2022年12月6日 俺は後数センチでミンチ肉になっていた

ダークネスソルト

これは俺が体験したリアルである


2022年12月6日

俺は死にかけた。

文字通り、死が見えた。

強烈な死が避けようのない死が、気が狂ってしまいそうな程に死が見えた。


さて、何が起こったのかを簡単に説明しよう。


その日は某呪術漫画の新刊を買いにとある本屋さんに自転車を漕いでる時に起こった。

信号に引っかかって、信号長いな、なんて思いながら青信号になるのを待っていた。


向かい側には自転車に乗っている男性が一人いた。

こういう時、俺とこの男性の場所を入れ替えれたら楽だな、なんて馬鹿なことを考えていたら、信号が青になり、男性が自転車を漕ぎ始める。

それを見て、俺も行くかと思い、自転車を漕いた瞬間だった。


おそらく時速60、70キロは言ってるであろう、頭のおかしな赤色の車が俺の自転車を軽くかすめるように目の前を通り過ぎた。


もしも、俺がもっと早く自転車を漕いでいたら、確実に俺は今頃見るも無残なミンチ肉になっていた。

そう確信を持てるレベルのスピードで車が突っ込んで来た。

そしてその赤い車はそのまま何処かに走り去っていた。


もちろん信号は赤であり。

あの赤い車は信号無視をしているということだ。

更に言えばスピードもかなり出ていたから、この付近の法定速度である40キロは守っていなかった。

ガッツリの確実な言い訳のしようがないレベルのスピード違反であった。


俺は余りの一瞬の出来事で、最初は何が何だか理解が出来なかった。


ただ、恐怖を死を感じた。


俺が死を感じて心臓をバクバク鳴らしていたら、自転車に乗っていた男の人、オジサンが俺の方に駆け寄って、「あんた。大丈夫か」と心配をしてくれる。


その言葉を聞いて「あ、はい。大丈夫です」と言った。


「危なかったね。本当に心配したよ」

とオジサンに言われて、少なくとも他の人が客観的に見て、明らかに危ないと分かるレベルのスピードを出して、赤信号を無視した頭のおかしい車であったというのが分かった。


ふつふつと怒りが湧いて来た。

あの赤い車に対して濃厚で強烈な怒りが湧いて来た。

後少し何かしらの歯車がずれていたら俺は死んでいた、ないし、大けがをしていた。

なのに、その赤い車はのうのうと生きているし、おそらく俺をひき殺そうとしたこにも気が付いていないだろう。

そのことが俺の怒りを更に加速させる。


ただ、今それを言っても仕方がない、俺は信号が赤になる前に、俺を心配してくれたオジサンに「ありがとうございます。大丈夫です」とお礼を言って信号を渡り、本屋に向かった。


そして本屋に付いた瞬間に俺は膝から崩れ落ちた。


文字通り、膝から崩れ落ちた。


さっきまでは本屋に行こうという目的があったのと、また殺されかけることがないようにという理由でかなり緊張した状態で周りを警戒しながら自転車を漕いでいたからだと思う。

だから、割と大丈夫だった。


ただ、その緊張の糸の様なものが途切れた瞬間に恐怖が湧いて来た。


俺がもしも後数センチ前に出ていたら自転車が当たって吹き飛ばされていたと思う。

もしも数十センチ前に出ていたら今頃思いっきりはねられてミンチ肉になっていた。

これは確実だ。

断言が出来る。

あの赤い車はそれだけのスピードを出していた。

もちろん、信号を渡る前に右左確認しろよと言われれば確かにその通りなのだが、そんなもの一々確認してる人の方が少ないと思うし、何よりも、いきなり法定速度無視の頭のおかしいレベルで速度を出している車が信号を無視して突っ込んでくるなんて予想が出来るわけがない、もしも、見ていたとしても車止まるだろと思ってると思う。

ただ、あの赤い車は止まらずにアクセルを踏んだ。


もはややっていることは犯罪と何ら変わりはない、大げさかもしれないが殺人未遂と言っても良いと思う。

もしかしたらば俺はひき殺されていたかもしれないし、偶々、その時俺が別に急いだりしていなくて青信号になってから数秒程止まっていたが、急いでる人だったら、もしも反対側にいたオジサンだったら、多分、ミンチ肉になっていただろうし。

もしも、元気溢れる小学生とかが勢いよく出てたら、これまたミンチ肉になっていただろう。


俺もミンチ肉になっていた可能性がある。


それを考えれば死というのが明確に頭に思い浮かんだ。


心臓がバクバクとうるさく音を立てる。

軽く痛みが走る。

足はがくがくと震えて、心なしか手も震えだし。特に寒くもないのに、厚着をしてる筈なのに、恐ろしい程の寒気が襲い掛かってくる。


あくまでたらればではあるが、何かしらの歯車がずれていたら俺はミンチ肉になっていた。


死んでいた。死んでいなくても大けがは負っていた。


そう考えれば恐怖は更に俺に重くのしかかる。

恐怖が俺を押しつぶそうとしてくる。


実際にそのレベルであった。


目の前で本当にあと数センチの所ですれすれで猛スピードで車が突っ込んで来た。

目の前を横切った。

それは人がミンチ肉になるには十分な速度であった。

そして死というのをリアルに経験したんだ。

あと一歩の所で死んでいたというのを感じたんだ。肌で魂で死を感じた。


700キロ程ある鉄の塊が時速60、70キロで突っ込んでくる。


恐怖以外の何物でもない。


PTSDというのがある。


心的外傷後ストレス障害・・・命の安全が脅かされるような物事によって強い精神的な衝撃を受けてしまう。その結果、著しい苦痛や、生活機能の障害をもたらしてしまうストレス障害。


俺はそんなPTSDにかかってしまったのではないか、そう思ってしまった。

いやまあ、症状がまだ1か月経っていない場合は急性ストレス障害っていう筈だから、PTSDではないけど、まあそこは一旦、置いておこう。


ただ、何が言いたいかと言うと、軽くないレベルでトラウマになる程の衝撃であり恐怖であったということだ。


以上。


これが俺が2022年12月6日に経験したこと。


当たり前の話だけど、俺をひき殺しかけた、あの頭のおかしな赤い車の運転手は分かってないし、犯人なんてのは捜しようもない、仮に探して、探し出したところでたいした罪にも問えない。


まあ、諦めるしかないというわけだ。

という訳で俺はもしも何かあった時の為にヘルメットを買って今は安全運転を心がけながらヘルメットを着用して自転車を漕いでいます。


もしもこれを読んでる人で、車を運転している人がいれば、信号無視とスピード違反は危ないので止めましょう。

自転車を漕いでる人がいれば、世の中には頭のおかしな人間がいっぱいいますし、ヤバい車はいっぱいあるので、安全運転を心がけてヘルメットを着用しましょう。

といっても逆もまたしかりであり、自転車漕いでて、頭のおかしな自転車乗りはいっぱいいますが。(明らかに駄目な場所でのろのろと車道を走る爺さん、スピードめちゃくちゃ出したり、フラフラ運転したり、10人とかいう人数で全ての道を防いで運転する、頭のおかしな。小学生や中学生や高校生とか、マジで○○高校の馬鹿運動部がいつも10人以上で自転車を漕いでクソ程危ない)

以上、私怨がかなり入りましたが、まあ。

書きたいことかけたので私は満足です。


いわゆる0721小説って奴ですね。

草。






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2022年12月6日 俺は後数センチでミンチ肉になっていた ダークネスソルト @yamzio

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