第18話 体力回復とクマ来襲の後始末(with一角)
俺は、スキルの影響で動けなくなり、大人の女性とはいえ、
「そういえば、りゅう君と急いで合流する為に、お水とか野草とか折角刈り取った麻の束とか全部置いてきちゃったね」
「クマの毛皮を回収したら私と取りに行けばいいんじゃない?」
「ダメ、ダメ。今、
「仕方ないわね。お楽しみは後に取っておくということで」
この
「いいじゃないか、
「神様が、子作り推奨しているっていっても、ダメなものはダメ。私がりゅう君の彼女なの!! せめて、私に許可取ってからじゃないとダメ!!」
「ふふっ、じゃあ、私も許可とったら、
「
そうだよな。
「じゃあ、一応、使うことなさそうだが、
冗談でも笑えないぞ。この状況。
何故かよく分からないが、
そんな、よく分からない会話をしながら、キャンプに到着。
あとは、干し肉を干していた籠。これはめちゃくちゃに破壊されて、中に入っていたイノシシの肉は跡形もなくなっていた。
「ひどいねぇ。折角作った干し肉のかごがめちゃくちゃだよ」
「明日、干し肉のかごは作り直さないとな。クマ肉を干さないといけないし」
俺は
「まあ、でも、クマを倒せたのはよかったね。クマって賢いから、人間の食料の味を覚えると何度も襲ってくるらしいから」
ギリギリで
「
麗美さんが俺をどこに下ろすか迷い、そう聞く。
「とりあえず、たき火のそばに下ろしてくれないかな。体は動かないけど、アドバイスはできるからね。俺だけ、なぜか、秘書子さんっていう神様の秘書的な眷属神様と話ができるみたいだから、困った時に色々聞けるんだよ。秘書子さん結構知識豊富で役に立つ神様なんだ」
俺はそう言って麗美さんにキャンプの中心、たき火のそばに下ろしてもらう。ついでに秘書子さんの紹介をしつつ。
「とりあえず、私がキャンプの守りと
「麻の生えている場所も見つかったんだな」
俺は
「ああ、群生地があったんで、将来的には麻布なども作れるかもしれないな。まあ、今は原始的な麻紐くらいしか作れないだろうけどな」
「イノシシの毛皮とか、クマの毛皮が手に入ったし、そろそろ、葉っぱの服は卒業したいね」
「そうだな。毛皮を綺麗に洗って干したら、洋服を作るといいかもな」
俺は
「下着が欲しいわね。下がスースーして落ち着かないわ」
雑談が終わると、それぞれ、作業を始める。
俺は筋肉痛で腕も上がらない、寝たきり状態だ。
季節的には春くらいなのだろうか、朝の6時くらいから明るくなりだし、夜の6時には陽が落ちるそんな感じだ。
俺は体も動かせずに、暇なので、秘書子さんに色々聞いて、時間つぶしをする。麻の活用方法とか知りたかったし。
そんなことをしていると、
「なあ、
「さっきも言っただろ? 俺の目の前で女の子が怪我するのを見るのは嫌だったって」
俺はそう答える。
「わ、私は、格闘技だってできるし、武器だって使える。
「でも、女の子だ。怪我をしたら俺が嫌なんだよ。綺麗な顔に傷とかついたら嫌だろ?」
俺は当たり前のようにそう答える。
「き、綺麗!? 私がか?」
「凄い、美人だと思うぞ。怒りっぽくて、口が悪いのは玉にキズだけどな。まあ、俺が
俺はそう言う。俺、
「嫌ってなどいない。ただ、
俺も
「ま、まあ、
俺は
「嫌われてなかったら、仲良くしたい。さっき言ったことは本当か?」
「あ、ああ、俺がイケメンのモテモテ男だったら、告白するくらいにいい女だぞ。
俺は、
「じ、じゃあ、私が
「へ? な、なにを?」
俺が戸惑ってしまう。
「私、さっき気づいたんだよ。私は
「多分、
「私も、
「それって、
俺は
「多分、最初は錯覚だったかもしれない。だけど、
「私じゃ、だめなのか?」
「
俺は正直に言う。俺にとって
「ああ、私も
そう言って
俺はそれに、答えるように、キスを返してしまう。
☆☆☆☆☆☆
「
「手を洗ってくる」
と海の方に歩いていく。体を流しに行ったのかもしれないな。それだけ、
男の俺には女性の気持ちは分からない。
俺はそんなことを考えながら、うとうととしてしまい、体の痛みを癒すように眠りについてしまった。
次話に続く。
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