第2話 長いタイトル? 短いタイトル?
手塩にかけて育てた作品のタイトルっていつもどうやって決めてますか?
以下、私の執筆の流れで「だいたいこんな感じかな」といった内容になります
結論から言うとプロットどまりで塩漬けになってるお話も含めて、まあ適当につけてますが、基本短めのタイトルが多いかな?
~~~ 執筆初期はわりかし... ~~~
雑に決めてます。
とりあえず名前を決めないと、作業用のフォルダ名やファイル名がつけにくいのでフィーリングだったり適当だったりします。
私自身は、最初に設定やプロットを書き溜めながらとりあえず仮タイトルを付けます。
この段階ではあくまで作品のイメージを起こすキーワード的なもので、例えば今書き進めている「大樹の物語」は最初「大樹_仮」としてました。
この物語は、「辺境の古森にある大樹の終焉」にまつわるお話ですが、実際の内容は大荒野で暮らしていた二人の子供が、ヨナスという人物に導かれて古森を目指す旅をするというお話。
大樹はあくまで物語の起点となるキーワードで、世界観を押し上げるフレーバー、そして初期の時点ではただの作業用の名前でした。
もう一つ、別で公開中の作品「蒼空のハルウェ」も「temp01_翼人」みたいな感じで、ここまで来るとかなり作業用の名前ですねw
※有翼人の少女がでてくるお話なので「temp01_翼人」
個人的には書き始めの段階でどれだけイメージを膨らましても、実際に執筆が進むにつれて物語が意図しない方向へ進むことはままある事です。
なので、初期の作品タイトルはパッと出てこないなら「仮_2022xxxx(日付)」みたいなのでも十分だと思います。
逆に、タイトルだけそれっぽいのを決めて塩漬けになっているものもかなりあります。ここまで来ると単なるメモ書きですねw
~~~ いい加減、タイトル確定しないと... ~~~
さて、物語の執筆が始まり、ときおり書く手を休めてはあれこれ候補を考えてみたりします。
いいタイトル候補が浮かんだときはディスプレイを前にニヤニヤしながら、被りがないかネットで検索してみたりしますが、なんかしっくりこないときは、元の仮タイトルのまま再び執筆に戻ります。
そして作品をいよいよ投稿する(あるいは公募に送り付ける)段階になって、「タイトル決めないとまずいぞ」と本気で悩みます。
ちなみに夏休みの宿題は「最後の一週間が正念場だと信じてた」派です。
この辺りになると、校閲の為に何度も何度も自分の文章を読み直している真っ最中なので、自分自身でも自分の作品の魅力がどこにあるのか見失いがちになってます。
※そもそも魅力があるか否かは、自分視点なので「あるっ!」っという前提でヨロw
なのでタイトル候補として挙がる文言も迷走しがちになります。
悩みながら古本屋さんの書棚やら、ネット検索やらを流し見している内に時が過ぎます。
手持ちの書籍をあさりだすと、不思議なくらいに現実逃避がはかどりますw
タイトルが決まらないまま、作品公募の締め切り読み間違えてて送りそびれた事もあります。目を閉じるとあの時の後悔が走馬灯のように思い起こされます。
小説投稿サイトのランキングをみて、一度は自分も「説明兼ねた長めのタイトルつけてみるぞ」と幾つか候補をひねり出してみましたが、とてもとても...
仕方がないので仮タイトルをもとにした短めのタイトルに落ち着きます
「大樹_仮」は「大樹の物語」に昇格して無事お披露目に漕ぎつけたという次第です。
~~~ 短いタイトルはシンボル? ~~~
作品タイトルは長いのがお好き? それとも短いのがお好き?
...私は短めのが好きです。好きというか馴染があります。
元々、古本屋や青空文庫をあさっていたクチなので、私にとって小説のタイトルはキーワードであり、世界観を表すシンボルであり、サスペンスやクライムものだと読み終えたあとに「だからこのタイトルなのか」と帰結するギミックの一つだとおもってます。
青空文庫で誰でも読める不朽の名作「二十四の瞳」とか「吾輩は猫である」はいいタイトルだといつも思います。
「銀河鉄道の夜」なんか、タイトル自体が挿絵や表紙絵とあいまって、あの独特な世界観を醸し出すのに一役かっていると思います。
「ジョパンニ~銀河鉄道の夜明け~」とかではなく「銀河鉄道の夜」だからこそ、宮沢作品らしいファンタジーを内包した朴訥な夜話としてしっくりくるのかなと個人的に思います(結果論ですかね)
~~~ シリーズもの ~~~
例外としてはシリーズ物でしょうか。タイトルにシリーズ名を冠し、副題として作品タイトルが来るみたいなやつですね(あるいはその逆)
この場合、副題に昨今見かける内容説明の意味合いを含むものが古い作品にもたまにありますが、それでも簡潔なものが多い気がします。
~~~ タイトルは内容説明? ~~~
しかしながら、いつの頃からか本屋の一画に「異世界転生して~、〇〇してやんよ」みたいなタイトルをよく見かけるようになりました。
初めの頃は「??」って感じで、正直「〇ざけたタイトルだ」などと思ってました。
その内、kindleとかでおすすめ(特にファンタジーもの)に上がってくる日本語作品の多くがこの「ふ〇けたタイトルだ」に埋め尽くされるようになりました...
月日は流れて自分でもWeb小説を読み始めるようになると...
長いタイトルは「一目で作品の趣旨が伝わり」、「数多ある作品タイトルの中に埋もれない」ようにと多くの作家さん達が努力した結果であり、それによって出来た一つの流れなんだ(クワッ!)、という説明がちらほら見かけます。
※差別化という意味では、今だと長いタイトルつけても他の長いタイトルに埋もれてしまいますね...
なるほど!
っということで、「大樹_仮」(自分の作品)にもいっちょ長めで人目を惹きそうな、キャッチーなのつけてみようか知らん、とあれこれ知恵を絞ってみました。
そして結論を言うと「くら~くて地味~な私の話に、あのノリの長いタイトルは合わない!?」
いや、知恵を絞る前から想像はできたのですが。
なら、いまからプロットにお笑い要素を絡めるか...無理です。
仕方がないので、その時出来上がった候補の屍を糧に、何とかキャチコピーを工面して作品のフレーバーくらいは伝えようと努力することにしました。
やがて5文字+26文字に落とし込み、以下のように
大樹の物語
「荒野の果ての大樹が潰える時、新たな守り人が記憶を紡ぐ」
こうして「大樹_仮」は無事(?)カクヨム様にておひろめ開始となりました。
いや、カクヨム様のタイトルとキャッチコピーの併記仕様、グッジョブです b
二度目の
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