最終章 告白

最終章 0


 ――告白しよう。


 私は彼女との間に特別な魔力の繋がりを設けている。


 それは彼女の危機を監視するためだが、副次的に精神の部分共振をもたらすことがある。


 故に、これまでのことは私が感じ取っていた彼女に過ぎない。



 ……いや、そもそもの前提からして間違っている。


 彼女などというものは初めから存在しない。


 全ては私の過ちが生み出したことなのだから。



 しかし、それも間もなく終わる。


 霊峰タカチホ、この地にて最後の、真なる封禅ほうぜんの儀を敢行する。


 そして、ようやく私は約束を果たすことが出来るのだ。



 うん、もうすぐだよ……お姉ちゃん。




最終章 告白

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