第16話 ケイの家

「えっ!そうなの・・・!?」


「当たり前じゃ!私は、お主の式神なんじゃから!」


「・・・そっかぁ!

それは、いいんだけど・・・コレから!ずっと付き纏うの・・・?」


「付き纏うとは、心外じゃが・・・まぁ、そう言う事になるのぉ・・・。」


「たまには・・・1人にしてくれる?

それが、出来なきゃ姿を消せる・・・?」


「まぁ・・・どちらも出来るが・・・

なら!こんなのは、どうじゃ!?」


すると・・・


クラマは・・・ポンっ!と煙に包まれると


可愛らしいフォルムの白狐へと変身した。


「うわっ!凄くいい!!!

首元の大きな鈴もキャラ立ちして、とても似合ってるよ」


佳が、喜んでいると・・・


クラマは、佳の頭にポンっ!と乗って来た。


「それは、なによりじゃ!」


「あれ!全然、重く無い・・・」


「もともと我らに体重など!存在しないよ。」


「へぇ〜・・・そうなんだ!

これなら問題ない!それじゃー・・・帰ろうか。」


「そうじゃな!」


「それじゃあ!また、明日ね。

花子さん!」


「ええ・・・また、明日!待ってるわね。」


「・・・なんじゃ!?お主は、コンのか?」


「・・・」


「全て呪いが、解かれた!

今は、この学校から解放され!私と同じく・・・何処にでも移動できるぞ・・・。」


「えっ!そうなの・・・」


「・・・でも、私・・・帰る家ないし・・・。」


「なら!家に来なよ!花子さん!!!」


「・・・行っても・・・いいの・・・?」


「当たり前じゃないか!」


「迷惑にならない?」


「全然!ならないよ。

むしろ!大歓迎さ!!!」


「なら、お願いするわ・・・。」


「じゃー!皆んなで、帰ろう。」


そうして、3人は・・・佳の家に帰る事に


佳の家に到着すると・・・


「これが!佳くんの・・・お家・・・・・・

ものすごく大きいのね。」


「まぁ、コレが本当の家って訳では無いんだけど・・・

とりあえず今!僕が、暮らしている家だね。」


「・・・はぁ・・・・・・。」


「まぁ、気にしないで!入って、入って!」


「えぇ・・・。」


とりあえず!佳の家に入る事に・・・


玄関を開けて中に入ると・・・綺麗な女性が、出迎えてくれた。


「ただいま〜」


「初めまして!佳くんのお友達の花子と申します。」


「はい!

佳様のお友達の花子様で、いらっしゃいますね。

どうぞ!中へお入り下さい。」


「あっ!はい・・・ありがとうございます。」


「荷物をお預かりしても・・・よろしいでしょうか?」


「いえっ!そんな・・・大丈夫です!

佳くんのお母様!!!」


「・・・」


「あっ!花子さん・・・その人!僕のお母さんじゃないよ。」


「えっ・・・!なに?」


花子が、きょどきょどしていると・・・


「その人は、家政婦さんだよ!」


「あっ!そうなの・・・ごめんなさい!

わたしは、てっきり・・・!」


「いえ!説明不足で、申し訳ございません。」


「いえ!こちらこそ・・・ごめんなさい・・・」


「あっ!

島さん・・・今日から花子さん!家に住む事になったから

いろいろ用意できる!?」


「かしこまりました。

食事の用意が出来ておりますので、先にお召し上がりになって

お待ちになって下さい。」


「いつも!ありがとう。

じゃー・・・行こうか!花子さん。」


「は‥はい!」


そうして、リビングに移動すると・・・豪華な料理が用意されていた!


それを見ると・・・


クラマが!ポンっ!と・・・人の姿へと戻った。


「どうしたの・・・!?クラマ?」


「なんじゃ・・・私も一緒に食事を取ろうと思ってな!」


「あっ!そう言う事か・!

皆んなで食べた方が、美味しいからね。

じゃー!座って、座って!!!」


そうして…皆んなが席に着き!


食事を始めると・・・


クラマが粋良いよく食べ始めると!


「クラマ・・・そんなに急がなくても食事は、逃げないから!」


そう言って、佳くんは笑っていた。


その時・・・わたしは、思った。


きっと!佳くんは、いつも1人で食事を取っていたのだと・・・


私だけでは、なかった。


佳くんが、帰った後は学校で1人・・・


もう、慣れてはいたが・・・


佳くんは・・・どうなんだろう・・・・・・


そんな事を考えていると!


「ただいまぁー!」

「帰ってるのかー‥佳!」


など!と言う声が聞こえて来た!

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