第5話 続体育祭から始まる僕の春
体育祭は予定通りに進み、リレーの部に移って行く。僕は団対抗リレーの第8走者、アンカーの前を走る。実は僕は団対抗リレーに出場者の内50m走のタイムが1番速いらしい。チームの勢いをつけるため最後から2番目の位置にされた。第8走者になると勝負が決まっている可能性もあるからできれば僕は第1走者になりたかったのだが。
『おまたせいたしました!体育祭最後の盛り上がる競技リレーの部に移ります!リレーの部には3つの競技があります!最初は800mリレー!2番目が混合400mリレー!最後が団対抗リレーです!ちなみに今の点差はどの団も拮抗しています!リレーによっては順位が変わるかもしれません!応援お願いします』
放送係の人がリレーを盛り立ててくれる。しかしこの放送には残念ながら嘘がある。もうすでに団優勝に近いチームがある。そのチーム以外は拮抗しているが…。
★★★★
まさかのことが起こってしまった!800mリレーの優勝筆頭チーム(優勝目前のチーム)が失格。混合リレーでもミスが続き、団優勝目前だったチームが首位を守れるか怪しくなっている。しかも僕が所属する団が差を詰めている。もし団対抗リレーでトップを取ると団優勝になる。負けられないリレー戦になった!
『まもなく最終競技団対抗リレーです!団対抗リレーはこの体育祭で1番点数が入る競技です!選手の皆さんに暖かいエールをお願いします!』
『行くぞ~取るぞ団優勝!黄色の旋風!』
僕らの団長がよくわからない掛け声をかけると応援のボルテージがあがった。後で知った話だがこのよくわからない掛け声は西河高校黄団の伝統だったらしい。
『団対抗リレーを開始します。『用意、パン』スタートしました』
号砲とともに団代表者9人によるリレーが始まった。最初に抜け出したのは…青団。次に黄団、赤団、白団、桃団と続く。スタートはまずまずのところにつけることができた。
★★★★
今第7走者にバトンが繋がったところだ。まもなく僕の番になる。
『第7走者に繋がりました。今のところ失格した団はありませんが徐々に差ができ始めています!今の順位は青団、黄団、赤団、白団、桃団と第1走者から変わっていません!先頭の青団、黄団が第8走者に繋がりました!黄団の選手が青団の選手との差を詰め、差がほぼなくなりました!』
僕は青団の選手にプレッシャーをかけ続ける戦術にすることにした。もちろんあえて抜いていない。
『第8走者に繋がりましたがここで失格した団が出てしまいました』
へ〜脱落団が出たのか~。僕は放送を聞けるぐらい余裕だが僕の横を走る青団の人は今の放送を聞けていないだろう。僕はここで動きを見せる。すると余裕がなさそうだった青団の選手が躓く。僕はこの一瞬で抜き去り黄団がこのレース初めてトップに立った。僕はこのまま全力疾走して、バトンをアンカーに預ける。このときすでに20mほどの差ができていた。
団対抗リレーが終了!体育祭は閉会式を残すのみになった。黃団の結果はもちろん1位。団優勝もおそらく確定しただろう。僕がクラスのテントに戻ると…
「りゅうま〜おめでとう!かっこよかった」
かなでが抱きついてきた。僕は驚きながらもかなでの細い体を受け止めてあげた。クラスのみんなはその様子に驚いている様子だった。
………
いよいよラブコメ(同棲VS)パートへ!甘々なかなでとおちていく竜馬の姿をお楽しみに!
謝罪 ネタが尽きるまで毎日投稿頑張る予定でしたが2日間も投稿できず申し訳ないです。親の監視から抜け出し、できる限り毎日投稿する予定です(土日は投稿できないかも)こんな僕ですが応援よろしくお願いいたします。
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