第2話 扉の先の世界
扉の先には真っ白な世界が広がっていてその先に別の扉が開いているのが見えた。戸惑いながらも考え事をしているとどこからともなく柔らかい声が聞こえた。
「これからあなたが行くことになるのは実力主義の剣と魔法と超能力の世界。あなたには特別な能力のを授けることにしました。言われなくてもすぐに気づくことになるでしょう」
これ明らかに転生ものでよくありがちな女神様的なやつじゃないですか。散々毎日部室で流れてるアニメでありがちなあれじゃないですか。などと思いつつ向こう側の扉に向かって突っ走ってくぐり抜けた。
その扉の先にあった世界はなんと今までいた世界とは全く別の雰囲気の漂う部室だった。どうやらベランダ側の扉から入ってきたようだ。窓から外を眺めると中世風の街並みに、賑わう商店街、学生たちの騒ぐ声まで聴こえてきた。授業中だろうか。壁にはオシャレな制服。
「夢にまで見た異世界ってやつじゃん」
異世界の部室を物色しているとここは異世界の中でもアニメ研究会であり部室はルールも知らないボードゲームサークルと兼用しているようであった。
しばらくするとチャイムが鳴り響き、いることがバレないようにと急いでロッカーの中に隠れようとした。すると不意に部室の廊下側の扉が音を立てて開いた。入ってきたのは
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