第6話 ドラッグストア

「らっしゃいませ。」いの発音が聞こえない暗く元気ない挨拶に迎えられドラッグストアに入店しました。オーバードーズをやってみたかったのです。薬それだけを持ってレジに持っていきました。

店員は目も合わせません。

冷たいなぁと思っていると薬剤師がやってきました。最近はわたしと同じ考えをする人がいるもんだと初めて知りました。

支払いが終わり、最後袋に入れられた薬を受け取る瞬間にだけその店員は私に目を向けました。

私は鳥肌が立ちました。

相手も鳥肌が立ちました。

 


ぼーっとするばかりでした。

ニカはもう一人の私みたいな、そんな存在でしたから。

ぼーっと私は前ちゃんの住むアパートのベランダから山を眺めていました。

したら、ユーフォーが見えました。

子供の時以来です。

なんの感動もありません。

前ちゃんが帰ってきました。

「おかえりー。」

「ねぇ。今日は舌、良いよ。」

とわたしが言った瞬間でした前ちゃんの最期は。


やっちゃったと思いました。

もう本当に地獄に堕ちるだけだと、思ったんです。


そうしてわたしも死のうと決心しました。

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