第15話 体探し

「じゃー・・・

クラマ!これで、契約成立ね。」


「ああ・・・

新たな我が主人!何かあれば、わたしを頼れ!力になろう。」


「うん、よろしくね〜!

・・・で!花子さん!全ての呪いが解かれたけど・・・どう?」


「・・・どう?と言われても・・・

とくに変わりは、無いわね。」


「う〜ん・・・

じゃー!記憶とかは・・・体の封印場所とか・・・!?」


「・・・全然!分からないわ。」


「・・・呪いを解く意味って、合ったのかな・・・!?」


「それは、もちろん!あるぞ・・・!」


「えっ!そうなのクラマ・・・」


「ああ・・・呪いを解かなければ!体を見つけても戻れんし!

それに、我らを倒す前に体を探しては・・・

妨害にあって探しにくいであろう。」


「まぁ〜・・・確かに・・・・・・。

所で、クラマは花子さんの体の封印場所知らないの?」


「知らん。

人間など興味無い!

こやつの体は、リーダーである。

鏡じじいが、知っておるぞ・・・」


「えっ!アイツ・・・リーダーだったの!?」


「ああ・・・あやつの提案じゃからのぉ・・・」


「マジか・・・!

アイツ!花子さんの体の封印場所!教えてくれるかなぁ〜・・・?」


「とりあえず・・・ダメもとでも、行ってみましょう。」


「そうだね。」


そうして、3人は教室を出て!廊下を進むと・・・


大きな鏡がかけられてる階段の中間へと

やって来た。


「おぉーい!鏡じじい〜・・・いるかぁ〜・・・」


「・・・」


無反応・・・


なので・・・佳は、鏡を叩き!


ダンッ‥ダンッ・・・ダン!


「おぉーい!居るんだろ!出て来いよ!」


「佳くん!そんなに強く叩いたら鏡が割れてしまうわ・・・。」


「確かに・・・くそ〜!アイツ・・・居留守なんて使いやがって!」


すると・・・クラスが、鏡に手を入れ!鏡じじいを引っ張り出した。


「何をする・・・!やめてくれ!

もう・・・そのカギとは・・・関わりたく無い・・・!!!」


姿を現した!鏡じじいは、両手が折れ!


なんとも痛々しい!


「おい、どうしたんじゃ?鏡じじい・・・!?

その腕は・・・?」


「あっ!それは・・・その・・・

実は、僕が・・・

負けたのに!何度も、しつこいから・・・両腕折った。」


「・・・・・・・・・さすがじゃな・・・。

どうりで、鏡じじいが出て来ない訳じゃ・・・」


「まぁネェ〜・・・」


そう言って、後ろ髪をかき上げた。


「所で、何のようだ!?」


「あっ!そうだ・・・

鏡じじい!花子さんの体の場所を教えておくれよ。」


「ほぉ・・・お主ら!

まだ、見つけておらんか・・・」


「そうなんだよ!だから・・・鏡じじいが、知ってるなら教えてよ。」


「そうだなぁ・・・

誰が、教えるもんか!バカが・・・」


その言葉を残して!鏡じじいは、鏡の中に消えていった。


「あっ!」「あれ!」「・・・」


「逃げられた!クラマ・・・また!引きずり出して・・・」


クラマが、鏡に手を入れようとすると・・・


「無理じゃ!ロックがかかっておる!」


「うわ・・・最悪…

自力で探すしか無いか・・・」


「そうじゃな・・・まぁ、3人探せば!

すぐに見つかるじゃろう。」


「それも・・・そうだね。

じゃー!花子さんの体探しは、明日からで良い・・・?花子さん!?」


「ええ・・・勿論よ。」


「じゃ〜・・・僕は、そろそろ帰るね。」


「分かったわ!」


そうして、学校を出て!


3人は、校庭まで移動をすると・・・


「またね・・・2人とも!」


そう言うと・・・


「何を言っとるんじゃ・・・!?

私も着いていくぞ!」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る