第7話! 強い女はお嫌い?

「花! 大丈夫か花!」


「えーんグッチー! 怖かったよー!」


王都内で白昼堂々爆破事件が起きた! という通報を受けプロティーン騎士団の団員たちを率いて現場に急行した団長グレゴリオは、事件現場がジャンドゥー屋であることを知り心底仰天してしまった。


おまけに爆破事件を引き起こした空賊スカーレット・スコーピオンの目的が、グレゴリオの妻となる女、つまり花を誘拐しに来た、というのだから、瓦礫の山を前に危く心臓が破裂しそうになった程だ。


「こんなに怯えてしまって可哀想に! すまない花! やはりふたりの結婚式のことなのだから、俺自身が同行すべきだったか!」


「ううん、いいの。グッチーのせいじゃないし。悪いのはあの……えーと、なんだっけ。スパークリングワイン? みたいな名前の奴だし!」


ちなみに世界一有名な空賊スカーレット・スコーピオンは縄でグルグル巻きにされたまま騎士団のパトカーならぬパト馬車、むしろ罪人を逃さないための護送馬車に乗せられていく。花にボコボコにされたショックで言葉もないのか、沈痛な面持ちで股間を押さえたままの姿は憐れだが、同情の余地はない。


『さあキリキリ歩け!』


『よくも俺らのグレゴリオ団長の奥さんになってくれるかもしれない女性を狙いやがったな!』


『話は留置所でたっぷり聞かせてもらおうか!』


空中に待機したままの飛空艇『紅サソリ号』にも捜査の手が及んでおり、お手柄だった花たちには後程莫大な懸賞金が出ることだろう。そのうちの何割かはジャンドゥー屋の復興費用にあてるつもりだ。


なんせ相手は世界中で犯行を繰り返してきた大物である。王都内でまさかの爆破事件! と意気揚々と取材にやってきた新聞記者たちも、まさかの大物の逮捕劇に大慌てで号外を出すべく奔走している。


事件の当事者である花に一言コメントを! と押し寄せてきたが、駆け付けた騎士団とグレゴリオに睨まれ退散していくも、性懲りもなく遠巻きに様子を窺っているのはさすがと言うべきか。


代わりに今回巻き添えを食らって酷い目に遭ったジャンドゥー姉妹がインタビューを受けているので、号外にはそちらの記事が全面に載るだろう。こうなったら少しでも世間にこの大事件のことを伝えて注目を集め、同情込みでいいから店の名前を広めたいという商魂逞しさはさすがやり手の女店主と言うべきか。


「ガーフィールド! リチャード! ウィリアム! 皆よくぞ花を花を護ってくれた!」


「……はあ」


「……あの、その……いえ、なんでもありません」


「わたくしどもは、果たすべき務めを果たしたにすぎませぬ」


「それでもだ! お前たちは俺の誇りだ! 特別ボーナスもたっぷり弾むぞ! 楽しみにしておくがいい! ハッハッハッハッハ!」


花を抱き締めたまま、部下に労いの言葉をかけるグレゴリオ。知らぬは主ばかりなり、とばかりに微笑を浮かべるガーフィールドと、愛想笑いを浮かべるよりない護衛のふたり。まさか自分たちが助ける前に、聖女様本人が賊をボコボコにしちゃったので実質俺らは何もしてません、とは言えまい。


『お願いみんな! グッチーにはうちがアイツやっつけちゃったこと黙ってて! え? なんでってそりゃ、愛する彼ピッピの前じゃ可憐でか弱い乙女の花ちゃんでいたいじゃん! ね、お願いお願いこの通り!』


加えてグレゴリオたちが到着する前。あれだけ必死にお願いされてしまっては、正直に全てを打ち明けるわけにもいかず。お願いというより半分強迫に近いような、と歴戦の護衛たちがたじろいでしまう程、恋する乙女は強いのだ。


今もグレゴリオのムッチムチの大胸筋に顔を埋め、幸せそうに深呼吸をしているが、もし余計なことを言い出そうものならあの天使どころか小悪魔に片足突っ込んだ笑顔がたちまち般若と化すのは想像だに難くなく。


特別ボーナスももらえるみたいだし、ま、いっか、と顔を見合わせる護衛ふたりと、ホッホッホ、と優しい笑みを浮かべるガーフィールド。かくして乙女の秘密は無事守られたのであった。よかったね!


「いやはやしかし、あのお騒がせ空賊スカーレット・スコーピオンを返り討ちにするどころか逮捕してしまうとは。またグレゴリオ・チャンドラーの名が世界中に轟きますね」


「あ、エドワードさんチッスチッス! 今日もイケメンですね!」


「ありがとうございます吹雪様。顔のよさには確かな経験に裏打ちされた自信がありますので、そうお褒め頂かずとも結構ですよ」


「わー、謙遜されるかと思いきや凄い自信! そこまで堂々とされるとむしろ逆に好ましいね!」


王都内で爆破事件とのことで、グレゴリオと一緒に駆け付けてきたのだろう。軽い軽傷で済んだジャンドゥー姉妹との事情聴取と今後のお話し合いを終えた宰相エドワードが、眼鏡をクイっとさせながら現れる。


王都の警備網を掻い潜って侵入した飛空艇が、急降下爆撃からの突撃を成功させるなど大問題だ。今回は場所が場所なだけにまだそこまでの騒ぎにはならずに済んだが、城で同じことが起きたら大問題である。


警備網の見直し、対空戦力の強化、被害を被ったジャンドゥー屋への補填や信頼関係の維持、情報統制とスカーレット・スコーピオン逮捕を天秤にかける等々、考えなければならないことは山積みだった。


「スカーレット・スコーピオンを捕まえたのは俺の部下だ。俺ではない」


「ですが、大衆はより分かりやすく、よりセンシティブな話題を勝手に選り好みします。あなたもよく、ご存じでしょう?」


「それは……そうだが」


「部下の手柄も上司の手柄の内。その辺りはまあ、諦めて受け入れて頂くよりないのですが。あなたのそういった美点は好ましく思います。個人的にですが」


『グレゴリオ・チャンドラーの部下! 大空賊スカーレット・スコーピオンをなんと逮捕!』



『大将軍グレゴリオ・チャンドラー! かの大空賊スカーレット・スコーピオンを華々しく逮捕!』


では、話題性は大違いだろう。彼の名声はもはや彼個人の問題ではない。国内外への政治的プロパガンダにもなるという点を考慮しても、報道ひとつとっても数多の大人たちの思惑が絡み合う世界なのは日本だろうが異世界だろうが変わらないらしい。


大変だなあ、と花はグレゴリオの大胸筋に頬ずりしながら、抱き締めたわき腹の筋肉や腹筋の感触をラッキー! とばかりに堪能しつつ横目で見やる。


彼女はギャルだが、学校ではちゃんと黒髪ロングを維持して制服を着崩したりもない、叱られない範疇で普通の生徒を演じていたし、不良生徒がたむろするグループとの関わりもなかった。


だが、そういう世界では見栄や面子やプライドが重要視されることはよく知っている。他校のカースト最上位のギャルと睨み合いになることも珍しくはなかったし、そういった駆け引きの重要性は意外と熟知していた。


「しかしまあ、この度はとんだ災難でしたね。事件が起こるから聖女様が現れるのか、聖女様が現れたから事件が起こるのか。いずれにせよそれだけ『グレゴリオ・チャンドラーの花嫁』は注目を集めている」


「ほんとだよ! お陰でウェディングドレスを作ってもらうって話も延期になっちゃったし、そうなったら結婚式も先延ばしになっちゃうし、マージムカついたもん! アイツちゃんと刑務所にぶち込んどいてよね!」


「いえ、罪状的に恐らく極刑は免れないでしょうね。それはそれとして、です。もしまだグレゴリオと結婚するつもりがあるのなら、今日のような事件が再び起きないとも限りません」


「エドワード、それは」


「どの道避けては通れない問題です。あなたも理解しているでしょう? ただでさえ護国の要であるあなたを狙った暗殺や陰謀は多い。まして結婚などしようものなら、今後はますます増えていく一方でしょう」


「それは……そうだが」


何せ妻や子供など弱点にしかなり得ませんから、とエドワードは現実的に言い放つ。実際花を人質に取られたことで、ガーフィールドたちは普段ならば問題なく勝てる筈の相手を取り逃がすところだったのだ。


将を射んとすればまず馬を射よ。狙ってる男がいるならその男の友達から攻めていくのが定石だよね! みたいな恋愛テクニックで使われがちだが、本来の意味はそうではないのだから。


洋画なんかでも、主人公の恋人や妻や子供は誘拐されがちである。バカのひとつ覚えみたいに愛する人を人質に取られて大ピンチ! みたいな展開が多いのは、それだけ効果的だからということでもある。


戦場に出ればたった独りで千人万人の敵を打ち倒す古今無双の大英雄。それは即ち、千人万人の兵士たちの遺族から恨みを買うということでもある。加害者はいつだって被害者面をして憐れみを誘うものだ。


或いは恨みなどなくとも、単純に有名人の名声を引きずり落としてやりたいと目論む愉快犯。アイツさえいなければ、と逆恨みを抱く奴。敵は国外だけとは限らない。国内にさえ、嫉妬と陰謀は常に渦巻いている。


「いかがですか、吹雪様。あなたはそれでも、グレゴリオの妻になれますか?」


「え? なるに決まってんじゃん! 今更何言ってんのエッチン2号!」


「……エッチンはともかく、2号とは?」


即答である。驚いたのはグレゴリオだけだ。花もエドワードも、ガーフィールドも後ろに控える護衛ふたりも、当然でしょうねという顔をしている。え? え? 俺だけが空気読めてないのか? みたいに慌てる大将軍。


グレゴリオに勝てないから、妻子を狙う。或いは、腹いせに妻子を傷付けて彼の心に消えない傷を植え付けてやる。そんな悪意にさらされる恐怖を思えば、少しは躊躇すると考えても何もおかしくはないのだが。


「本当にいいのか? 花。今日だって怖い目に遭ったばかりだろう。俺が言うのもなんだが、もう少しじっくり考えてから返事をしたって、誰も責めやしないぞ?」


「大丈夫だって! 心配性だなあグッチーは! そん時は今日みたいにガーちゃんたちが守ってくれるだろうし!」


「アッハイ、ソッスネ」


「マタマモリマス、ウン」


「勿論でございますとも」


曖昧な笑みを浮かべる彼らに何かを察し、口元に指を当てながらクスクスと笑う宰相エドワード。


「それに」


「それに?」


「グッチーも家族(うち)のこと、全力で守ってくれるでしょ?」


「……ああ! 勿論だ!」


抱き締めた腕の中から上目遣いに潤んだ瞳で見上げられ、グレゴリオの3時間4時間ぶっ続けて走り続けてもビクともしない鋼の心臓がズキューン! と高鳴る。


数多の傷跡に覆われたいかついゴリラ顔を赤らめさせても可愛くもなんともないと思う人間が大多数だろうが、そんなグレゴリオの顔を間近で独り占めしちゃった花もまた、バキューン! と心臓を撃ち抜かれてしまい。


「グッチー!」


「花!」


「……やれやれ、私の心配は杞憂に終わったようで何よりですよ。どうやら私が野暮だったようですね」


「そんなことないって! エドワードさんもうちらの将来のこと真剣に心配してくれたんでしょ? ありがとね!」


これではまるでというか、完全にノロケだ。間近で美女と野獣のラブラブっぷりを見せ付けられ、やってられませんよとばかりに苦笑しながらも、その眼差しはとても優しいエドワードとガーフィールドたち。


結局のところ、彼らがこれ程までに心配しているのは我らが愛すべき将軍閣下には幸せになってほしい、という純粋な友愛と願いの賜物なのだ。だから彼に近付く女を見定めようとする目は必然厳しくなる。


「団長殿!」


そしてある意味では、その極致とも言える連中が遂に花・吹雪と出会ってしまった。そう、プロティーン騎士団グレゴリオファン倶楽部、もとい、選りすぐりのエリート部隊・末槍(マッソー)隊の皆様である。


「お疲れ様であります団長殿! スカーレット・スコーピオンの護送、いつでも開始できますであります!」


「ああ、ご苦労だったアントニウス」


通常プロティーン騎士団の鎧は白銀で統一されているが、判りやすくするためマッソー隊の面々は白銀にココア色のラインが入った鎧兜を装備している。


事後処理と救援のため、グレゴリオと共にやってきたマッソー隊の隊長。金髪角刈りの筋肉ムキムキの巨漢、デルバー・アントニウス隊長が、仁王立ちで最敬礼をする。


「……!」


「……!」


バチバチバチ! と激しく。目には見えない火花がデルバー隊長と花の間で弾け飛ぶ。ニブチン団長以外の誰の目にも明らかな、出会ってはいけないふたりが出会ってしまった感満載の邂逅。


本能で察する。コイツは強敵だ、と。そう、アントニウス隊長は、グレゴリオガチ勢のマッソー隊の中でも隊長に昇り詰めるだけのガチ勢の中のガチ勢。どうしてそうなったのかは今は省くが、とにかくヤベー奴。


団長が死ねと言えば喜んで死ぬの極致。或いは悪役転生モノのBL小説だったら真っ先に転生先に選ばれるであろう美味しいポジションに位置する、忠義の猛将なのだ。ちなみに妻子持ち。


「どうしたんすか隊長!」


「お! 彼女が例の婚約者さんッスか?」


謎に一触即発の雰囲気だった場の緊張感をわざとぶち壊しにして乱入してきたのは、そんなアントニウス隊長の部下であるマッソー隊の平隊員の皆様だった。


『団長の奥さんになる子が襲われたらしいぜ!』


『マジで!? 許せん!』


『俺らも応援に行った方がいいんじゃね?』


『ならクジ引きで誰が行けるか決めようぜ!』


等と急遽駆け付けてきた、忠心篤い部下たちである。


「グッチー、この人たち誰? 騎士団の人?」


「ん? ああ、そういえば君とはまだ会ったことがなかったな。末槍隊……騎士団の中でも、俺の直属の部下たちだ。みんな俺が感心してしまうぐらい凄い奴らだぞ」


「マジ? えっと、皆さん初めまして! グッチー……グレゴリオがいつもお世話になっております! うち、じゃなくて私、ハナ・フブキって言います! グレゴリオのお嫁さんになる女なんで、よろしくです!」


もうちょっと堪能していたかったが、と名残惜しい気持ちを振りきって、堂々と彼らの前で仁王立ちしながらそう宣言する花。


グレゴリオには及ばないものの、身長190cm越えのムキムキマッチョな金髪角刈り巨漢騎士、デルバー・アントニウスを前に、一歩も引かずに堂々と、不敵な笑みを浮かべてメンチを切る。


「……!」


「……!」


どんな相手だろうが、逃げずに引かずに堂々と。戦う前から気持ちで負けてるわけにはいかないっしょ! とやる気満々で挑戦(なんのだ)を受けて立った花に、アントニウス隊長の眉がピクリと吊り上がる。


彼らは敬愛する上官がこれまでに受けてきた、心ない仕打ちを覚えている。その度に傷付き落ち込んだ彼をあの手この手で慰め、何度残念会を開いて朝まで飲み明かしたことか。


団長には幸せになってもらわなければならない。団長に近付く女には、絶対に団長を幸せにしてもらわねばならない。さもなくば、その報いは地獄に落ちるより悲惨なものになるであろう。


「パっと見ちょっとケバめの印象ありましたけど、ギャップがあって可愛い子っすね団長!」


「ちょっとあちこち軽そうっスけど、旦那の職場の人間にきちんと挨拶できるだけの常識はありそうなのが好印象ッスね団長!」


「俺らの団長を誑かすとか今度はどんな女狐が現れたのかハラワタグツグツでしたけど、まあまあ及第点ってとこッスかね団長!」


よろしくッス! と軍人らしく統率の取れた最敬礼を披露する、マッソー隊平隊員トリオ。三馬鹿ならぬ、マッソー隊三羽烏だ。


個別の紹介は省くが、少なくとも緊迫した空気感を打破すべくチャラい風を装って意図的に乱入してくる程度には、気さくで善良な奴らである。当然、グレゴリオ団長命であることに変わりはないが。


「貴様らあ! 護送馬車の見張りはどうした!」


「あ、そっちの方は問題ないッス隊長!」


「むしろ隊長がいつまでも戻って来ねーんで、様子を見に来たんすよ!」


「団長の嫁さん候補が気になるのは分かりますけど、自分だけ抜け駆けはダメっすよ隊長!」


上官に怒鳴られてもどこ吹く風。慕われてんなーグッチー、と花はちょっと嬉しくなってしまった。旦那が部下から慕われているのは未来の妻として嬉しいものである。少なくとも嫌われているよりかは断然いい。


「コホン。とにかく、です。幾ら無事で済んだとはいえ、吹雪様が襲われたのは紛れもない事実。グレゴリオ、今日は……今日も? 早退を許しますから、あなたは彼女を家に送り届けてあげなさい」


いいタイミングだからと、宰相エドワードが強引に三羽烏が壊してくれた場の空気を都合のいい方へ誘導する。


「だが」


「任せてください団長!」


「盗人野郎の取り調べなら、俺らがキッチリやっときますんで!」


「ですよね、アントニウス隊長!」


「む!? あ、ああ、そうだな。それでは、お疲れ様でありました、団長殿!」


皆の気遣いのお陰で、無事正面衝突は回避できた模様。『逃げんのか? あーん?』などとここで固執する程、互いに愚かではないことが判ったのも双方にとって収穫ではある。


「すまんお前たち! それじゃあお言葉に甘えさせてもらって、今日はお先に失礼させてもらうとしよう。後のことはよろしく頼んだぞ、皆!」


「任せてくださいッス!」


「バッチリ拷問……じゃなかった尋問して、報告書は明日までに仕上げときますんで!」


「その子に何かあっても俺らはあんま気にしませんけど、団長が気にするんじゃ大問題ですからね! 二度とこんなふざけた真似ができないように、コッテリ絞っときますんで!」


「諸々の後処理は私が代行しておきますから、今日ぐらいは仕事のことは忘れて彼女の傍についていてあげてください。あなたはただでさえワーカホリック気味なんですから」


「ありがとう、恩に着る!」


そんなわけで、皆に見送られながら花とグレゴリオはチャンドラー家の馬車に乗り込んだのだった。

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