第3話 異世界初の会話

入ってきたのは金髪で高校生ぐらいの格好よく可愛いとも表現できるような青年だった


「君、見慣れない顔だね。僕はユリエル、君はなんていうの?」


そういえば元いた世界のアニメ研究会ではハンドルネームでお互いを呼び合っていた。そこから着想を得た俺はそれっぽい名前を名乗ってこの世界での名前にしてしまうことにした。


「俺はレオ、よろしく! けどこの世界のことは色々事情があってまだよくわかってないんだ。」


そう伝えると


「事情は君も隠しておきたいことかもしれないし、深く詮索するようなことはしないよ。いまちょうど昼休みが始まったところで一緒に昼を食べに行く人をちょうど探してたんだ。」


とのことなので、制服を着ていないことで浮いたりしないか心配しながら、とりあえずこの世界でずっと生きてきたであろう彼の後をつけて部室から出ることにした。

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