フルート市防衛戦(三)
斜め上から長大な
地を
金属製の全身鎧を着込み、私の身長の二倍はあろうかという
十分に間合いを取り、左手を天にかざした。先程から気になっていたことがある。
「母なる大地の精霊、欠片となりて
周囲の小石が浮き上がり、振り下ろした左手に応えて飛び去っていく。それはガルバランの全身を叩くはずだったが、不意に巻き起こった風に巻かれてあらぬ方向に飛び散ってしまった。
やはり。装備品のいずれかに【
「世に
鎧の胸に埋め込まれた
そしてもう一つ、ハバキア帝国の紋章が描かれた黒い
これは厄介だ。飛び道具が無効化され破壊魔術も減衰されてしまうとすれば、人外の武力を誇るこの男を近接武器で
「
「あっ、待ってください、やめて!」
周囲のエルトリア兵の中にも腕に覚えのある者がいたのだろう、
「やめてください!
小柄で
そこに空から巨大な
どうやらまだ生きている。薄目を開けて私が見上げたものは、帝国の黒い軍装を
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