第8話 テスト勉強
テスト期間に入る1週間前。
範囲を予想しながら復習の日々が始まった。
赤点は1度も取ったことはないが、念には念を。
そんなことを考えて図書室で勉強をしていると、少し離れた所に
彼女の隣には
黒髪でリボンを使ってポニーテールにして、可愛い物好きなのだろか。
筆箱はピンクのモコモコ、シャーペンはゆるキャラ、鞄にはぬいぐるみのキーホルダーが付いている。
夏焼さんは隣のクラスの生徒で、門倉さんと同じ部活仲間だから、おそらく友達だろう。
それで枋木さんも友達という。
つまり、友達の友達は友達、というやつだ。
3人は楽しそうに時にダレながらも勉強をしていた。
ほっこりするものだ。
あまり見ていれば気づかれる為、また勉強に集中する。
※
勉強が終わり、腕を上にグーッと上げて伸びをしながら、視線をキョロキョロしたら、いつの間にか枋木さんは1人になっていた。
門倉さんと夏焼さんは先に帰ったのだろう。
声をかけに僕は枋木さんの所に向かった。
「枋木さん」
「あっ、
ちょっと驚いている枋木さん。
「テスト勉強?」
枋木さんは首を傾げて聞いてきた。
「まあね」
「私もさっき友達とね」
「そうなんだ」
見ていました、こっそりと。
キモいな、ごめんなさい。
「今から帰るの?」
「そうだけど?」
枋木さんはもじもじしながら、良いのかな?断られたら…なんて顔でこう言った。
「時間あるなら、どこかでお茶しない?」
ちょっとしたお誘いに僕は「いいよ」と快諾した。
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