ep.5 3歳児の冒険!
隣の帝国領に山の頂きから
入るシックス(辛党 大助)!
そこは、吹雪を超えた、
雪の台風の如くの世界であった。
クソ!
結界解けば!吹き飛ばされるぞ!
山頂から、氷のかまくらを作り
すぐ避難するシックス(辛党 大助)。
水魔法を、駆使して氷のトンネルを
作って前進して行くことにした。
コレ、俺は魔力を生成できるから
なんとか、こんな力技で
進めるけど、
普通の人間なら無理じゃね?
そんな事を、思いながら
氷の階段とトンネルを作って
魔力探知で、魔力の塊の方向に
移動していく事、大体15キロ位?
そこで見たのは
氷漬けになった魔導師50人の
亡骸と、吹き荒れる…吹雪…。
ハァ…
雪の台風の目の位置には、
ま!魔法陣が〜〜!
あ〜!
これで、魔法陣が
超危険な禁書魔法決定だよ〜!
恐らくこの魔導師達のボスが
持っている書物が禁書だよな!
うん!
書物の、表表紙の所に「禁書」って
羊皮紙でメモが張ってあるな。
とりあえず、吹雪を起こした
迷惑料として、こちらで
保管させていただきます。
そして、なんとか魔法陣を
解読する。
う〜ん…。
地脈か、エネルギーを汲み上げて?
魔力に転換するときに
水属性の魔力にしてから
魔素を変換させずに
魔力に絡ませて、そのまま
なにの制限も無しに
回転させるだと!?
つまり、この魔法陣には、
スイッチのOFFボタンが無いのか!
アホか!コイツラ!
無理矢理魔法陣に
魔力カットの仕組みを書き足して
なんとか吹雪を止める。
そして、この魔法陣を
消した!
帝国の特殊部隊とかいたら
やばいから、魔力を
最大にして氷のエスカレーター
ですぐに移動して破壊する。
証拠を全て消して、
裏山の秘密基地に
すぐに、移動した。
秘密基地は、闇魔法で隠蔽!
流石に疲れたので、
久しぶりに、時間凍結を解除して
保存食のリンゴをかじる。
うまい!
いくら、生命保険を
生成出来るといっても
この果物の味に、敵わない!
さて、また時間凍結を保存食に
施してから、今日は疲れたから
眠りに入った。
あ〜、この領地は飢饉確定だよな〜。
これからどうしようか?
隣の領まで移動して、
「授かりの儀」を受けたら
冒険者ギルドに登録者出来るから
いつでも、そうできるように
準備をするか。
流石に、「授かりの儀」までには
俺も、元の世界に帰れるだろうし。
そして、俺は寝た。
□□
その頃、ルットライン領から
3つ離れた、とある領の
吹雪災害観測所では、
吹雪が収まったのを、観測した。
「ルットライン侯爵様!
吹雪が止みました!」
すぐに、騎士団長を筆頭に
現地に向かう用意が始まる。
約1年近くの吹雪が止んだ。
偵察のために、使い魔達が
飛んで行く。
何も見えない!
真っ白!
そして、山奥に
ルットライン邸が見えたが
はて?
ルットライン家当主のルベイドは、
使い魔からの映像に妙な
違和感を抱く。
隣の領の、うちの館よりも
標高が上に立つ辺境伯邸は
雪で埋まったのに、
なぜ、ルットライン邸は
石垣と本邸の中に雪が無い?
雪に押しつぶされたとか、
ビスカス達が言っていた
物置小屋が前よりもきれいな状態で
あるではないか。
雪崩の後?
モンスターの、死骸の散乱?
おかし過ぎるぞ!
あまりにも不自然だ!
しかし、目の前には大雪!
しかも、すぐには溶けない!
今すぐ行くにも進めない、
ため息を吐く侯爵と
お隣の領の辺境伯。
彼らの仕事はこれからである。
□□
起きるシックス(辛党 大助)
魔導時計を、見ると
あれから3日も寝ていたみたいだ。
そりゃ、3歳の身体で
あの魔法陣を止めるって
キツイよ!
しかし、吹雪が収まった以上
こちらもうかうかしてられない。
すぐに、移動する事にした。
金(長男のへそくり)はもった。
軍資金(執事達の横領した金)
も、もった!
そして、ジェットスノボーで
移動する!
まず目指すは、山伝いに行くと、
あるらしい温泉!
3歳児の身体には
この寒さはこたえる!
そして、そこにやっと出来るように
なった転移魔法陣を
密かに設置して
次の目的地は、
バルガード王国の王都近くの
迷宮都市ザガルゴー!
そこに行けば、
デカい冒険者ギルド支部が
必ずあるはず!
三男の部屋の学校の教科書に
よれば、冒険者ギルドがあり、
その本部は帝国にある。
冒険者ギルドは一元管理されており、
各王国に支部を持つ。
一応、冒険者ギルドは、
国からは独立した組織である。
などが、書かれてあった。
クンクン!
お!
硫黄のニオイ!
近いぞ近いぞ!
あった!
ゆっくりと手を入れたら
かなり熱い!
アイスボールを、作って
湯の温度を調整して、
一応、生き物が入れるかどうか
調べてから入る。
あ〜!
気持ちいい!
温泉がこんなに、
ありがたいものだとは!
家の風呂入ればいいじゃんって
思ったかた?
ルットライン邸にはなかったのです。
どちらかと言うと、サウナ?
みたいな部屋はありましたけど
俺は、使わせてもらえなかった。
あ〜!
久しぶり入る風呂と
言うか、温泉は
気持ちいいな〜。
その日は、
すぐに近くに立てたテントに
入って結界張って寝た。
次の日。
テントを畳んで
すぐに移動を、開始する。
人の気配がしたのだ。
かなり距離をとって
森から、観察する。
あれは?
隣の領主のエンブレムだよな。
温泉に入りに来た?
いや、違うな…。
なにかを、調べている?
そして、どこかに言ってしまった。
さてと、移動するか。
□□
バルガード王国
王宮では…。
宰相デスマルダ
「陛下、報告します。
帝国の禁書魔法による、
吹雪が止んだと報告が
入りました。
しかし、被害は甚大!
避難出来た者達は約7割。
しかし、作物の収穫は絶望です。
ここは、帝国に
強く抗議するべきです!」
国王ダーベベイダル
「待て!
確かに、そうすればいいが
戦力を整えよ!
やっと、我が国は
先代王から続いた、
魔王軍との戦争からの
復興を成し遂げたばかりだ!
俺達の給料もやっと、
先月から出たのだぞ!
ここは、失敗は許されん!」
宰相デスマルダ
「しかし、国のメンツが
ありますぞ!」
国王ダーベベイダル
「もやし炒め定食。
もやし炒めご飯。
雑草のおひたし。」
宰相デスマルダ
「あーーーーーーー!
イヤだーーーーーー!
ハァハァハァハァ、
確かに、普通の食事をしたい。
ご飯と味噌汁とサラダの
定食にやっと戻ったのに…
帝国のヤロー!
いまに見ていろよ!」
□□
魔王との戦争からの
復興を、成し遂げた直後の
戦争にはやはり強行派の宰相様も
そんなに、強く出られない
みたいですね。
□□
そして、
村を見つけたシックスは
そこから、乗り合い馬車に乗って
迷宮都市ザガルゴー目指して
旅を続けるのであった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます