銀糸とヘドロのようなものから
近くある駄菓子屋の隅に腰掛け、道行く人の齷齪とした時間を なんとなく 頂戴する。一粒の大きなシオアメを10円で買うて。波打ち際の砂をちょっとだけ零したのだと拭っては 湿らした、それは胡蝶のようではないかと摘んでは考える、水風船之内側を踊る回る
頭の先から足の下まで/銀糸とヘドロのようなものから
透かしだけ ムクだった故、ほどよくひのてるひのことでした。浮いたすがたが凪いだ水面/在りし日の己が出しゃばるもんです。助け上げたものの ほのおは灯らず 枯れたススキがざわざわと嘲笑っております。自分はというと頑として動こうとせず 何を求めていたのだったかと 掌を反したものだったが、
――さあな。
あの無駄にひとしい熱と光を冬に還元する 輝かしい思い出を精算せよ! 夜は狂ったよう目映い 電蝕を暗幕に焚き付ける。すうととける甘い夢を ソラに濡る純白の雲なんてどうでしょう
耳元で囁くのはなにか
うすらさむいほど潔く黒く染まった
唸り声にて! 目を覚ませよ!
広告塔は間延びした楽音を劈き――
駆け抜けるほど短い日も 棚引かせた髪の永さも重ねれば一齢。ほんの少し触れた溝、紬ぎ出す豹華の一角、ほど鮮明なものだったか。ねえ、過去や未来と紐づけ首を括る どんな名を授けようが愛おしく、遜色はない キミは、今をらくに
また意味もない果てに生まれ得ようしているのでしょう
「だから私たちは。」火にあたる 狸や兎が、狐と鷺に尋ねられた。この肋角箱は螺鈿のよう 潮溜まりの輝きを 走らせている。絵画には遠いが杜撰な心よりはマシだろうからね。まあ思いつくよりもはばたきの方がズル賢いものさ
(和紙に仄めかした影が 焼け焦げ 削げていく。黙、ありのままに、寓言する。)
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