鏡面のナルシス

いろとりどり大小様々な子捕り。カンフル便に尾として<カラフルな錠剤に/そのウミとモツ>列べ<モノクルの常在:その罪と罰>覗き込む。丸裸にラッピング 銅板にスプリングを仕込み ペインティングする。錆びれ寂れて フシも筋交いもが烏ノ火継ぎ、内腑もNaifuも生みと保つ 御菓子な家にて連なり。


虚の塒の鍵盤の、股から芽吹いた春うらら。いまのうちです どうも。鏡張りの芯の内、これまたひとつのうそ/ふたりのはなし/みっつのかぎ/紫街のヤマがある。エラからホトケに欠けてミテクレる、温い風が溢れては已まぬ。反り返る猫の髭 アバカンサスの蕾 薄曇りの ささくれを、眼球ごと跳躍する。


凡て今忌々しく暗く 清い水源にセセラグ さぁさぁと急かすせせらわらいに 足を干ヒたし腰を堕とし平を酌む。下クダらない程 苦独クドク悼めば脆く崩れ紗里 煌めく。降クダらぬもの沙羅の途ミチに独り省みる 揺らめけど儚くも散らぬときの沙スナ/間際を往く/彼は誰カワタレに逢って均しい斎トキ


愛恋夢希望あるはずもないものに賭け事をして立派に育った若葉たちの羽ばたき。色のない空に枷のない我が子を置く。嘘、屁理屈、足跡を残さず砂上にいる人々。ながれついたものたち、真新しく懐かしいだけの今 止まらずに どこまでも/易しいだけ それだけで助けもこない、過去を慕う死体の山を均す人々


散歩中の犬を蹴飛ばし太陽を散弾で落とす縊死の実を枯れ木に掲げ糞尿を垂れ流し養分を得る街は硝子同士がぶつかり合い鋭利な光を溢したウラングラスが凡々と漂うアスファルトの胎界を優雅に乱舞し花籠から逃げ出した小鳥たちの墓場に沢山の氷菓子が熟まれるように口移て今、百合も薔薇も鏡面のナルシス




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