生命のブランド
バブみ道日丿宮組
お題:白いブランド品 制限時間:15分
そのカタログには男の写真がぎっしりと貼られてる。
ついでに学歴、経歴、値段とある。
イケメンの値段が低かったり、オタクっぽい人が高かったりする。
これは別にいけないサービスではない。
冷凍保存された精子と交わることができるという医療機関なのだ。
子どもが欲しい女性だが結婚はしたくない。あるいは同性で赤ん坊ができないために支援をして欲しい。そんな人たちがここにはやってくる。
それらは白のブランドと呼ばれるサービスだ。
毎日機関には多くの人が訪れる。
精子を登録する人、精子を受け入れる人。
無駄に消費される精子はもはやビジネスになったのだ。
とはいえ、頭がいい人の子供が必ず頭がよくなることも、イケメンの子供が必ずイケメンになるということはない。
隠しステータスのようなものはおそらくあるかもしれないが、それがはっきりとすることはないだろう。
だが、はっきりするサービスもある。
それは遺伝子操作された子供が生まれるというものだ。
無論正規の医療機関ではない。裏の裏の裏。日の当たらない場所でそれは発生してる。
生まれた子供は運動神経も成績もいい。
学校に数人はいるタイプが、実は遺伝子操作の子供ということもあるかもしれない。操作された子供を調べたとしても証拠はでてこない。
生まれてきた母親の中を調べても異常はない。もちろん父親も同じ。
莫大なお金をかけた子供がどうなってくのかは誰にもわからない。
一生を引きこもり、何かを開発してる……そんな子供もいるかもしれない。
才能はステータスで、何をするのかは本人次第。
卵子を目指すだけの精子だったものが、意思を持つ。
それだけで生命というのは偉大なものなのだなと、誰しもが感じるべきなのだ。
消費されてく精子。
あなたも登録して次の世代を作らないか。
筆者はそれだけで100万の売上を得てる。
施設に入って、射精するだけ。
売れ行きが多くなれば、それだけ通うことが多くなる。
特別な穴に入れるのは最初不安でいっぱいだが、入れればわかる。
気持ちいい特別な肉厚。
さぁ、皆も一緒にいこう。
生命のブランド バブみ道日丿宮組 @hinomiyariri
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