第13話 コックリさん

それは、あの有名な!


真ん中に鳥居を書き!となりに・・・

【YES】【NO】下に五十音を書いた紙!


そこに10円玉を置いて・・・準備完了。


2人は、10円玉に指を置くと!


「では・・・いきますよ!佳くん・・・」


「あ・・・うん・・・」


『コックリさん、コックリさん、いらしゃいましたら・・・お越し下さい・・・」


すると・・・


教室に禍々しい妖気が、立ち込めた!


「わたしを・・・呼んだのは・・・オマエ達・・・か・・・」


「うわっ!こんなんで、本当に現れた!」


「オマエ達・・・わたしを・・・バカにしているのかぁ・・・」


「いえ!バカには、していません。

お願い事があって、お呼びしました!」


「ほお・・・それは・・・なんじゃ・・・!?」


「実は・・・花子さんの呪いを解いてもらいたいんすよ〜・・・」


「ほお・・・それは、それは!

じゃが・・・ならん。」


「それは、何でですか?」


「わたしは、人間が嫌いじゃ!だから・・・

人間の頼みなど!聞いてやらん。」


「へぇ〜・・・何で?人間が嫌いなんですか・・・?」


「それは!!!人間が、わたしを・・・この学校に閉じ込めたからじゃ!!!」


「詳しく聞かせてもらっても良いですか・・・?」


ともともコックリさんは、近くの稲荷神社に仕えてたらしく・・・


ある時・・・


この学校で、コックリさんを行った生徒達のせいで・・・


この学校に召喚されたらしい。


しかし、何度かは帰ることができたらしいが・・・


また呼ばれる!


そして・・・


途中で止めて!コックリさんを鳥居に帰してくれなかった生徒達に頼んで帰してもらおうと思って、その子達に近づいたら・・・


1人の事が、階段を踏み外し!


捻挫をしてしまった。


それをコックリさんの呪い!とか言って!


コックリさんをやる者が、めっきり居なくなると・・・帰れなくなった。


「しかも・・・わたしを呼び出して!

聞いて来る事は、皆んな同じじゃ!!!

誰が!誰を好きだの!なんだの・・・

だれだれくんの好きな人を教えて!だの・・・


知らん!!!そんな事、どうでもいい!!!

くだらん事で、わたしを毎度毎度!呼び出しやがって・・・・・・・・・・・・!!!」


「それは、それは・・・お気の毒に・・・

では!こう言うのは、どうでしょう!」


「なんじゃ!!!」


「僕達が、コックリさんを戻してあげます!

ので・・・花子さんの呪いを解いて下さい。」


「嫌じゃ!!!」


「なぜ?」


「もし、お前に戻してもらった後に

誰かが、わたしを呼んだら!どうするんじゃ!!!意味がなかろう!!!」


「そうですね・・・」


「・・・」


「ならば!僕の式神になるのは、どうでしょう。」


「おぬしの・・・ふざけるな!

わたしが・・・何処の誰とも知らぬ小わっぱ!

なんぞに支えてたまるか・・・!!!」


「そうですかぁ・・・良い案だと思ったのですが・・・

仕方ないですね・・・なら殺します。」


「フンっ・・・お前みたいな小わっぱが、わたしに勝てるとでも思っているのか・・・

その思い上がり!後悔させてくれるわ!!」


「ヤレるもんなら、やってみろ!!!」


「ちわ!ちょ‥っと、佳くん!出来るだけ!

戦闘は、避けてって言ったじゃない!!!」


「え!ても・・・言う事聞かないから・・・」


「何で!上からなのよ・・・!!!」


「ごちゃごちゃ五月蝿い!行くぞ!小わっぱ・・・」


すると・・・


コックリさんは、隠していた九つの尻尾を伸ばして


その周りに、九つの青い火の玉を出し始めた。


「おお・・・!!!

九尾だったんだ!!!これは、強いね。」


「たから言ったじゃない!!!」


花子さんが、怒ると・・・


「喰らえー!!!」


コックリさんが、九つの火の玉を投げつけて来た!


僕は、それを・・・


右から左へ受け流すと・・・


残りを打ち返した!


「ほお・・・打ち返すとは・・・なかなか、やるようじゃな!小わっぱ・・・」


「へッ‥!

まだまだ!こんなもんじゃないぜ!!!」


僕は、カッチカチの妖怪退治棒ー!で、殴りかかると・・・


コックリさんが、それをかわすと・・・


僕が振った轟音が、鳴り響いた!


それに、ヒャッとしたのか・・・コックリさんは、僕から距離をとった。


僕は、休む事なく!ワイルドに襲いかかった!


そして・・・


バゴーーン!!!


コックリさんに一撃が、入ると・・・


「僕の方が、速いみたいだね。」


「ぬかせ!小わっぱ・・・」


それから・・・僕とコックリさんは、踊るような攻防を続けるも・・・


最後は、案外あっけないものだった。

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