アニ研部員の異世界転生英雄譚

@gordon_on_rail

第1話 仮面二浪の密かな期待

「今日も生命科学の再履めんどかった」


 独り言の多い俺は22歳。二浪して漸くの想いで大学に入ったもののイマイチパッとせず、こうして今日もアニメ研究会の部室にのこのことログインボーナスをとりにくるわけだ。世間はクリスマスの準備に追われていて4限終わりだし誰もいるはずもない。雀卓が床の面積の半分を占め、いつも散らかっているような部室の掃除を仕方なくすることにした。


「チェスの本落ちてるじゃん、この調子でなんかのはずみで運良くナーロッパにでも異世界転生しないかなぁ」


 そういえばそうだった、ほとんど部室に来ないチェスサークルとはなぜか名目上は共同部室だった。そんなことには気を取られずに作業を続けよう。


 片付けでは隅々まで目を光らせて古のオタクたちの遺産、麻雀の点棒など様々なものが見つけた。その中でも一際目を引いたのがロッカーの裏に隠れていた扉だった。不思議に思った俺はロッカーを無我夢中でどかし、何かが起こるかもしれないとワンチャンを賭けて裏にあった扉を開けてみた


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る