ひとについて

私が今みんなと同じ地平にいるのかすら、いまだにわからない。いたとしても見える世界聞こえる音、はたしかにそれぞれ違うことすらわかってるけど。

きれいめだけのものは、もう心がやっつけられるので、みれねえんですよね。責められてる気分にな


煩いな、ストーブの薬罐の音(ような(あたらずとも。指で摘むだけのちょっとの 障子の(見て、しまったな。


今はなにをしていますか


丸眼鏡の磨き上げた カラダで、ピントを添わせると、赤く実になる

少女は知らんぷりで踵をととんとする。低く硬い椅子に温い玉露が、好きだと薫っている



悪露の烈しい女が言うには。


同じ仕組みでなければと、首を落とした 絡繰の、軸も縄も腐蝕して それでも灯台の灯りは廻り続けていた


(海はもうすぐに溢れるだろう

満ち欠け/そこに/隠された/宝物棚の/合鍵は)


輪ゴムで髪を縛る。襷をかける。裾を持ちます。旅は有りません、裸足のように、軽く野を蹴ったばかり。


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