第4話 異世界について1

部室棟から出ると、一つ一つが中世ヨーロッパにある城かのような建物が道を隔てて並んでいて、制服を着た多くの学生たちが話をしながら歩いていた。元いた世界のチェック柄のシャツを着て、ダサい服装にメガネがテンプレの大学生たちとは天と地の差だ。


「ここは帝国魔法高校。魔法の才能を見込まれた若者たちが国の各地から毎年試験を受けて入ってくるんだ。」


元の世界の異世界転生アニメを参考にするとおそらく五つの的に魔法当てたりするやつだろうか。


「魔法って? 火出したり風吹かせたり雷落としたりできるの?」


そう聞くと


「だいたいイメージ通りかな。この世界では国民全員が魔法を使えるんだ。才能がある奴は強力な魔法が使えたりして国の戦力になるからこうして帝国魔法高校に集められてるんだ。」


やっぱり魔法の概念は持ったイメージ通りだったようだ。


そんなこんなで色々と話しながら学校の敷地内を歩いて学食についた。

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