第19話 弓矢づくり(with一角)と虫対策(with麗美)

【異世界生活 5日目 8:00】


 俺はお腹が空いたのと、みんなが起き出す気配で目を覚ます。

 体を起こしてみる。

 『獣化解放』のスキルの後遺症は少し残っているが筋肉痛程度、昨日のように動けない程ではないな。


 俺は、体の痛みをこらえながら起き上がり、シェルター(家)から出てみる。

 クマに壊された明日乃あすの一角いずみのシェルター(家)も直っているし、麗美れいみさんのシェルター(家)だろうか、葉っぱに囲まれた三角の建物が新たに増えていた。


「おはよ、りゅう君。体調はどう?」

俺が起きたことに気づき、明日乃あすのが声をかけてくれる。

 俺も挨拶を返し、他の2人にも挨拶をする。


「ああ、筋肉痛みたいなものは残っているけど、動けない程じゃない。もう大丈夫だ。皆には心配かけちゃったし、昨日はやることたくさんあったのに手伝えなくて悪かったな」

俺は3人に回復の報告と昨夜のお詫びをする。


 一角いずみの方をちらっと見るが、一角いずみはいつも通り変わらない。明日乃あすのに気づかれないように普通に接しろ、ってアピールのようだ。俺も意識しないように気を付けよう。


「体調がよくなってよかったよ。おなかすいたでしょ? 昨日の夜、何も食べないで寝ちゃったし」

明日乃あすのがそう言って駆け寄ってくると、クマ肉と山菜の野菜炒めみたいな物を渡してくれる。


明日乃あすの、早起きして朝食作ってくれたのか?」

俺がそう言うと、明日乃あすのが恥ずかしそうにうなずく。


「妬けるね、この新婚夫婦め」

麗美れいみさんが俺達を冷やかす。


 とりあえず、たき火を囲み朝食をとりながら、昨夜の状況を教えてもらった。


 昨夜、俺が寝てしまった後、一角いずみ麗美れいみさんは家の修理と麗美さんの家づくり、明日乃あすのはクマ肉の処理、家が出来上がった後は、3人でひたすらクマ肉の赤身部分を薄切りにして海水に付け込んだらしい。ヤシの実の殻を皿にしたり、大きな葉っぱをうまく折ってボウルのようにしたりして海水を入れて、ひたすらクマ肉を放り込んだそうだ。並行して脂身が多い部分は丸焼きにして、食べられる部分は食べて、残りは今日の朝食と昼食と夕食らしい。


「クマ肉はちょっと癖があるけど、昨日取ってきた香草と食べると結構美味しいでしょ?」

明日乃あすのがそう言って料理の感想を聞く。


「ああ、美味しいよ。このネギみたいな香草? これ、いいな。イノシシ肉の時もそうだったけど、匂いも消えるし、香草自体も肉の脂を吸っていて旨いな」

俺はそう言って、おかわりを貰う。ちょっと脂身多めのクマ肉だ。


 俺は二食分のクマ肉を食べ、満腹になったところで、今日の予定を決める。


「昨日はクマ肉がたくさん手に入ったから、魚採りはまだ先でいいかな?」

明日乃あすのがそう言う。


「とりあえずは、クマ肉を干し肉にしないとな。そうなると、また一夜干しの籠を作らないとな」

俺がそう言うと、明日乃あすのが少し困った顔で、


「そうだね。ただ、クマ肉って、結構脂身が多くて、食べきらなくて、脂身だけ切り取ってゴミになっちゃいそうなんだよね。脂身は干し肉に向かないし困っちゃうよね」

明日乃あすのがそう言う。


 俺は気になって、脂身の使い道を秘書子さんに聞いてみる。


「クマの脂は良質な油なので色々活用方法はあると思います。傷口を保護する軟膏がわりになるそうです。その他にも石鹸やろうそくも作れます。ただし、大きな鍋が必要になります。そして、石鹸の場合、さらに、灰と焼いた貝殻で強塩基を作る必要があります。どっちにしろ、鍋がないので活用は難しいと思われます。あと、できれば脂を濾す布も欲しいところです」

と秘書子さん。石鹸は女の子たち喜びそうだよな。石器の鍋ができたら挑戦してみよう。


「クマの脂は色々使い道があるらしいけど、鍋がないとどうにもならないらしい。土器ができて、油を濾す布もできたら油が作れて、油から石鹸とかも作れるらしいよ」

俺はそう明日乃あすのに伝える。


「石鹸はいいね。今一番欲しいかも」

明日乃あすのが残念そうにそう言う。


「クマの脂は塗り薬にもなるらしいから、将来的には油を作る方法は擁立したいわね」

と、麗美れいみさん。麗美れいみさんもクマの油の事は知っていたようだ。クマの油で作った石鹸はお肌にもいいらしい。


 とりあえず、今回はクマの脂身は全能神様にお返しして経験値にしてもらうことになった。というか、経験値がショボすぎて、レベルが上がる気配すらない、というか、チャット機能で経験値=マナ=MPを使い果たしてしまい、今回の戦闘はオオカミ戦とイノシシ戦の経験値を失うくらいのマイナスな戦いだった。

 この、経験値=マナ=MPというシステムは本当にクソゲー過ぎる。


 ちなみに、麗美れいみさんはレベル10。

 秘書子さんの話では、レベル10になると、経験値を大量に貯めないとレベル11になれないらしい。なんか、才能上限を上げる儀式が必要とかで、要はスマホゲームでいうレア度を上げたり、進化させたりするみたいな感じか? あんまりスマホのゲームはったことないからよくは知らないけれど。

 とりあえず、みんなレベル10をめざすのが第一目標だそうだ。


「とりあえず、午前中は一夜干し籠作りと干し肉つくりだな。クマ肉は結構な量だから籠は二つ必要だよな」

俺はそう言って午前中の予定を決める。午後は探索かな?


流司りゅうじ、私は昨日採ってきた麻の茎と竹で弓矢が作りたいんだが手伝ってもらっていいか?」

一角いずみがそう言う。

 確かに、弓矢があればもう少しクマともいい戦いができたかもしれないな。


 そういうことで、午前中は明日乃あすの麗美れいみさんで一夜干し籠作りと干し肉を干す作業を、俺と一角いずみは秘書子さんに聞きながら弓矢づくりをする。


「とりあえず、弓矢を作るには竹と丈夫な紐と、鳥の羽、鳥の羽を竹につけるためににかわ、なければ樹脂を温めて接着剤代わりにできるらしい」

俺は秘書子さんに聞いて弓矢の作り方や材料を一角いずみに教える。


「とりあえず、鳥の羽と樹脂はあとだな。弓と羽なしの矢を作って、森に行って鳥を取ろう。ついでに樹脂も探す」

一角いずみがそう言う。とりあえず、命中率は低いが、羽なしの弓矢を作って近距離から鳥を狙って鶏肉と鳥の羽を入手。これが目標のようだ。


「麻の繊維は、水に浸して腐らせないと繊維取れないらしいぞ」

俺は秘書子さんに麻の繊維の取り方を聞いてアドバイスする。


「ああ、明日乃あすのがそんなこと言っていたな。麻の群生地のそばの川に麻の茎を大量に浸しておいた。1週間くらいしたら取りに行く予定だ。で、今日は簡易の弓矢でいいから、石包丁で麻の皮を剥いで繊維を取り出して麻紐にする。綺麗な麻紐ができたら弦を張り替えればいいしな」

一角いずみ

 とりあえず、2人が持ち帰った麻の茎を剥いで、表面の皮も剥いで繊維だけを取り出す作業。そして繊維が採りだせたら2本をよって紐にする。繊維が短くなったら繊維を細かく裂いてつぎ足し、ずらしながら強度が落ちないように上手くよっていく。この継ぎ足しが下手だと、そこからブツリと切れてしまうから慎重につぎ足す。

 今回は丈夫さを重視して繊維を多めに、紐を太めにしてつくり、昨日残しておいた竹を縦に割り、適当な長さになたで切るとしならせて麻紐を張る。

 さすがにこのあたりは弓道部の一角いずみだ。上手いこと弦を張り、弓っぽい物が出来上がる。


 ビン、ビン。

 一角いずみが弦をはじく。


「悪くないな」

一角いずみが満足そうにそう言って弓は完成する。

 

 矢も竹で作る。適当な細さに割って、先を石で作ったなたで削ったり、石で削ったりして先をとがらす。

 それと、一応の為に矢の尻の部分は麻の繊維を巻いて弦に矢をつがえた時に矢が縦に割れないように補強する。

 まあ、このあたりは一角いずみのこだわりがあるっぽいので俺は見ているだけだった。


「黒曜石が手に入ったらやじりをつけるといいかもな」

俺がそう言うと、一角いずみも「そうだな」と頷く。まずは鳥が射られるくらいの簡易弓でいいそうだが、クマを倒すとなるとやじりは必須だろうな。


 一角いずみが試しに弓で矢を射ってみる。

 やはり、真っ直ぐ飛ばないみたいで、かなり的に近づかないと当たらないようだ。ただ、木にめがけて撃っていたが当たれば木に刺さるくらいの威力はあるようなので、鳥くらいなら仕留められるかもしれない。

 近寄って逃げなければ。という前提でだが。



【異世界生活 5日目 11:00】


明日乃あすの麗美れいみさん、ちょっと一角いずみと二人で弓矢の材料を探してくるな」

俺はそう言って一角いずみと森に入る。

 明日乃あすの麗美れいみさんの干し肉作りは苦戦しているようでやっと、一夜干しの籠が形になったくらいのようだった。


 俺は木の槍を左手に持ち、背中に石斧を背負って、一角いずみは弓と木の槍を持って、矢を数本背負って森に入る。


「これで、またクマとかオオカミが出たら最悪だな」

俺がそう言う。


「まあ、クマとかオオカミが出た時は逃げられるようにあまり森の深くまではいかないようにしよう」

一角いずみがそう言う。

 キャンプから北に歩いて、森にある程度入ったら、そこから西に移動してキャンプから離れないように移動しながら鳥を探す。それと、木の樹液もだな。


「とりあえず、鳥がいたら、矢を放つが、外れたら、石でも何でもいいから投げてくれ」

一角いずみがそう言う。相当命中率が悪いんだろうな。俺は言われた通り手ごろな石を拾い、周りを探る。


「これ、単純に川に向かった方がよかったんじゃないか? 川とか池に水鳥とかいそうだし」

俺は一角いずみにそう聞いてみる。


「言われてみればそうだな。とりあえず、今日、散策してダメだったら、流司りゅうじの体調が戻るのを待って、川に行ってみよう」

一角いずみがそう言う。

 そうか、俺の体調が万全じゃないから、キャンプの近場、他の子達と合流しやすい場所で探索していたのか。


 そんな感じで1時間ほどキャンプから離れないように西に歩いていると、

「いるな」

「ああ」

一角いずみの掛け声に俺も頷きながら小声で答える。


 一角いずみも俺も、変な、けもみみが生えたせいで耳は良くなっている。この先の藪に、小さい動物の気配がする。鳥だといいんだが。


 俺と一角いずみは音を立てないように気配のする方に進む。

 低い藪の上から覗くと、茶色い大きな鳥。メスのキジっぽい鳥がいる。


 一角いずみがアイコンタクトで「いくぞ」と伝えてくるので俺は、殺気を押さえつつ、投擲する石を握る。一角いずみの矢が外れた場合は俺が石の投擲で仕留める流れだ。飛ぶ鳥に石をあてられる自信はないけどね。

 まあ、飛び立つ瞬間の位置をイメージして実際の鳥の位置より上方に投擲の的を絞る。

 一角いずみも矢をつがえ、弦を引き絞る。 


 一角いずみがもう2歩、鳥に近づくと、鳥も気づいたようだが、鳥は「あなた誰ですか?」みたいな顔をする。人間を知らなかったせいか警戒心がないのかもしれない。

 ただ、いつでも飛び立てそうな気配はするので一角いずみも慎重になる。

 

 一角いずみがゆっくりと弓を持ち上げ、ヒュン!!

 一気に矢を放つ。


 バスッ、とキジの背中に矢が刺さり、致命傷っぽいが、キジが最後のあがきとばかりに羽を広げ飛び立とうとする。

 俺は冷静に手に持っていたソフトボールくらいの石を振りかぶり、キジに投げ付ける。

 うまい具合にキジの首と頭の間あたりに当たり、首が折れて絶命する。


「ナイスだ、流司りゅうじ

一角いずみが俺を褒める。


一角いずみも良く当てたな。矢が刺さってなかったら当てられなかったと思う」

俺も一角いずみをたたえる。

 実際、矢が外れていたら、そのまま飛び立たれていたかもしれない。


 俺は、慌てて、秘書子さんにキジの処理のしかたを聞く。血抜きと腸はとった方がいいらしいので、持ってきた石包丁で頸動脈を裂き血を抜き、腹を裂いて内臓を取り出す。


「なあ、一角いずみ。鳥の心臓とか肝臓、食べられるらしいがどうする?」

俺は一応、聞いてみる。まあ、食中毒が怖いので俺は捨てる方に賛成だが。


「とりあえず、捨てた方がいいんじゃないか? 火を通せば問題ないんだろうけど、生焼けのレバーは肝炎とか感染症の原因になるって聞くし、今は避けた方がよさそうだ」

一角いずみがそう答える。やっぱりそうだよな。


 俺は一角いずみの確認もとり、内臓は全部捨ててしまう。そして、一応、全能神様にお祈りしてマナに還すが、うん、ほとんど経験値にならなかった。


 目的の鳥の羽が手に入ったので、キャンプに戻りながら、松のような木から樹液を採取し、キャンプに戻る。


「すごい、鳥だよ、鳥さんだよ」

明日乃あすのがキジを見て嬉しそうにする。


「お昼はキジを食べるか?」

一角いずみ明日乃あすのにそう聞く。


「そうだね。クマ肉も余ってるけど、クマ肉は脂身落としちゃって全部干し肉にしちゃってもいいかもね」

明日乃あすのがそういう。


「午後も干し肉作るの?」

麗美れいみさんが飽きたようにそう言う。


「いまから、海水につけないといけないから干すのは夜か夕方かな?」

明日乃あすのは少し考えてそう答える。

 

 とりあえず、俺はキジの解体、明日乃あすの麗美れいみさんはクマ肉の脂身を落として赤身を切り身にして海水につける。

 一角いずみはキジの羽をむしり、真ん中の芯で半分に切ると樹液を火で溶かし、接着代わりにして矢に接着していく。最後に羽が取れないように、麻の茎からとった繊維を羽の前後に巻いて固定する。そして上からとかした樹液で補強して出来上がりらしい。


 一通り作業が終わると、お昼ご飯の準備だ。


「お鍋が欲しいね。キジのお鍋とかきっといい出汁が出て美味しいよ?」

明日乃あすのがそう言っていつものネギっぽい香草とキジっぽい鳥を焼いていく。


 石のフライパンで鳥の皮から焼いて、出た油で揚げ焼きのようにする。


「美味そうだな」

俺はその匂いに食欲をそそられる。


「焼き鳥のたれが欲しいね。まあ、新鮮な鳥だから塩だけでも美味しそうだけどね」

明日乃あすのが俺にそう言って料理を続ける。


 そしてでき上ったチキンソテーと鳥の油で焼いたネギもどき。

 ああ、これは確かに焼き鳥のたれが欲しいな。皆がそういう感想を持ちながら美味しく食べた。


流司りゅうじクン、午後はやりたいことがあるんだけど、付き合ってもらっていいかな?」

麗美さんが食後、午後は何するかという話し合いが始まりそう発言する。


「二人っきりはダメ! 私も一緒に行く」

明日乃あすのがそう言って同行を希望する。


「私は、流司りゅうじクンではなく、一角いずみちゃんでもいいんだけどね」

麗美さんがそう言う。


「3人で行ってくるといい。私はもう少し矢を作りたいからな」

そう言って一角いずみはキャンプに居残りを希望する。


一角いずみは一人で大丈夫か?」

俺が一角いずみを心配すると、


「まあ、明日乃あすのがいても、今の状態だとあまり戦力にならないから問題ない」

一角いずみが即答する。


「ひどーい」

明日乃あすのが不満な顔で叫ぶ。

 まあ、確かに戦力としてはあまり期待できないからな。



【異世界生活 5日目 14:00】


 結局、一角いずみの提案どおり3人で探索に行く。

 麗美れいみさんがしたかったのは虫対策らしい。鑑定スキルを活用して、日本で言う除虫菊のような野草とミントのようなハーブを大量に摘む。

 ミントは虫が嫌う匂いを出すそうで虫よけに使えるらしい。育てるのも簡単らしいので根っこごと持ち帰りキャンプの周りに植えるそうだ。


「まあ、農業とかを始める場合はミントを植えるのをほどほどにしないといけないんだけどね。繁殖力旺盛な雑草扱い、野菜を駆逐してしまう可能性があるらしいから注意は必要だね」

そう言う麗美れいみさん。

 

「蚊やダニは感染症を媒介したり、噛まれた場所が化膿したり、危険だからね。除虫菊は乾燥させてたき火で焚けば虫よけになるし、ミントも乾燥させて家の中に入れておけば虫が避けてくれる。ミントを煮だした水は虫よけ液になるから体に塗るといいかもしれないわね」

そう、麗美さんが付け足す。

 さすがお医者さんだ。感染症対策。俺達にはそこまで考える余裕はなかった。


 明日乃あすのは食べられる野草を探して採集。俺はよく分からないので麗美さんと一緒に除虫菊のような草とミントのようなハーブを鑑定スキルに頼りながら採取する。


 ついでに、いつもの泉まで行って竹を持って帰る。弓矢と水筒作りで使い切ってしまったので補充だ。

 それと、交代で水浴びもして帰る。麗美れいみさんと明日乃あすのがけん制し合っているのでもちろん、いちゃいちゃはナシだ。



【異世界生活 5日目 17:00】


 そして、キャンプにもどり、根っこごと取ってきたミントはキャンプの周りに植えて、摘んできたミントはみんなのシェルター(家)の中に虫よけとして撒いたり、お湯で煮だしたりして虫よけ剤を作った。鍋がないので竹を切って鍋代わりにして煮だした。

 除虫菊は木に荒縄を張って干しておく。乾燥させてたき火に入れると天然の蚊取り線香になるらしい。


「虫よけか。確かにそこまで考える余裕がなかったな」

一角いずみ麗美れいみさんの機転に感心する。


 日も暮れてきたので今日の探索は終了。

 明日乃あすのは晩御飯づくり、麗美れいみさんは虫よけ剤の煮出しを続け、俺は竹細工をして水筒と鍋代わりの竹筒を作る。

 一角いずみは海水を汲んで夜に塩づくりをするらしい。一角いずみの塩への執着が凄いな。


 晩御飯ができたので、みんなで食べて、日課の神様へのお祈りをする。

 海水漬けにしたクマ肉もいい頃合いなのでそれを干して今日も1日が終了。

歯を磨いて交代で睡眠。4人になったので丸々寝られる人ができるようになったのはありがたいな。

 ちなみに、今日の見張りは、麗美れいみさん、明日乃あすの一角いずみの順番で、俺は、昨日のスキルの後遺症回復の為と丸々寝るように3人に言われた。

 まあ、いつもの感じで、明日乃あすのの見張りの時には明日乃あすのが俺の家に潜り込んでくるので寝ている途中で起こされたのだが。


次話に続く。

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