第40話
だけど、一番近くにいて一番青っちを見ていたからわかることがあった。
青っちの笑顔はときどき苦しそうに引きつり、そして額に汗が滲んでいく。
そんなとき、舞はこっそりみんなにそのことを伝えて、自然に病室を出て行ってもらった。
青っちは、みんながいなくなると顔を歪めて苦しんだ。
舞はそんな青っちの体の透けている部分を丹念になでる。
そうしていれば色が戻ってくるのではないかと願うように、強く、優しくなでる。
そして「大丈夫、大丈夫だよ」と、囁き続けるのだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます