第2話

夏の夕暮れ時、鬱蒼とした林を抜ける道を自転車で抜け、やや開けた場所に出た交差点で信号に止められ、信号待ち。

同じ信号待ちをしている犬を連れたご婦人に声を掛けられる。


ご婦人「こんばんは」

自分「こんばんは」

ご婦人「あなた、あの道を通ってきたの?」

自分「ええ。」

ご婦人「平気なの?」

ん?なにを聞いてるのかな?

ご婦人「出ない?」

自分「は?何がですか?」

ご婦人「出ないの?」

自分困惑。

自分「何がです?」

ご婦人「だから、出ないの?」

そろそろ何を聞かれてるか判ったけど、そういう場所なのか、ここ?

自分「路肩が狭くて車が横を通るとちょっと怖いですね。」

はぐらかす。

信号が変わったので、そのまま挨拶をして別れる。


さてこのあたり、戦国時代の古戦場を通る道とか?空襲被害のありそうな工場置けるほど平地でもないしなあ。

それともご婦人の悪ふざけだったのだろうか。

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