第14話 コックリさん・・・その2
僕の攻撃が、コックリさんをかすめると・・・
「小わっぱ!待て・・・」
「なに?良いところなんだから止めないで!」
「いや!しかし・・・
わっぱのその棒に付いてるお札!
その札は、誰が書いたものじゃ!?」
「あ・・・これ!?
・・・これは、お爺ちゃんが書いたのかなぁ・・・?
分からないや!」
「いや!そこをしっかりと教えてくれて!」
「そう言われても・・・適当に持って来た物だから・・・・わからないよ。」
「なら・・・わっぱのお爺さんは、ギンコと言わんか・・・!?」
「ギンコ・・・あっ!うん。
多分!爺ちゃんの名前、銀子で合ってるよ。」
「そうか!やっぱり・・・ギンコじゃったか・・・」
「お爺ちゃんを知ってるの?」
「あぁ…ギンコか・・・懐かしいのぉ・・・
実は・・・」
実は、コックリさんは
うちの爺ちゃんの爺ちゃんの頃から家に仕えていたらしく。
今のお爺ちゃんが、当主になった頃に
この学校に召喚され!
それから戻れなくなっていたらしい・・・
「へぇ〜・・・
じゃー!続きを始めよう。」
「いや!いや!待て、待て!!!わっぱ・・・
わたしは、お前とは戦えぬ!」
「何で!?」
「当たり前でしょ!佳くん」
「そうじゃ!お主は、我が主人の子孫・・・
それが分かった今は、戦えぬ!」
「そうなの・・・
別に気にしなくていいのに・・・」
「何言ってるの!佳くん!!!
コレで!コックリさんと戦う出用が、無くなったのよ!いい事じゃない。」
「あっ!そっか・・・
戦いが、楽しくて!つい、当初の予定を忘れていたよ!」
「忘れないで!大事な事よ。」
「ごめん!ごめん!
じゃー!コックリさん、コックリさん!
花子さんの呪いを解いておくれ・・・!」
「あい!わかった。」
すると・・・花子さの呪いは解かれ!
これで!全ての呪いが解かれた!!!
「後は、体を探すだけだね。」
「そうね。やっと・・・ここまで・・・
佳くんと出会ってからは、早かったけど・・・」
「で・・・!コックリさんは、どうするの?
このまま学校に居るの!?」
「いや・・・分かった今なら!
お主の式神に喜んで!なろう。」
「そう!じゃー・・・
式神の契約って、どうすればいいの?
書面に一筆残す?」
「何を言ってるのは、分からんが・・・
わたしが、主人と認めたお主が!名前を付けてくれ!」
「それだけで!いいの!?」
「あぁ・・・名前が気に入れば!すぐ式神になろう。」
「分かった!じゃー・・・ポックリさん!」
「・・・いやじゃ!!!」
「なんで!?」
「ふざけるな!もともとコックリさんも・・・
わたしの名前では、無い!
お主ら人間が、勝手に呼んでる名前であろう・・・!」
「・・・なら・・・九尾だから・・・Qちゃん!」
「いやじゃ!!!」
「即答かよ!」
「当たり前じゃ!!!そんな・・・ふざけた名前!嬉しい訳がなかろう!!!」
そんな言い合いを2時間ほど続けた後・・・
最終的には、【クラマ】と言う名前に決まった。
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