第6話 体育祭のあとは
『すべての競技が終了しました。ただいま集計を行っております。皆様観覧席でお待ちください。なお、判定に異議を唱える団がありましたら本部までお越しください』
すべての競技が終わった。あとは閉会式をして、帰るだけだ。幸いなことに今回の体育祭では判定に異議を申し出る団がなく、すぐに閉会式に移ることになった。
『ただいまより第○○回体育祭閉会式を行います。成績発表!ビジョンにご注目ください』
結果が赤団から発表される。結果は…
5.桃団
4.白団
3.赤団
2.青団
1.黄団
『今回は黄団が優勝です。黄団の皆様おめでとうございます!引き続き最優秀選手並びに今大会のMVPを発表します。最優秀選手は…2-5高橋竜馬です。MVP選手は黄団…高橋竜馬・黄団団長…以上です。なお最優秀選手には焼肉優待券6万円分、MVP選手には焼肉優待券4万円分が贈呈されます!』
なんと僕は焼肉優待券10万円分が贈呈されるのか~。かなでと行きたいな~。
★★★★★
「今日は本当にお疲れ様でした!今日はゆっくりして明日に備えてください」
先生の一言で今日はお開きとなった。僕は研究用の家に行く。もちろんかなでと一緒に。「りゅうま〜おめでとう。ところで焼肉券どうするの」
「1回目は同期とのオフ会、2回目は奨励会の友達と、3回目はかなでと4回目は家族で、最後にかなでとかな」
しれっと2回もかなでと行きたいと言ってしまった。まあ気付いてないかもしれないが。
「ありがとう!嬉しい!」
やっぱり聞かれててた!まあよろこんでいるならいいけど。
「そろそろりゅうまの家だね。切り替えておかないと」
「そうだな。今日は1回も勝たせる気ないから」
「それ、いつも言ってるからね。まあ私が勝てるのは6回に1回ぐらいだけど」
「それじゃあプロにはなれないな~。僕はかなでとプロになりたいのにな」
わざと厳しいことをゆるい感じで言う。ゆるい感じで言わないと精神的に病む人もいるからだ。ちなみに今のは体験談。その人はそのあとすぐに奨励会から去って行った。
「わかってるよ。今回は勝てているから、今回がチャンスだってことも」
かなでの真剣さは伝わってきた。だが、それだけでは奨励会は勝ち抜けれない。
「わかってるならいいよ。一緒にプロになろうね」
「絶対なるよ。どんなときでもりゅうまのとなりにいたいから」
時々かなではドキッとさせる一言を言ってくる。僕はかなでの気持ちには気づいてるけど…しばらくは無理かな。
★★★★★
かなでとともに僕は研究用のいえに入る。昨日並べていた棋書が散らばっている。かなではいつもきれいにした方がいいと言ってくるけど研究は時間との勝負。きれいにしている場合ではないのだ。
「相変わらず汚いね」
「うっせ〜。ほっとけ」
「まありゅうまらしいけどね」
かなでは夜食の準備をしているときにきれいにしてくれたのであった。
〜〜〜〜
やっとまとまってくれた。一週間もかけるつもりなかったのに……。
すいません
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