【最終回】撮りあう僕達

 この前言った通り、佳奈ちゃんは僕の問わず遠慮なく撮ってくる。


そういう発言を聴いているから、いつ撮られても良いようにしてるけど、彼女の家のトイレを借りている時に乱入されて撮られるのは、予想できないよね…。


佳奈ちゃんは、撮った画像をすぐにパソコンに移している。

僕に消されない対策のようだ…。


…このままだと、僕は一方的に佳奈ちゃんに振り回されるな。

というか、もう振り回されてるか…。


佳奈ちゃんに対抗する術はあるのかな?



 佳奈ちゃんのベッドに移動する時、彼女に携帯を見られないよう近くに隠す。


撮られるなら、撮り返せばいいんだ。そうすれば大人しくなってくれるはず。

普通の画像では、佳奈ちゃんは怯まないだろう。


彼女が恥ずかしいと思えるところを撮らないと意味がない。

佳奈ちゃんが恥ずかしがることか…。想像がつかないけど、大丈夫かな?



 ベッドの上に座る僕と佳奈ちゃん。


「なぎちゃん。今日は何して遊ぶ?」

彼女は期待の眼差しを向ける。


「とりあえず…、脱ごうか」

これに対し、どう反応するかな?


「…良いよ♡」

佳奈ちゃんは脱ぎ出し、下着姿になる。


「なぎちゃんも脱いでよ。…脱がしてあげようか?」


佳奈ちゃんは脱がせたくてウズウズしてるようだ。


「そうだね。お願いしようか」


「任せて♡」


彼女は僕のベルトに手をかける…。


今の佳奈ちゃんは、両手が塞がっている。妨害されることはないな。

僕は隠していた携帯で佳奈ちゃんを撮った。


「なぎちゃん。撮ったな~」

脱がすのを止め、いらずらっぽく笑う佳奈ちゃん。


「今まで何度も撮られたからね。仕返しだよ」

さぁ、佳奈ちゃんはなんて言い返すかな?


「…やっと、なぎちゃんが撮ってくれた♡」


恥ずかしがるとは思ってないけど、喜ぶのは予想外だ…。


「撮り返すのが仕返しなんて、なぎちゃん可愛いな♪」


…おかしい。同級生なのに、年下扱いされている気が。

こればっかりは納得できない。ギャフンと言わせてやる。



 「佳奈ちゃん。これはどうかな?」

僕は彼女のパンツを脱がせ、強引に脚を開かせる。


大切なところが丸見えだ。


「…なぎちゃん。いくらなんでも恥ずかしいよ」

顔を赤くして僕を見つめる佳奈ちゃん。


ついに恥ずかしがったぞ。撮りたいのは、そういう顔だよ。

僕はこのチャンスを逃さず撮る。


「なぎちゃん。意外とSだね♡」


そうなのかな? 恥ずかしがる佳奈ちゃんをもっと撮りたい気持ちが抑えられない。

これをSっていうのか…。


「これからは僕も佳奈ちゃんを撮りまくるから、そのつもりでね」


「うん♡」



 こうして、僕と佳奈ちゃんは隙あれば撮りあうようになった。


彼女は僕の寝顔を撮ったことがあるし、僕は佳奈ちゃんのスカートの中に携帯を入れて撮ったことがある。


お互い恥ずかしいところを撮られているのに、嫌な感じがしない。


普通の恋人同士ではできない事をやるからこそ、僕と佳奈ちゃんはより深く結ばれたんだ。そうに違いないな…。

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