ep.4 暇はモンスターを討伐させる。

 屋敷から、奴らが逃げた!


 初めは、バンザーイってなったよ!

だけどね…。

それも、3日間保てば良かった。


ハァ〜。

屋敷に自由に歩けるのは

運動するには良かった。


なので、剣術とかを

やりだしたよ!


あとね、あの書庫は

父の執務室の裏に隠し扉で

本棚の裏につながっていたよ。


十年位は、

動かして無いみたいだったな。


今は、火魔法とか水魔法に

土魔法が中級書の真ん中まで

出来るようになった。

光と闇の魔法は、中級書全て。

風魔法は、中級書の初めの段階。


時空魔法は一冊しかなくて

全て覚えたよ。

まだまだ転移とかできないけど。


そして、3歳の身体で

なぜ、ここまで魔法の習得が

進んだかと言うとコレ!


魔法陣学の研究書である!

実はこの魔法陣学系の本が

この隠し書庫の7割を占めていた!


この魔法陣学…。

はっきりと言うと、

魔法文字というプログラム言語を

使用した、魔法再現と

そこから発展させた

一人の魔力では出来ない魔法を、

集団での波長の違う魔力を

束ねて発動させようと始まったと

書かれていた。


そして、全て一ヶ月かけて

読み切った!


最後の書を読んだときに

ひっくり返った。


その本が、ほぼ300年前に

書かれた物らしいけど、

ある、村に伝わる魔法陣を

保存するために

書かれた本だったみたいだ。


びっくり返ったのは

最後の章の内容であった。


魔法陣を使った魔法の指南書

いわゆる、魔導書は古代の

巨大国家を滅亡に追い込んだ為に

古代から禁書指定にされている?!



あ!

あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!

やっちまった!


ハイ!

理論とか、

プログラムミング言語翻訳の

デスマーチを乗り越えてきた

わたくし!辛党 大助は

しっかりと、理解して

しまいましたよ…。


ハァ…。


禁書かよ…。


マジか…。


あ!

そうだ!

なぜ、3歳の身体で

ここまで、魔法をマスターできたと

言うと、

まぁ、魔法陣学はよくわかった。


その中に、大地の力!

地脈の力を変換して自分の

生命力や魔力に変換する魔法陣理論。


そして、空気中の魔素を

吸い寄せて集める魔法陣理論と、

変換して自分の魔力にしてしまう

魔法陣理論をマスターした為に、

魔力の使いすぎで、

初めの頃は、すぐに気絶していたが

そんな心配が無くなったからである。


そんな事で、まぁなんとか

戦いに魔法を使えるレベルの

習熟度としては、

今は、光と闇魔法が1番使える。

時間さえかけたら

上級と言われる魔法も使えるけど

やっぱり、戦闘で確実に使える

ようになって初めて

習得出来たと言えるのでは

ないだろうか?


なぜ?光と闇が高いのかって?


うるせえー!

夜になると、

静かで真っ暗闇なんだよ!

怖かったからだよ!

だから、なにかに襲われないように

闇魔法で闇のベールっていう

結界魔法と、

光魔法のライトボールとか

レーザーっぽく光魔法を

展開して屋敷中を明るくしないと

安心して、剣も振れなかっんだよ!


だから、魔力生成魔法陣を

改良しながら、ずっと

夕方になったら

闇と光には使い続けていたから

習熟度がかなり上がったみたいだな。


そして、三ヶ月後

遂に、我慢出来なくなった!


食料は、まだある!

だが、身体がうずうずする!


しかし、外は吹雪!

しかし!今は5月!

あ!

ここの世界でも1年12ヶ月で

四季があるはずなのですが

もう、夏に入るのに外は吹雪!


食料?

2ヶ月前から、

生命エネルギーは魔法陣から

摂取しているから

食べなくなったのと、

時間固定の魔法をかけて

非常時に、備えて隠してある。


既に屋敷の周りの雪は退けて

屋敷を、修理すると同時に

改造してやった!

もちろん、一応物置小屋も修理して

中に、カルシウムを土魔法で集めて

オレ?の、なれはてらしき者も

作っておいた。


じゃあ、なぜ?

身体がうずうずする!かって?


まだ、吹雪が続くのと

まだ、元の世界に戻れない

苛立ちと、

ずっと、帝国からの

吹雪攻撃を食らって

放置か!この腰抜けどもめ!

と怒鳴ってやりたい

苛立ちが、オレを

動かそうとしていた。


そして、その準備を始める。


今は、隠し書架ではなくて、

父親の書斎の棚に、あった本を

呼んでいる。


錬金術だ!

そして、生命魔法の書物である。


武器庫の壊れて廃棄された

金属を使って

今のオレにあった武器を作る!

俺しか使えない

魔導武器を作るのだ!


地面に、魔法陣を

描かなくても魔力生成、

生命力生成が出来るように

靴にその魔法陣を組み込む。


もちろん俺以外が触れば

電撃が、来るように仕込む。

解読されそうだったら

自動分解するようにした。


そして、時空魔法を使って

マジックバッグを作る。


無限インベントリー魔法は

まだ自分の修練度が低いので

無理だった。


まぁこれから鍛えていこう。


そして6月!

あっという間に来てしまった!


しかし!

外は吹雪!

ざけんなよ!


しかし、鎧とかできたけど…

服がボロボロだ!


なので、クソ兄弟達の部屋に

入ってなにかあるか

探すことにした。


次女の部屋からは、

神聖魔法の魔導書が、出てきた。


なぜか…

長男の、部屋からは俺が読んだ

初級魔導書の初めの10ページにも

満たない、易しすぎる

魔導書しか出てこなかった…。


双子の部屋からは

暗殺術とか、毒の作り方とか…。

怖いよね〜!


脳筋の三男の部屋から

男と男のラブロマンス小説が

出てきた。

へ〜知らなかった…。


あのクソビスガスの部屋は

魔法でロックされていたが

簡単に開けて

中を見ると…


ハァ?

なんだって?


日記を、見てかなり

ムカついた!


つまり…俺を殺そうとしていたのは…。


俺は、この日記を読んだ

その日から、デカ容量の

マジックバックを沢山量産して

いった。


この日記には、

このルットライン家の裏で

当主のルベイドが妻に

裏切りられていた事が

書かれていた。


長男!次女!三男!そして双子!

皆父親が違う!


そしてその父親は当主ルベイド

ではない!


しかし、

「あまりにも俺に似てないよな?」

なんて、顔を合わせると

3日に1回は、ルベイド(父)が

ビスガス(母)に言うので、

まずいと思ってルベイドと

作った子が、オレ(シックス)

だったと言うわけだ。


しかし、このビスガスは

妊娠したときから

虚弱体質に、なるように

生まれてすぐに死ぬように

お腹の胎児に呪いをかけたらしい。


なるほどね!

女神が言っていた

遺伝子的に生きる力が弱い

身体ってこういうことかよ!


ふ〜ん!

呪いを黙認して、虚弱体質の

人間を作るのを推奨したのか!


そして、なぜか…、

なかなか死なないから、

自分の子供に命令して、

虐待をさせていたってことは?


オイ!

あの女神…。

殺しも、

認めていたって事だよな?!


何が、魂を抜く事は出来ない?

魂を登録したから

戻すのは難しいだ!


あの白い空間で言われた

事は全て嘘か…。


これは、証拠だな!

ビスガスの不貞の証拠だが、

俺が、受けなくていい罰を

不当に受けた証拠だな!


全ての証拠を、保全する

必要があるのと

奴らに、雪崩で破壊されて

書物なども、

全てモンスターとかに荒らされて

しまったと、偽装する

必要があるな。


その日から、俺は奴らの服を

裁縫で作り直して

いらない、長男の易しすぎの

大量の魔導書を元に、

散乱した魔導書を偽装する。


そして、必要な書物や、公文書や

一応父親の書斎道具を全て

保全する。



そして、物置小屋の偽装死体は

撤去した!


死んでいない可能性を

父親に知らせるためだ。


そして、床にビスカス達の非道を

まだ習っていないはずの文字を

血文字で書いて置いた。


死亡を偽装してやり直す

方法もあるが、

腹が立つから、準備が出来たら

立ち向かう事にしたからである。


そして屋敷の結界を解いて、

ビスカスの部屋は雪崩で崩壊

したように偽装をする。


さて、もう8月だ!

しかし、まだ吹雪である!


古代都市が崩壊した禁書魔法?

怖いな…。


魔法陣魔法も禁書魔法らしい。

使い方を、しっかりとしないと…。


さて、裏山にマジックバックを

隠さないといかないから、

裏山に行くと、

モンスターに襲われる襲われる!


魔力生成と、生命力生命の魔法陣を

全開出力にして

魔法を乱射しまくる!


「ファイヤーランス!」

「ウインドカッターストーム!」

「ロックシャンベリン!」

「アクアカッター!」

「ライトセーバー!」

「ダークシールド!」

「空間断絶!」


ハァハァハァハァ、


山と積み上がるモンスター!

そうだよな!

コイツラも、この吹雪で

飢餓状態なんだよな!


3歳の身体には、こたえるよ…。

いきなり、初モンスター討伐で

152匹討伐で、

しかもモンスター図鑑だと

B級モンスター1体 

ダークシャドウパンサー


とか、あとC級モンスター50体とか、

もう嫌…

あ!

三男の持っていた教科書を参考に

討伐部位?だけをとって

モンスターの死骸を、ビスカスの

部屋付近にばら撒いておいた。


よし!偽装補強完了!(笑)



そして、また別の所に

穴を掘って証拠を隠しておいた。


そして、山の中に秘密基地も

建設する。


そして、襲って来る

モンスターを討伐していって

やっと裏山の山頂に

行けるようになったのが

8月の終わりであった!


時空間魔法で、マッピングを

出来るようになるまでが苦しかった。


そして、新開発の

ジェットスノーボード!


これで、俺は中身は30!

身体は3歳の迷探偵だせ!


って、ハァ虚しくなってきた。


まぁ、いつ俺が元の世界に帰還して

この身体を使う奴に

入れ替わっても、しばらく生きていける

金と、食料と、地図と、

お手性のポーションと、

どういう状況なのかを、

書いた引き継ぎの手紙を

入れたマジックポーチを

腰にいつもつけている。


引き継ぎは、大事!


さて!

いくらなんでもそろそろ

帰還していい頃だと思うのだが、

今日から9月!

この吹雪が、吹き荒れるせいで

このルットライン領は

飢饉発生が確実になった。


こうなったら、

山越えして、その禁書魔法を

まぁ、帰還前の最後の

イベントって事で、

見せてもらって、

破壊出来たら、やってやろうと

思うわけよ!


ハァ…

逃げた長男達に比べて

なんて俺は親孝行なんだろうか!


なんて、1回しか見たことが無い

父親の朧気過ぎるあやふやな

記憶映像を思い出して

そうだ、絵に描いて

物置小屋に署名入りで置いておいた。


さてと!

山越え!


帝国領に入った!


□□

次回!

3歳児の冒険!










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