す?


ハハハハハハハハ!


まぁ使えなないだろうから

ゆっくりとするか?


さてと、寝よ!



□□

その頃、王都のルットライン邸では?



バチューン!


派手な音がして、

屋敷に叫び声が複数上がる。


侯爵の妻ビスガス

「ギャーー!

熱い熱い熱い!身体が熱い!

ギャーー!」


そして、

学校帰りの、長男や次女達にも

異変が起こった。


執事

「馬車の中で、苦しみだしたと

言うことなのか?


なにか、飲んだとかは?」


ルットライン家の執事長は

長男達は学校で

毒を飲まされたのかと

警戒していた。


しかし、何の毒か皆目検討が

まったくつかない。


そこに、当主のルベイドが

帰ってきた。


妻や長男達の様体をみたのだが…。


ルベイド

「なんだ?

この黒きモヤは?


オイ!教会に、行って

司祭を、呼んで来い!


これは、毒ではないかもしれない。」


しかし、「解毒」が得意な

副司祭しか派遣されなかった。


明日は、「授かりの儀」。

司祭達が、消耗するわけには

いかなかったのである。


そのため、今年の

「授かりの儀」を視察することに

していたルベイドは

屋敷から出るわけには

いかなくなった。


毒ではない。

それは、ルットライン家を

何者かが、

呪いで攻撃してきた可能性が

出てきたからである。



まだこのときは、

自領に雪のせいで帰って

いなかったルベイド


この時、自領のやかたの物置小屋を

見ていたら、すぐに原因の

目星がついただろうが

この時は、妻達の呪いが

帰ってきたとはまだ、微塵にも

思っていなかったのだ。


□□


その頃、

とある空間では。


「裁決を下す!

辛党 大助は、全くの無罪!

よって、異世界修行の刑は不当!

報告では本人の身体は、

意識不明で病院で

寝ているのだな!


魂を元に戻し、

本人が訴えていた、未払い賃金

計5200万円をすみやかに

受け取れるように、関与してでも

実行させて、

新たな人生を送れるように

すること!」


天使?

「そ!その刑担当女神様の命令で、

関与禁止命令が出て、既に

火葬されております。」


天使??

「辛党 大助は、刑担当女神に対して、

約一年前に、すでに元の世界に

戻すように言っており、

時間を遡ってでも、元の世界の

元の生活を希望しております。


なお、シックスという身体に

本来入るはずの彼の上司の

魂の為に、しばらくは

生きていけるように

あんな、虚弱体質の身体を

知恵を絞って動かして

環境を構築しております。


すでに、彼は入れ替わる

と信じて、準備を整えています。」


「なおさら、無罪!

寃罪として、苦労した分は

なにかの埋め合わせをさせよ!


時間を遡っても、元に戻すように!

実行は、現地時間の

(授かりの儀)にて実行せよ!」



天使?

「すぐに、伝えます。」








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