この作品を、自分の中のジャンル・カテゴリの枠の何処に入れたらいいのかわからないです。コメディ? 謎にリズムがよくて、言葉が何故だか脳細胞に焼き付く感じで……。
読み終えた後の、言葉に一切まとまらない読後感に他の人も巻き込みたくて、ついにレビューを書いてしまっています。読んだのは数週間も前なのに、説明できない後味が、時折私にこの作品の存在を思い出させ、これは一体何だったのだと、答えの出ない哲学的な問いを自分にしてしまうのです。
短編なのであらすじを説明するまでもないのですが、カニが届くから早めに帰らなければならない。ただそれだけなんです。
鮮明に記憶に焼き付く夢を見たような、そんな話です。