ジャンル:アクションホラー

友達と二里でとある廃れた廃村にある屋敷を訪ねにここまできた。


「なぁ、ここまで来ていうのもなんだけどやっぱやめようよ」


「こわいのか?」


「こわいわけじゃないけど悪い言い伝えしかないじゃん」


「だがこの村に入っても何も起きなかったぞ?」


「……そうだね。大丈夫だよね……?」


そうして2人は薄暗い森の中にある屋敷に着いた。

だが今は昼間なのに屋敷の周りは夜のように暗い。

すると目的地である屋敷の扉がギギギギギと音を立てながら人知れずにドアが開いた。


「やっぱりやめておいた方が……」


「何言ってるんだ?開いたってことは歓迎しているんだろ。行ってやるよ!」


と友達が走って屋敷の中へと入っていく。


「ま、待って〜…」


ここに入られずに結局友達についていってしまい、屋敷の中へと入ってしまった。

____________________________________


僕が入った瞬間、コ○ンのCMに入る時のような音を立てて、扉が閉まった。


「ひぃ!」


「こんなのに驚いてどうするんだよ。さぁ、ここからが本番だぜ」


「やっぱ一緒に着いてこなければよかった……」


そう、何を隠そうこの友達はなかなかの変人であるのだ。

今までに死にかけたことなど数えるのも面倒なぐらいに死にかけてきてその度に生き返っている。


「お、ここに虎バサミがあるぞ。踏んだら後ろからパクリんちょされてお陀仏の罠だな」


「なんでわかるの?」


「一回食われたことがあるから」


「……え?」


「あ、ほら後ろで待機している」


「え?……ぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


後ろを振り向くと変な形をした化け物が口を大きく開けながら立っていた。


しかもその化け物は罠に引っ掛からなかったのが憎いのか口を開けたまま、追いかけてくる。


「ゼッタイユルサン、オマエニハココデシンデモラウ」


「なんで〜?そりゃああんたの仲間を毒で殺したのは本当だけど〜襲ってきたのはそっちじゃん」


「いや、何いってるの!?早く逃げるよ!」


「こっちには正当防衛が認められるんだよ〜」


「いや、今そんなこと言ってる場合!?ほら、もう……食べられてる!?」


「ナ、ナンダコイツハ。タベテモカメナイゾ」


「そりゃあね」


といって友達は化け物の口を手でこじ開けた。


「何やってるの!?」


「ん?口を開けただけだが?」


「いや、化け物の顎が外れてるんだけど……気付いてる?」


「え?あ、つい力を込めすぎた」


「……(力を込めたらあの顎を外せれるのか?)」


「ゴガガガガゴガゴフッ………」


「化け物が……死んだ?」


「そうみたいだな」


ギギギギギ………

とどこかで扉の開く音がなった。


「ちぇ、もう終わりかよこんなしょうもないところだとはつまんねーな」


「普通の人はここでゲームオーバーなんだけど」


「さ、早く出ようぜ。ここから帰るのに2時間はかかるからな」


「そうだね。早く帰ろう!」





















その後、その村はダムの敷地となり、ダムがなくならない限りその村は地上には出てこないだろう……











__________________________


続きや他の物がみたいという方はこちらに書き込んでください。

Discord鯖: https://discord.gg/D5qX9AN5fZ

__________________________


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る