第27話 決戦ジャバウォール
オリと手を繋いだヒコがジャバウォールの目の前に立つ
目を瞑り祈る二人、すると溢れる光からヒコの横に勇ましき大鷲とオリの両手に琴が現れる!!
「久しいな…【アルター】」
大鷲の名はアルターというらしい
「ヒコよ、よくぞ戻った
さあ、またこの翼を羽ばたこうぞ!!」
「ヒコー、支援は私と【ベガ】に任せて~」
しゃがみこみ【ベガ】という名の琴を弾くオリ
するとアルターが光輝き、目にも止まらぬ速さでジャバウォールに向かって突っ込んでいった!!
「!!グギャアアアアアアアアアア!!!!!」
突然の痛みに悶えるジャバウォール!!
そんなことも気にせずアルターは神速の速さでジャバウォールを攻撃し続ける!!
「つっよ……」
それを見ていた他の管理者達はポカーンと唖然していた
「拙者達…いるのでござるか?」
「なんかもうあのカップルだけでいい気がすんだけど……」
「爆発しろー!!!!」
1人違うことを叫ぶニィ
「私達、どうしようかしらねシィちゃん」
「どうしようって言われても!! う~ん」
特にやることが無いのがこの二人、ジュニとシィだ、プレゼントを配ると桜を操るでは全く攻撃性が無い
「……あっ!!」
何かを思い付いたジュニ、ちょっとちょっととシィを呼んでゴニョゴニョする
「え!? それうまく行くの!?」
キラッとウィンクしてやってみよーよとジュニ
「それにそれは【シィちゃんの得意分野じゃない?】」
「…………」
腕を組み悩むシィだったが、暫くして決断した
「う、うん!!やってみよう!!💦」
「グオオオオオオオ!!」
「くっ!!」
一瞬隙が出来てジャバウォールの攻撃が当たってしまうアルター、そのジャバウォールの背後から声が聞こえる
「はあ~い♪ジャバウォールちゃん♥️」
ジャバウォールが振り向くとそこには「うっふ~ん♥️あっはあ~ん♥️」とセクシーポーズを披露するジュニ
「はあ!?何やってんだあいつ!」
その姿にイチ達もビックリ!!
「ねぇ~坊や♥️攻撃を止めてくれたらお姉さんがいいことして あ♥️げ♥️る♥️」
いっやーんとセクシーポーズをジャバウォールに向けるジュニ
それを嫌々と手を振り否定するニィ「あんな魔物に色仕掛けがわかるわけあるかあ!!」
ねえとイチ達の方を見ると男共達が鼻血をだしてジュニのセクシーポーズから見える谷間を見ていた
「いい…事?」
「男共がかかってんじゃねええええええええ!!!!!」
そんなやり取りをしている時、ジュニを見るジャバウォールの後ろから今度は幼き少女の声が聞こえる
「ねえー、ドラゴンさ-ん!!」
ジャバウォールが振り向くとそこには手を合わせて目をうるうると泣きそうな顔でこちらを見つめるシィ
「ドラゴンさん…私怖いのやだあ…お願い…止めて…」
涙目で(嘘)あざとくお願いするシィ
勿論彼女の得意分野だがあざとい、流石幼女あざとい、お持ち帰りしたい(🚓)
「ドラゴンちゃあ~ん♥️」
「ドラゴンさぁん…🥺」
あっちに呼ばれこっちに呼ばれ振り向き続けるジャバウォール、色気仕掛けとあざとい泣き顔で周囲をこちらに向けて時間を稼ぐが
「……グガアアアアアアアアアア!!!!!」
怒り狂って地面をタアン!!した
「やーん!!やっぱりだめなのお~?」
「ふえ~ん、ドラゴンさんは幼い女の子嫌い~!?」
「当たり前だ!!」
イチが突っ込む、
だがそのお陰で隙が出来た!!
「グギャ!?」
シィとジュニに注意を向けていたベガの音の力で更に強化されたアルターが突撃して大ダメージを与えた!!
「急所……それがお前の【目】だな」
ジャバウォールの弱点、そこは目なのだ、どんなに固い鱗で体を守ろうと眼球だけはとにかく脆い
「…………グギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!」
あまりの痛みと衝撃に苦しみ悶え蹲るジャバウォール!!、それを見た管理者達が各々と構える!!
そして
「今だお前ら!!!!!
やれえええええええええ!!!!!!!」
イチの号令に合わせて全員でジャバウォールを囲み一斉攻撃!!!!!
「グギ…………ギャアアアアアアアアアアア!アアアアアアアアアアアアアア!!!! 」
ジャバウォールの身体にヒビが入る!!
そして
パリイイイイイイイイイイイイン!!!!!!!!!!!!!!!
まるで固い壺が割れるように
ステンドグラスが砕けるように
ジャバウォールは爆散した
「…………………」
一同唖然とし暫く口が開けなかったが
「……………しゃ」
「おっしゃあああああああああああ!!!!!」
とイチの喜びの叫びと共に全員歓声を挙げる!!!!!
はあ、と疲れはててペタンと尻を突くイチ
そして空を見ながら呟く
「……ジューサ…レイ…こっちはやったぜ
お前達はどうだ?」
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時止めの狭間
「な…に…?」
ジャバウォールの気配が消え信じられないと震えるテン
「イチ…みんな……勝ったのか?」
驚く顔のジューサだが、何処か彼らを信じていた
イチ達を信じて良かったと安堵の微笑みをしホッとする
「…よく頑張ったな、みんな」
「くっ!!……嘘だああああああああ!!!!!」
現実を受け入れられないテン
その前に白く輝き0月の力が覚醒したレイがテンに伝える
「全部現実だよテン」
そんなレイを見て何故覚醒した!?とテンは混乱する
「なんなんだ…一体…!!」
ゆっくり、ゆっくりとテンの前に歩くレイ
「………終わりにしよう」
- 続く -
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