第八章 国家エスカルド

第57話 後遺症

 ジョン達は急ぎ赤色の扉を潜る、そして無事、カランダーンの待つ館まで着いた。


「やぁ、ジョン無事だったんだね、良かった」


 笑顔で出迎えるカランダーン、館には彼女のみ

 パーラやウェークの姿はもう無かった。


「あれ? ジャック達はどうしたんだい?」

「残念ながら奴は逃げた。必死に追いかけたんだがな、残念でならないな」

「……何で棒読みなのかな?」

「そりゃ嘘だからだな」

「ジョン、ちゃんと聞かせてよ何で逃がしたの? 事と次第によっては君の鼻の位置と口の位置が入れ替わる事になるよ」

「忘れたのか? 俺にお前の攻撃は効かない」

「あ~忘れてたよ……」

「ジョン! そんな事言っている場合では……!」


 とナサルが熱を上げたネルヒムを抱きかかえそう訴える


「あぁそうだ。ネルヒムが風邪を引いたらしいんだ。命の危険も有るかもしれん、治してやってくれ」


 カランダーンはネルヒムを見る


「ふ~ん、本当だね、苦しそう」

「お、お願いします。カランダーン様、早く治してあげて下さい」

「ナサル、これは風邪じゃないね」

「え?」

「巫女ちゃんの魔力が暴走しているんだよ、彼女の属性、かなり不安定だから、今回の事で相当なストレスを感じて暴走したんだろうね」

「治せますか?」

「出来ない事は無いけど、応急処置だよ、恐らく近くにまた暴走を起こすよ」

「完治するにはどうすれば良いんですか!」

「私が無理矢理する事も出来るよ、彼女の魔力と魔力回路を全て奪う事になるけど」

「え!? そんな……」


 魔力回路が失われるとは即ち一生魔法が使えないという事なのである


「別に問題は無いでしょ、時の属性なんて人間じゃ到底扱えるモノじゃ無いんだから」

「し、しかし……」

「魔力回路とやらがどれだけ大切なのかは知らんが命よりも大切なのか?」

「……」


 ジョンの問に沈黙を返す。ナサル


「なら、答えは決まったな」

「魔力回路を取り除こう、それしか無い」


 カランダーンが苦しそうに息をしているネルヒムに手を翳す。

 そしてネルヒムから魔力回路を取ろうとするが


「待て」


 といつの間にかに現れた黄金の狼に呼び止められる


「なんだいラライク、何故止める?」

「その子は貴重な属性持ちだ。なんの相談も無しに勝手をされては困る」

「そんな事言ったってね、今は緊急なんだよ? 相談なんて時間は無い」

「しかし駄目だ。今は手を付けるんじゃない、応急処置で済ませるんだ。さもなければ……」

「分かったよ」


 そう言いカランダーンはネルヒムに応急処置のみを施す。


「次、暴走したら……魔力回路を取るよ、じゃなきゃ死ぬからね」


 ネルヒムは体調も一時的に良くなり、ナサルの腕の中で気持ちよさそうにすやすやと眠って居る


「ネルヒム様はどうなってしまうんですか?」

「今は何とも言えないね、私の巫女ちゃんを”お気に入り”にしている神も多いからね、色々と五月蠅いんだよ」

「あの方達はネルヒム様の事を見ていない! ネルヒム様の力に興味が有るだけだ!」

「おいおい、そう熱くなるなよ、そんな恰好で」

「黙っていろ! お前の戯言を聞いて穏やかでいられる気分じゃない!」


 ジョンはナサルの目の前まで寄りグイッと顔も寄せる


「そんなの知るかよ、なんで俺がお前に遠慮する必要がある?」

「貴様……!」

「クククッ子供が絡むと途端に冷静じゃなくなるな、冷静になれよ、お前が幾ら取り乱したってネルヒムが助かる事は無いんだからよ」

「五月蠅い! お前に何が分かる!」

「前にも同じような事を言われたな、しかも同じ顔の奴によ」

「何の話だ?」

「こっちの話だ。そう言えばライラやキャロ達はどうしたんだ?」

「本人達の希望で二人共、ワルクルス邸に行かしたよ」

「ライラは分かるがキャロもか? あいつには戻る家があったハズだが……まぁ自分の事を生贄にしようとしてた奴等のそばじゃ住み辛いか」

「それにキャロちゃんはお前の事を偉く気に入ったみたいでね、それが本音じゃないかな?」

「なんじゃそりゃ俺にゾッコンって事か? 嬉しくて堪らないな」

「じゃあ、付き合っちゃえ」

「あの毛むくじゃらの彼女とか? 遠慮しておくぜ」

「なんだ。綺麗な毛並だったじゃないか」

「そういう問題じゃない」

「ふーん獣人は嫌いなんだ」

「しかも色々と貧相な子供だぜ? 無理無理」

「へ~じゃあ私も無理だね」

「お前は容姿の問題じゃなくて性格が無理だがな」

「君には言われたくないよ……」

「で? ウェークはどうしたんだ?」

「捕まえたよ、それでさ、そこの子は私が預かるよ」


 とエフィーを指差す。


「え? 私?」

「そう、君はジャックの仲間だったんだから、返す訳にはいかないよ」

「そ、そんなぁ……何とかして頂戴よ!」

「無理」


 とエフィーをキッパリと遮るカランダーン


「な、何よ! ジョン! 何か言ってやって頂戴よ!」

「お前は一回苦い思いをした方が良い、行って来いや」

「ふん! もういいわよ、もう! こんな美人を他所にやるなんて、後悔しても知らないんだから」

「自分で自分の事を美人だと本気で言う奴は本当に美人だったとしても中身が壊滅的なのは空が青い事以上に常識的な事なんだ。そんな性格破滅系女子と離れられるだけでも泣いて喜びたいね」


 ふん! と言って腕を組むエフィー


「ジョン、本来なら君にも来て貰いたい所だけど、疲れてるでしょ? まぁ今日はゆっくりと休んでよ、ジャックを逃がした事は一先ず水に流すからさ」

「そりゃ有難いな、じゃあその言葉に甘えて帰らせて貰うかな」


 ジョン達はそのままカランダーンにワルクルス邸までワープされる、辺りは暗い、日が沈んでしまった様だ


「じゃあ、取り敢えず此処で解散しましょう、文句はありませんね?」


 とジョンが言う


「えぇ、私も疲れたわ」

「お嬢様、今日はお疲れさまでした。しかしアーロック様とリリ様が心配なさってると思うので会いに行きましょう、宜しいですか?」

「そうね、そうしましょう、ジョンも一緒に行きましょう?」

「嫌です。俺は部屋に戻らせて頂きます。お疲れ様でした」


 とジョンは速足でその場を立ち去る


「ジョン! 待て!」

「まぁまぁ、そう怒らないでナサル、ジョンも疲れているんでしょうから、彼をそんな責めないで上げて頂戴」


 とマリアが今までに無い程優しそうな顔でナサルを諭す。


「お、お嬢様……」


 そんなマリアを見て感動するナサル

 今まで怒りしか感じていなかったがそんなモノはマリアのその優しさを見て吹き飛んだ。

 思わず笑みが零れる


「はい、私も自分勝手でした。申し訳ありません」

「良いのよ、私なんていつも自分勝手なんだから」

「そんな事ありません! お嬢様はお優しいです」

「や、やめて頂戴よ、なんだか照れくさいわ」


 とマリアは少し赤くなっている頬をポリポリと掻く

 そんなのほほんとした空気を醸し出している一方ジョンは一人部屋で椅子に座り手をジッと見つめていた。

 ジョンの手は対人恐怖症の発作で震えた。そしてその発作はジョンにとって久々の事であった。

 対人恐怖症の彼だがもう人間に対する恐怖は無くなっていた。無くなったというよりは恐怖を感じる部分が壊れてしまった。

 人に対する恐怖は無くなっただが心は平気でも身体だけは変わらず発作は起こる

 しかしジョンはそれを人には見られたくないとは思っていたが鬱陶しいと思っていなかった。

 人間を本気で恐れていた昔の自分を思い出せて少し嬉しいと感じるのだ。


「やぁ、ジョンまだ起きてるか?」


 ジョンが思い出に浸っているとそれを阻害する少女の声


「勝手に人の部屋に入らないで貰えないか? メイヴィス」

「いや、すまないな、お礼を言いたかったんだ」


 と机の影から姿を現すメイヴィス


「そんなもん要らねぇ! 帰れ! 地に帰れ!」

「な、何だ酷い言い様だな……」

「俺はお前が嫌いなんだ。凄まじい程な」

「そんな事言わないでくれ、本当に傷付くんだ……」

「それはそれは嬉しいな、言った甲斐があった」

「ジョン、お前には助けて貰った。エルもお前に感謝していたぞ、お前に会いたがっていた」

「くたばれと伝えとけ、全く……どいつもこいつも俺の話を聞いてなかったのか? 礼なんて要らないから放って置いてくれ」

「分かった……済まなかったな、気が利かなくて」

「本当だぜ、この館には人が多いんだ。態々俺なんざ相手にせず別の奴と楽しめよ」

「そうか……」


 ジョンのその言葉を聞いた後どうしようもない程寂しそうな顔をして影へ帰って行く


「……全くやっぱ面倒だな……」


 人を突き放すのも後遺症の一つ


 そんな時ジョンの部屋にノック音が響く

 明らかに不機嫌な顔になるジョン、その顔のまま扉を開ける


「何の用だ? ナサル」


 扉の向こうに居たのはナサルであった。


「やぁ、ジョン」


 何故だかナサルはしおらしい


「……何があったんだ? そんな間抜けな顔をしている理由を聞かせてくれ」

「むっ……酷い言い様だな……」


 少し苛立ったようだがそれを押し殺すナサル


「お前に謝っておきたくてな、さっきは悪かった。お前が言った通り冷静さを欠いていたんだ。助けて貰っておいてあんな事を言って済まなかった」

「礼は要らないと言ったな? 謝罪も要らない、どうでも宜しい、俺はやりたいようにやるだけだ」


 と言って扉を閉めようとするがそれをナサルに止められる


「ま、待て! 話はそれだけじゃないんだ。隊長が呼んでいる」

「そういうことは初めに言えよ」

「それは悪かったな」

「じゃあ早速、ローラの元に案内してくれ」

「分かった」


 ナサルはジョンを客間まで案内する

 客間にはジークとローラ、カランダーンそれに見た事のない男性と女性が座っていた。


「待ってたよジョン」


 カランダーンがそうジョンを迎える


「俺に何の用なんだ?」

「この人が君に会いたいんだとさ」


 とカランダーンが見知らぬ男を指差す。


「やぁ、ジョン、俺はエスカルド騎士団、団長のジェイク・ロックロード、ローラ達の上司だ。こっちの女性はキュベル・オーロライ副団長だ。よろしくな」


 と笑顔で右手を差し出す。隻眼の男

 隣で座っていた女性も立ち上がり礼儀正しく一礼する


「どうも、それで? 用事とは?」

「用事という用事は無いんだが一度異世界人と会っておきたくてね」

「……何だカランダーン、お前俺の事を言ったのか?」

「別に言っても困らないでしょ?」

「まぁな、お前の話なら全員疑わず信用するだろうしな」

「すごいね、本当に異世界から来たとは……君の世界はどうなっているんだい? どんな文明があるんだ?」

「説明するのが面倒だから却下だ」

「それは残念……君のその服も異世界産かい?」

「そうだな」

「ほぉ~」


 とジロジロとジョンの服を見るジェイク


(勘弁してくれよ……)


「団長、ジョンさんが困っています。止めて下さい」


 と副団長のキュベルがジェイクを叱るようにして言う


「あ、ごめんごめん、気が付かなかったよ」

「用はこれだけか? 他には?」


「ジョン、お前にもこれから私が話す事を聞いて欲しいんだ。此処で一緒に聞いてよ、これからの事をさ」


 とカランダーン


「ふーん、色々と決まった訳だ」

「そう、ジャックの事やエフィーの事その他諸々の事とかね」

「さ、ジョンも此処に座って」

「いや、俺は此処で話を聞く」


 と言いジェイクの誘いを断る

 ジョンは壁に凭れ掛かりながらカランダーンの話を聞く


「さて、それじゃあ、最初に今回の騒動の発端について話そうかな」

「ザッラーの事か?」

「いや、それよりもっと前だよ、メイヴィスが普通の人間だった時代まで遡る」

「何? 一千年前という事か?」

「そうなるね」

「待て、メイヴィスとは誰だ?」


 メイヴィスを知っているのはカランダーンとジョンだけ

 他の人間は面識が一切ない


「そう言えばお前等アイツの事を知らないんだったな」

「本当にそれは誰なんだ? 教えてくれ」

「教えるより見た方が早いだろ」

「そうだね、じゃあメイヴィスを呼ぼう、メイヴィス!」


 しかし彼女は現れなかった。


「食事中か?」

「いや、この部屋に居るよ……あの子すごい人見知りなんだ。お前も知ってるだろう?」

「嘘だろ? 俺の時はこんな事無かったぜ」

「お前の元にメイヴィスに差し向けさせるのに私がどれだけ苦労したか知らないだろう? 凄く苦労したんだからね」

「こんなに酷いとは知らなかったな……」

「メイヴィス! メイヴィス!! 出てくるまで終わらないよ」


 それでも出て来ないメイヴィス


「カランダーン様、誰を呼んでるんですか?」

「全く……」

「この部屋に居るんだろ? 引きずり出せないのか?」

「そうだね、仕方がない引きずり出そう」


 カランダーンが立ち上がり、とある影の近くまで寄り影の中に手を突っ込む

 そしてメイヴィスを引きずり出す。


「い、痛いです!」

「素直に出て来ない君が悪いんでしょ!」


 そんな光景を見て驚くジェイク含め騎士団


「こんな光景前にも見たぜ……」


 呆れるジョン


「ど、どういう事だ!? 影から人が出て来るなんて……」


 動揺するナサル


「敵じゃないから攻撃するなよ」

「説明してくれジョン、どういう事なんだ?」

「あの影から上半身はみ出してるのはカランダーンの部下だ。名をメイヴィスと言って影を操る魔法を使える、そして不老不死だ」

「不老不死だって!?」

「らしいぞ」

「いいからこっちにおいで!」

「はい……すいません」


 カランダーンの後ろに隠れて顔を赤くしている


「ほら、挨拶しなよ」

「こんばんわ、我はメイヴィス……よろしく」

「仲良くして上げてね、この子シャイなんだ」


 と言ってカランダーンがメイヴィスを前に押し出す。

 すると次はジョンの後ろに隠れる


「本当に君は不老不死なのかい?」

「そうだ」

「どうやって不老不死になったんだ?」

「神に力を与えられたんだ」

「ほぉ~なるほど……神か」

「で? 話の続きを教えてくれよ、カランダーン」

「そうだね、この事件はこのメイヴィスから始まったんだ」

「面白い事を言うな、こいつから全てが始まっただと?」

「メイヴィスを不老不死にした神の名前を憶えている?」

「カーヌとか言ったか? 変な名前だな」

「そう、カーヌが初めて不老不死の人間を作ったんだ。私達はこれが始まりで終わりだと思っていた。しかし違った」

「別の奴も同じ事を企んで至って訳か?」

「そうだね……カーヌはメイヴィスを愛する余りの凶行だと私は思っていた……が違う、あれは実験だったんだ不老不死第一号の実験、言わばメイヴィスは試作という訳だね」

「我が……試作……?」

「おっと、ショックだったかな?」

「いや、別に……」

「そして試作二号がカタリナ」

「ちょっと待って欲しいな」

「なんだい?」

「素朴な疑問なんだけど、何故神は不老不死を作ろうと思ったんだい?」

「良い質問だね、当然の疑問だと思うよ、何故不老不死を作ろうとしたのか? それを知るにはこれを知って置かなきゃね、私達神の間にも君達人間と同じようにそれぞれ違う考え方があるんだ。例えば人間は我々が全力で護るべきだ! に対して人間を必要以上に護る必要は無いそれは堕落を招くだけだ。と考える神が居たり、今回もその考え方の違いが原因になっているんだよ

 今我々の方針は人間を必要以上護ってはいけないという方針を取っているんだけど、それに納得していない神達が少なからず居るんだ。それが今回の首謀者の正体だと私は睨んでいる」

「人間を必要以上に護ろうとしてる神たちが居ると?」

「達という事は複数居るという事だな」

「そう、カーヌも含め何体かの神が結託して全人類を不老不死にしようとしている、それが彼等の計画だよ」

「全人類をだと!?」

「馬鹿馬鹿しい計画だよねぇ、出来る訳無いのに……私達だけが不老不死なのは不平等だ! 人間にも力を与えよう! なんて考えてるのかなぁ?」

「手始めにエフィーやアーリン達を不老不死にしたのか?」

「そうだね、そしてメイヴィスの後千年の間を置いたのは恐らくその間に不老不死を大量に作る為の研究をしていたからだと考えられるよ、でなきゃそんな間を開ける必要はないからね」

「ふーん、その被験体捜しの為に恐らくジャックは此処へ呼ばれた訳だな」

「うん、そうだと思うよ、こっちの世界の人間を採用しなかったのは最強の盾『拒絶』を与えるのに魔力回路が有ると邪魔になるから最初からそれが無い人間を外から連れ出して来たんだろうね」

「で? これからどうする事になったんだ? お前が捕まえた奴等はどうなる?」

「ザッラーとウェークは勿論、牢にぶち込まれるよ、他の人達は牢には入れられないけど暫く監察対象として取り扱われるよ、暫くこちらには戻って来られないんじゃないかな?」

「奴等が今何処に居るんだ?」

「それは君達にも教えられないな、信用していない訳じゃないんだけどね、決まりなんだ」

「此処で一つ質問いいか?」


 とジョンが手をヒラヒラと上げる


「何かな?」

「何故俺はこの世界に呼ばれたんだ?」

「え? 言ったハズだけど……忘れちゃったのかな? それはジャックを――」

「連れ戻す為? 嘘を言うなよ」

「? 何で嘘吐き呼ばわりされなくちゃいけないのかな? 何を疑問に思ったの?」

「お前は拒絶とか言う魔法を最強の盾だとか言ってたがあの魔法は穴だらけだ。弱点が多い、一つ神の攻撃は防御出来ない、神の魔具の攻撃も防御不能

 敵意無き攻撃は防御出来ない、つまり自然災害等、意思無き攻撃は防御出来ない、俺が聞いただけでもこの三つだ。やろうとすれば奴を元の世界に返すなんて簡単なんじゃないか? 見つけるのだって訳無いだろ?」

「……言ったでしょ? 神は忙しいんだ。暇が無いんだよ」

「俺から見たらお前等暇人にしか見えないぜ? 本当に多忙なのか?」

「酷いなぁ、忙しいんだよ、疑わないでよ」

「いいや、疑うね、何故俺を此処に呼んだのか俺は真意が聞きたい、でなきゃ仕事は出来ない」


 ジョンとカランダーンが静かに睨み合う

 ジョンの傲慢、カランダーンの傲慢、勝るのはどちらか?







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